20061128 げに恐ろしき誤植の世界
「ゲーメスト」という雑誌をご存知だろうか。
ジジイどもにはもうこの雑誌名と雑記タイトルだけでわたしが何を書こうとしているか解ったと思うが、若い人には解るまい。
ゲーメストというのはアーケード専門雑誌であり、ゲーセンでブイブイいわせていたツッパリどものバイブルであったわけだが、ありえないほど誤植が酷かった。当時はワープロではなく手書き原稿だったらしく、写植泣かせの汚い原稿だったのだそうだ。
だからだろう、とにかくゲーメストという雑誌は誤植に満ちた雑誌であったのである。
一例を挙げよう。
| 正 |
誤 |
| いちおし! |
いちおしーン |
| いま巷で大人気の |
いま港で大人気の |
| 神のみぞ知る |
神のみそ汁 |
| 格闘アクション |
格闘アクジイン |
| 疑似同キャラ |
議事堂キャラ |
| サターン |
サチーン |
| ナコルル人形 |
ナコルル人 |
| ディ○ニーランド |
ディ○ズニーランド |
| サービスエリア・イン・高岡 |
サービスエイリアン高岡 |
| コナミの東京開発センター |
コナミの東京女体開発センター |
一例どころの騒ぎではない。
というか最後のは一体何であろうか、どこから「女体」という文字が出てきたのか。これはもう手書き原稿だったからとかそういう問題では無いではないか。何だよ女体開発センターって。
ゲーメストはアーケードゲームの専門誌であり、当時はアーケードゲームと言えば対戦格闘だった。であるからしてそのゲームに登場するキャラ名や技名、果てはゲーム名そのものまでもゲーメストの誤植のエジキとなったのである。
以下にその実例を挙げよう。
キャラ名の誤植
| 正 |
誤 |
| 八神庵 |
人神庵 |
| 三島平八 |
江田島平八 |
| レイ・ウーロン |
レイ・ウーマン |
| ケン |
ケレ |
| ケン |
セン |
| ブランカ |
ブララカ |
| チュンリー |
チュンター |
| ザンギエフ |
ザンギエラ |
| テリー |
テワー |
| ユーリ |
ジュリー |
| ユリ |
コリ |
| “土星の半神”サノス |
“土星の半袖”サノス |
| ハイデルン |
ハイデルソン |
| ハイデルン |
ハキデるン |
| ハイデルン |
ハンデルン |
| レゾン |
ドジン |
ゲーメストはよほどハイデルンのことが嫌いだったのであろう。間違えすぎである。
というか最後のは露骨すぎるだろ!
次にゲーム名である。
ゲーム名の誤植
| 正 |
誤 |
| イシターの復活 |
イシダの復活 |
| ファンタジーゾーン |
アァンタジーゾーン |
| オラトリオ・タングラム |
オラトリ・オタングラム |
| ストリートファイターZERO3 |
ZストリートファイターERO3 |
| ドルアーガの塔 |
ドルアーがこの塔 |
| バーチャファイター2 |
バーチャフィアイター2 |
| バーチャファイター2 |
バーチャヘァイター2 |
| バーチャロン |
バーチャワン |
| サムライスピリッツ |
サムライスポット |
| サムライスピリッツ天草降臨 |
サムライスピリッツ天草システム |
| クイズDNAの反乱 |
クイズDANの反乱 |
| クイズDNAの反乱 |
クズDNAの反乱 |
| ジョジョの奇妙な冒険 |
ジョジョの奇妙な花嫁 |
| 餓狼伝説 |
飢餓伝説 |
もはや誤字や脱字というレベルではない。「サムライスピリッツ天草システム」とか「ジョジョの奇妙な花嫁」とかまったく意味が解らない。「飢餓伝説」に至ってはもう元のゲーム名を想像することすら困難である。
そして遂に技名である。
ここでは「ゲーメスト誤植の代名詞」とも呼ばれ恐れられる“あの技”が登場する。
技名の誤植
| 正 |
誤 |
| 超必殺技 |
起必殺技 |
| しゃがみ大パンチ |
しゃがみ大パンツ |
| しゃがみ大パンチ |
しょがみ大パンチ |
| ジャンプ小キック |
ジャンプ小キッキ |
| ジャンプ大パンチ |
ジャンプ大パチン |
| ダルシムラッシュ |
ダルシムフラッシュ |
| ファイナルブロー |
ファイナルゴロー |
| クラッカーブーメラン |
クラッカーブーマラン |
| ザベルのレバー入れ大パンチ |
ザベルのレバー入れ大ピンチ |
| タイガーアッパーカット |
タイガーウッポーカット |
| ザンギエフのダブルラリアット |
ザンギュラのスーパーウリアッ上 |
「ザンギュラのスーパーウリアッ上」、なんという恐ろしい誤植であろうか。もはや他の誤植などすべて頭から吹っ飛んでしまうほどのインパクトである。つーか合ってる文字の方が少ねーじゃねーか。
おまけとして、ゲーメスト上で読者に向けられたアドバイス編をご紹介しよう。
はっきり言ってこちらも物凄いレベルの誤植である。
アドバイスの誤植
| 正 |
誤 |
| 相手の目が慣れてしまう |
相手の目が潰れてしまう |
| 画面端あたりで避けよう |
画面端たたりで避けよう |
| 鍵盤を示すバーが途中で消える |
鍵盤を示すババーが途中で消える |
| 最速でパンチ |
催促でパンチ |
| ユリを誘拐した |
ユリを誘惑した |
| 旅に出よう |
族に出よう |
| ショウコが打つ! |
ショウコがうっ! |
| アクセル全開! ハンドルを右に |
アクセル全開! インド人を右に |
「インド人を右に」とアドバイスされた我々はどうすればよいのだろう。もはや誤植というレベルですらなく、人種差別である。
このように、誤植というのは大変に恐ろしいものなのである。
皆さんも、文章を書くときには気をつけてくわ。