20040307 代理雑記
第十五回 美鈴まさきさん
――ナリタの名の下に―― ナリタトップロード
――日本でもっとも堅い重賞レース
いつしかそう呼ばれ、またその呼び名に違わず1番人気の馬が結果を出す阪神大賞典。
ここ10年ほど[8.2.0.0]とその信頼度は絶対で、また2番人気、3番人気の馬もそれにあわせるかのように好走し、馬連配当もほぼ3桁で収まっている。
特にH12年の複勝とワイドの払い戻しが全て100円という、伝説的なエピソードが出来るほど、上位人気馬が走るレースなのである。
これは最強古馬決定戦である天皇賞(春)へ向けての前哨戦として、有力馬が9割以上の仕上げで出走してくるからである。
その為もあってか、レベルの高い名勝負がよく起きる。
H8年ナリタブライアンvsマヤノトップガン、H10年メジロブライトvsシルクジャスティスの壮絶な叩き合いは、その最たる物である。
また、面白いことに1頭しか抜き出た実力馬がいない場合、その馬が圧倒的な実力を見せつけて、2着以降を一蹴するケースもしばし起きる。
H7年、前述のナリタブライアンがつけた7馬身差の圧勝劇は、長年競馬を見てきた人の語りぐさのひとつでもある。
つけた着差を強さのバロメータとされたナリタブライアンのこの差は、当分更新されることは無いだろうと思われた。なぜなら、出走してくる実績馬の実力が伯仲している上、ここはあくまで前哨戦。次走への余力を残すことがほとんどであるからである。
しかし、それから6年という、思っていたより早い歳月でその記録は破られた。何かの因果なのだろうか。その馬は奇しくもナリタブライアンと同じ冠名を与えられていた。
ナリタトップロード。
皐月賞3着。ダービー2着。そして、菊花賞1着。
同期のテイエムオペラオー、アドマイヤベガと共に3強と呼ばれ、クラシックロードでしのぎを削ってきたことは記憶に新しい。
アドマイヤベガの突然の引退こそあった物の、一進一退のレースを繰り広げてきた彼らには2000年という新たな時代を担う主役としての活躍を期待されていた。
だが終わってみると、年間勝利数ゼロ。この年はトップロードにとって悪夢の年であった。
無敗の8連勝という偉業を達成したオペラオーとは、はっきりと明暗分かれてしまった。
のみならず、そのライバルの地位をメイショウドドウに取って代わられたばかりか、JCの除外という憂き目にあい、さらには面目を賭けたステイヤーズSでの完敗。そして有馬記念での騎手変更。
年が明け、再起を賭けて臨んだ京都記念でもまさかの3着に沈み、一部では「もう終わった」とも評されてしまっていた。
しかし、ファンは信じていた。この馬の再起を。
知っていた。この馬の実力を。
そしてパートナーである渡辺騎手が、それを誰よりも望んでいた。
騎手変更とはいわばクビと言い渡されたも同じである。
乗り変わった的場騎手の引退があったとはいえ、再度手綱を取れる確率は高くは無かっただろう。
だが彼は、再びトップロードに騎乗することとなった。いや、乗せてくれたと言う方が正しいだろうか。
乗り代わりは、はじめから的場騎手の引退への手向けだったのか。それとも本気で渡辺騎手を降ろすつもりだったのか。沖調教師の真意は本人のみぞ知るところ。
ともあれ、もう一度渡辺騎手に手綱が任されたのだ。それが意味するところはただひとつであったに違いないだろう。すなわち『必勝』。
この二文字を確実に掴むため、関係者全員出来うる最大限を尽くして次のレースへ挑んできた。
H13年3月18日、阪神第11レース。
第49回阪神大賞典当日の単勝オッズは2.5倍。前走土を付けられたマックロウが2.7倍と迫っていたが、それでも1番人気に挙げられたのは、ひとえにファンの願いであったに違いないだろう。
先頭でゴール板を駆け抜けるその姿を望む騎手の、関係者の、そしてファンの期待が込められた『一番人気』と言う斤量を背負って、トップロードがゲートに向かう。数秒後に開かれる扉の前へ。
タガジョーノーブルとホットシークレットが引っ張り、トップロードが中位を進む展開は、件のステイヤーズSと全く同じ展開。あのレースでは仕掛けが遅れた分、先行組を差しきれなかった。
騎手もそれは重々理解していただろう。同じ轍は踏むまいと今回は3コーナーで進出を開始する。トップロードも指示に応じてみるみるうちに差を詰めてゆく。阪神独特の角度のきつい4コーナーを抜け、直線を向いたときには先頭に立っていた。
完全な勝ちパターン。後はこのまま押し切ればいい。誰もが勝利を確信した。しかしただ一人、それで良しとしなかった者がいた。鞍上の渡辺騎手だ。
ただ勝つだけでは納得できなかったのか。トップロードの強さを再認識させたかったのか。そしてそれは自分の仕事だと知らしめたかったのか。
完全に抜け出した後も、なお鞭を入れトップロードを走らせる。トップロードもまたそれに答えてぐんぐんと加速してゆく。まるでそうされることを待ち望んでいたかのように。自分のパートナーは彼なのだと答えるように。
3馬身、4馬身、5馬身……2着以下を彼方に置き去りにしてもなお追い続ける。それは遙か先へ上り詰めたライバルを追いかけていたのかも知れない。
人馬共に持てる全ての力を出してゴール板を越えたとき、菊花賞以来久々の勝利をその手に掴み取ったのだった。
走破タイム3分2秒5のレコードタイム。2着との差、8馬身と言う記録と共に。
大歓声を受けるこのときのトップロードは、皆が思い、そうであるべきだと望まれた、逞しいトップロードの姿であった。
記録と記憶、そのどちらにも強烈なインパクトを与えて、観衆に『我ここにあり』と知らしめたのだ。
もしかしたら今後の競馬界の中核を担うこの馬の復活に、同じ勝負服を背負った先達が力を与えてくれたのかも知れない。
後ほど振り返ってみるとそう思えるほど、トップロードの強さは際だっていた。
このレースは長らく語り継がれるだろう。同じ「ナリタ」を背負った優駿のそれと同じように。
これで本番の天皇賞も楽しみになってきた。
そして改めて、今後もトップロードを買い続けることを心に決めたのだ。2着馬を買っていないことを忘れたままで。
有馬記念外して久慈さんにバカにされた美鈴まさきです。多くの方ははじめまして。
「よし、馬試験な。美鈴さんはトップロード」
と半強制的に指名された馬話でしたが、すぐさまノリノリで書いていたのは内緒です。
以前の3頭の話より面白味に欠けると思いますが、ちょっとでも興味を持って頂けると嬉しく思います。競馬場やWINSでVTR置いてますので、是非そちらへ。
ところで何故私がここにいるのでしょうか?
おねこんで否定した呪いか? いや、それはかのこん3で三倍返しで凹まされたし。
あ、もしかしてあれか?
<MITUKI> 美鈴さんダイスキ
<MITUKI> つきあってください(笑)
<美鈴さん> 年上で良ければ(笑)
……なんてこった! 流行り言葉で言うところの『姉妹宣言』じゃ無いですか、これじゃあ。しかもこれ、某チャットの発言だよ。オープンチャットだよ!
まあ、いいでしょう。二言はありません。朱に交わったならば荒みましょう。カニも食べさせましょう。とりあえず、久慈さんはイモウト好きが高じて自身がイモウトになりました、と。
ああ、そう言えば、こんなログが出てきました。
01:15 (MITUKI1) 聞いてください美鈴さん
01:15 (M_MISUZU) 何でしょうか?
01:15 (MITUKI1) うち、そのうちリーダー権限でマリみてサークルになるかもしれません……
01:16 (M_MISUZU) なんと!
01:16 (M_MISUZU) 久慈さんのマリみてSS……想像出来ませんが。
01:16 (sNuf) 全く想像できない…
01:16 (MITUKI1) 僕、マリみて読んだことありません。
01:17 (M_MISUZU) でもリーダー権限発動するんですよね。
01:17 (MITUKI1) リーダーはすなふさんです。
01:17 (MITUKI1) 僕が書いたら、良くて「マリみれ」ですおy
01:17 (sNuf) 私が白と言えば志摩子さんになるのです
01:17 (MITUKI1) ですおy
01:17 (MITUKI1) マリアさまがみれる
01:18 (sNuf) 久慈さんが書いたら、どうあがいても
01:18 (sNuf) マリア様がおしり
ここで久慈さんの雑記帳過去ログ、200302をご覧ください。
これは代理雑記のコメントを参照しているときに見つけたのですが、被告(久慈さん)はマリみて一気読みしてるじゃないですか! しかも大人買いで!
ログでは読んでいないと言ってますが、これを読む限り、被告は明らかに嘘をついています!
すなふ裁判長、有罪判決出して『ひざうえ10せんち』をマリみてサークルにしちゃってください。
おおー馬話だー!
とか大仰に驚きつつも、いただいてから数ヶ月放置してしまいました。ごめんなさい美鈴さん……
トップロードにも金を吸い取られたなぁ…… というか、すげぇいい話なのに最後にオチをつけてどうする。これだから美鈴ちんは。
罰として今度蟹食わせてください。蟹ー蟹ー。
さて、恒例の次回のイケニエです。
前回欠員が出てしまい実はかなりピンチだった合同誌において、救世主のごとくゲスト原稿を担当していただいた彼。そう、緑色したダメ人間こともりたとおるさんにお願いしたいと思います。
もりたさんよろー。