雑記帳


雑記帳過去ログ

20030630 「お兄ちゃん! えろげーむばっかやってるとサルになるわよサルに!」「んだとコラァ!」「だいたいどこにそんな時間があるののよ」「人間、寝なくても死なん?」「死ぬわよ! それ以前になんで疑問形なのよ!」「あーもーうっせぇなぁ。最近かまってやらなかったからヤキモチか?」「だだだだだだれがヤキモチなんて焼くかっ!」(地に立てたバットをヘシ折る勢いのローキック)「OUCH!」(悶絶)




 タイトルが長すぎます。
 さて、夏コミ原稿の締め切りをぶっちぎり、あまつさえ自サイトの100万HITすらもスルーして、いったい何をしていたのかという印象の久慈光樹です、どうもこんばんは。
 やるべきことをせずにして何をしていたのかといえば、仕事に決まってるだろ! と素で返しても不毛ですから、いつものようにえろげーむしてましたーにはは、くらいの勢いで。


 遅ればせながら、ねこねこソフト『朱』をプレイしました。あまつさえコンプリート、一晩徹夜したら終わりました。以下は例によってネタバレバリバリなんで、未プレイの方はちうい。



 んー、ジャンル的に比べるのもおかしいかなという感じなんですけれども、結論から言って『みずいろ』を越えるものではなかったかな、と。
 や、面白かったんですけれどもねぇ。なんといいますか、まとまりに欠けたというか。
 とりあえず『朱』の7割はウェズとファウの2人のシナリオで成り立っていると言っても過言ではなく。残りの3割はラッテ(ツインテールはねっかえり娘)
 とにかく、第三章以降のウェズとファウのシナリオが素晴らしかった。基本的には悲劇仕立てのこのゲーム中でも、この二人ほど報われない登場人物は他にいないでしょう。あの結末は酷すぎる。結果的に身代わりになってしまったファウ、そして一人残されてしまったウェズが何より哀れすぎました。あの空白の一年間、彼(?)はどんな想いで過ごしてきたのか。今際の際にカダンの記憶操作を拒むあたりなんてもう。
 はっきりいってこの2人の物語が魅力的過ぎて、根幹たるラッテとルタ、アラミスとカダンの各シナリオが霞んでしまったのが最大の難点である気がします。チュチュとターサの話なんて無くてもいいような扱いだし。
 どうしてこうなってしまったのかを考えるに、どうにも登場人物の魅力に格差があるからのような気がします。
 第三章の主人公であるウェズがまたいい男なんだこれが。無骨で、ぶっきらぼうだけれどもそのくせひどく優しい。彼に比べるとメイン主人公であるカダンは魅力に欠けます、第二章の主人公であるターサなんて影薄すぎるし、四章のルタはどうもウェズと性格的に被ってしまい、後出しである分だけワリを食っている印象。えろげーむ、しかもこういうファンタジー物ではどうしたって主人公に魅力がないとダメなような気がします。

 章ごとに登場人物について若干触れてみるのなら。


 第一章 主人公:カダン ヒロイン:アラミス

 カダンは、強い・無愛想・辛い過去とこの手の物語には王道といってもいい主人公です。この手のタイプはその過去にどういうエピソードがあったかで魅力の大半が決定すると思うのですが、カダンに関して言えば言葉足らず過ぎ。直接の原因であった「お姉ちゃん」が最終的にどうなったかすら明確でなく、プレイヤー置いてけぼりです。
 アラミスもイマイチ。過去とのギャップがありすぎで、別人ですよありゃあ。そのくせどうしてカダンと今のような関係になったかの満足な説明も無く、全体的にカダン・アラミスのコンビには最後まで感情移入できませんでした。
 世界観の説明にページを裂かねばならぬ第一章ということを差し引いても、とにかく説明不足という印象です。それが結果的に登場人物の魅力不足に繋がり、全体的なメインを張るには役者不足という事態になってしまっています。


 第二章 主人公:ターサ ヒロイン:チュチュ

 チュチュはポンコツで魅力的なんですけれどねぇ…… とにかくターサの影が薄すぎる。えろげ主人公的というか、あまり個性がないんですよね。普通のえろげだったらそれでもいいですが、章ごとに主人公が替わるというこの形式では致命的。
 とにかく二章は全体を通してかったるかったですね。一章の終わりがそれなりに衝撃的だっただけに、中途半端にその一章に関わってくる二章はもどかしく、また結局のところチュチュとターサは物語全体から見れば端役に過ぎなかったあたりが非常に腰砕けでした。


 第三章 主人公:ウェズ ヒロイン:ファウ

 ウェズとファウのコンビのためにこのゲームはまだ救われているといった印象。とにかくウェズが魅力的で、刀子の鍛錬をするシーンや幼女に花を貰うシーン、盗人を逃がしてやりあまつさえそれをファウには伝えないシーンなど、完全にメイン主人公であるカダンを食ってしまっています。
 ファウは『みずいろ』とキャラ互換の多いこのゲームにおいて、唯一オリジナリティのあるヒロインといえるかもしれません。基本は先輩(名前忘却)なんでしょうけれど、薬師としての限界に涙するあたりなんかはより人間くさくて好印象でした。
 ああもうとにかくこの二人の結末は悲劇的過ぎる。正直、三章ラストは意味不明だったのですが、終章にてウェズが登場したところで一気に持ってかれました。そしてウェズが死ぬくだりとその台詞。ああもうなんてことだ。エンディングでも触れられすらしねぇし……
 とりあえずウェズとファウのためだけに『朱』は買った価値がありました。


 第四章 主人公:ルタ ヒロイン:ラッテ

 ラッテ。とりあえずラッテ。ただし髪を切るまでの限定で。
 いや別に私が重度のツインテールふぇちというわけではなく、髪を切って以降はただの健気系キャラに化けてしまったために魅力半減というだけのこと。とにかく館でのラッテがすげー魅力的、ダンスのシーンだとか、わ、私のペンダントとその、交換してあげてもいいわよ、ほ、本当はイヤなんだからね! のシーンなどはもう! 非常に確信犯的というか狙いすぎというか、それに見事にハマってしまう私も私ですが。
 ただまぁそれだけに、旅に出て以降はイマイチでした。ああいうキャラクターは日常だからこそ生きるというか、荒野を旅する、みたいに主人公に余裕の無いシチュエーションで跳ね返られてもウザイだけですし、かといって健気なだけではキャラクター性が維持できない。難しいもんですなぁ。
 ルタはなんか最後まで何がしたかったか解らなかったというか、まぁそれを言ったらラッテが最終的にああなってしまった理由付けも貧弱に過ぎるのですが。


 エピローグはとりあえず論外。ラッテの後日談として期待してたのになぁ……

 これってやっぱり、ねこねこソフト前々作の『銀色』をプレイしてないとダメなんですかねぇ。未プレイ者の意見として言わせてもらえば、銀糸や石切のディティールは未消化に過ぎ、なんだか自分とは関係のないところで勝手に盛り上がって勝手に終わってしまったという印象なんですけれども。自分のところの作品を大事にするのはねこねこソフトのいいところだとは思いますけれど、それだったら満足な数を再販してくれよと言いたい。『銀色』なんて中古で2万超えてんジャン。


 というわけで、それぞれのパースでは秀逸なものもあれど、全体としてみた場合は佳作で終わってしまったという印象でした。さすがに自信を持ってお勧めすることはできませんが、それでもウェズとファウのシナリオ、そしてツインテール・ラッテのためだけにプレイしても損はないかもしれません。
 あーちなみにえろは『みずいろ』と比べるとさっぱりでした、オマケシナリオ(やかま進藤と雪希)の方がぜんぜんえろいってどういうことか。



個人的メモ(早急に解決せねばならぬもの)
・夏コミ原稿
・掲示板のレス
・ハロワレビューの続き
・青い春の続き
・馬話の続き
・積んでいるSNOW
・おねこんぺSSの直し
・異能者(SS)
・方言Kanon(SS)

 明日はどっちだ。




 ああそれと。

 こういうこと
をする人は死ねばいいと思います

 

20030625_1 【馬話】SS産駒の最高傑作 ダンスインザダーク




 サンデーサイレンスという馬がいる。
 米国で通算14戦9勝、これだけでも立派な成績であるが、この馬の真価は種牡馬となって発揮されることになる。
 産駒には朝日杯3歳Sや天皇賞秋を勝ったバブルガムフェロー、日本ダービー・ジャパンカップ・天皇賞春秋を勝ったスペシャルウィークなど、G1勝ちをした産駒を挙げていったらきりがないほどだ。
 そしてそのサンデーサイレンス産駒で、最高傑作と評される馬がいる。
 ダンスインザダークである。

 ダンシングキイを母に持ち、半兄にエアダブリン(ダービー2着)、全姉にダンスパートナー(オークス、エリザベス女王杯)を持つ超良血馬。文字通りのサラブレッド。94年暮れの12月3日に阪神でデビューした際も当然のように一番人気となり、当然のように圧勝してのけた。
 そして迎えた初の重賞、ラジオたんぱ杯3歳S。そこには終生のライバルとなる2頭の馬がダンスインザダークを待ち受けていた。
 『漆黒の王』ロイヤルタッチ、そして『神速』イシノサンデーである。ダンスインザダークも含め、奇しくも3頭ともがサンデーサイレンスを父に持つ兄弟同士、1996年のクラシック戦線はこの3兄弟の闘いそのものであったといっても過言ではないだろう。
 現在と違い、当時は馬の年齢は数え歳、3歳といえばデビューしたての若輩である。3歳の重賞はその時点での完成度がものをいうレースだと言うことができるだろう。そしてこのとき、遅く生まれたダンスは未だ完成には至っていなかった。
 結果は3着。ロイヤルタッチは1着、イシノサンデー2着。
 完敗であった。

 明けて96年2月のきさらぎ賞、ダンスの前にまたもロイヤルタッチが立ちはだかった。
 結果から記そう、ダンスは2着に敗れた。馬連240円という完璧なマッチレース、勝ったのはまたしてもロイヤルタッチであった。
 だがラジオたんぱ杯3歳Sの際には3馬身差をつけられて破れたのに対し、今回はクビ差。ダンスは着々と完成に近づいていた。
 「次こそは勝つ!」鞍上の天才・武豊はこのとき、確かな手ごたえを感じていたに違いない。
 それを証明するかのようにダンスは次走の弥生賞を快勝。ライバル・イシノサンデーを破っての圧勝であった。

 皐月賞トライアルとなるこのレースに勝ったことで、クラシック最初の一冠である皐月賞に王手をかけた。

 ――かに見えた。

 迎えたクラシック第一戦の皐月賞。だがターフにダンスインザダークの姿は無かった。
 追い切り後の熱発による無念の回避。結局、皐月賞は前走で3着に退けたイシノサンデーが勝利、2着はロイヤルタッチであった。

 その後、ダンスは皐月賞の無念を晴らすかのようにプリンシパルSを圧勝、次の舞台は東京優駿・日本ダービーである。

 ダンスの素質はこのとき誰もが確信していたのだろう、ダービーでは一番人気に推された。
 凡百の馬など敵ではない、敵はただ2頭、皐月賞馬イシノサンデー、そしてロイヤルタッチである。
 イシノサンデーには弥生賞で勝っている、残るはロイヤルタッチへの雪辱のみ。ダンス陣営の目に映っていたのは宿敵ロイヤルタッチただ一頭であった。
 このとき、まさか伏兵がいようとは、ファンも含め誰も予想だにしかなったに違いない。
 日本ダービー、直線で堂々先頭に抜け出したダンスに猛然と襲い掛かったのは、ロイヤルタッチではなく、イシノサンデーでもなく、『関西の秘密兵器』フサイチコンコルドであった。
 プリンシパルSを熱発で回避、3月以来の競馬でまだ2戦しかしていないという実績不足にも関わらず、3強を制してダービー馬となったのは、このフサイチコンコルドだったのだ。
 ダンスはまたも、敗れた。


 秋になり、ダンスインザダークは菊花賞最終トライアルである京都新聞杯に姿を現した。
 以前にはしていなかった漆黒の頭巾(メンコ)、黒っぽい鹿毛の馬体とあいまって、ダンスはその名の通り漆黒の様相を呈した。
 そしてこの京都新聞杯に出走したのは、もう一頭の漆黒、『漆黒の王』ロイヤルタッチ。ダービーで先着したとはいえ、間違いなくダンスの最大のライバルである。
 いや、ライバル“だった”と言った方がいいだろう。
 ダンスインザダークは4歳秋を迎え、競走馬としての完成度は既にロイヤルタッチを遥かに凌いでいたのだ。
 圧勝。正にそう評すにふさわしい勝利。ライバルと言われつづけたロイヤルタッチは、既にダンスの敵ではなかった。
 続くカシオペアSでは伏兵の出番は終わったとばかりにフサイチコンコルドにも圧勝し、ダービーの遺恨を晴らした。


 競馬界にはこんな格言がある。

 曰く。皐月賞は速い馬が勝つ、ダービーは運の強い馬が勝つ、そして菊花賞は、真に強い馬が勝つ。

 三冠さえ期待されながら、皐月賞を発熱により回避、ダービーではまさかの2着。
 最後の一冠。負けられない、このまま無冠で終わることなど許されない。父の、サンデーサイレンスの名にかけて。


 決意を胸に迎えた菊花賞、大外17番枠に入ったダンスインザダークはゆっくりゲートを出るとすぐに内に入り、馬場の良いところを息を殺すようにゆっくり進んでいった。
 レースは超スローペース、折り合いを欠き暴走するように先行する馬も出る中、ダンスインザダークもロイヤルタッチもそしてフサイチコンコルドもスムーズにレースを進めていく。
 そして第3コーナー坂の下り、レースが動く。
 ここまで超スローペースで進んでいた流れが嘘のように一気に速くなったのだ。ダンスも当然その流れに乗ろうとしたところで、アクシデントは起こった。
 下がってきた馬に進路を塞がれ、あろうことか後方に下がってしまったのである。
 場内に響く観客の悲鳴、一気に加速したレースの流れから完全に取り残され、先頭争いから脱落するダンス。誰もがこのとき、ダンスの敗北を予測しただろう。
 ゴール前、最後の直線。ローゼンカバリー、サクラケイザンオーが粘るところへ内から抜け出してきたのは、ダービー馬・フサイチコンコルド、そして外からそのコンコルドに馬体をあわせるように抜け出したのは漆黒の馬体、ロイヤルタッチ。
 勝負は完全にこの2頭の争いに絞られたかと思われた。

 そこに大外から、黒い疾風が吹き抜けた。

 3000mという長丁場を走ってきたとは思えないような、凄まじいまでの末脚。
 そのとき確かに、他の馬は止まって見えた。

 あっという間に2頭を交わし大歓声の中ゴールに飛び込んだのは、第4コーナーで内に消えたはずのダンスインザダーク。
 上がり3ハロンはなんと33秒8。3000m走ってきた馬としては驚異のタイム、正に鬼脚であった。

 かつてライバルであるイシノサンデー、ロイヤルタッチに完成度の差で敗れ、ダービーでは思わぬ伏兵に敗れ、無冠の屈辱に甘んじてきたダンスインザダーク。
 雪辱は成った。

 こうして全ての馬を圧倒する斬れ味を見せ付け、ダンスは菊花賞馬となったのである。


 それからわずか3日後、ダンスは屈腱炎を発症し、5歳という若さで惜しまれながら引退する。
 菊花賞の一冠だけとはいえ、ゴール前で見せたあの鬼脚は多くの人を驚かせ、魅了した。それを証明するかのように種牡馬としてのダンスの評価は桁外れに高く、初年度から170頭あまりの馬に種付けを行った。これは父であるサンデーサイレンスに継ぐ頭数である。ダンスインザダークがサンデーサイレンス産駒の最高傑作と評される所以であろう。


 『黒き疾風』ダンスインザダーク。
 日本競馬界に活気を、多くのファンに夢を、そして筆者には大量のハズレ馬券を届けてくれたこの馬に幸あれ。
 ……おのれ、ダンス。

 

20030625_2 【馬話】シャドーロールの怪物 ナリタブライアン




『3馬身1/2、5馬身、7馬身』

 いきなりこのような言葉を書いても、はて何のことだと首を傾げる方もいるだろう。逆にああ、なるほどと納得する方もいらっしゃるかもしれない。
 JRAのポスターにも使われたこの言葉、ナリタブライアンという馬の4歳クラシックにおける2着馬との着差である。
 1馬身とはその字の通り馬一頭分の着差ということであるから、ナリタブライアンという馬がいかに2着馬に大差をつけて圧勝したかが伺える名文句であろう。

 ナリタブライアン。
 私感で恐縮ではあるが、私らの競馬世代にとってこの馬ほど「強い」と実感した馬は他にいないと言っていい。
 とにかく強かった。4歳時の彼はもうなんと言うか「勝つべくして勝っていた」と表現するのがぴったりくるような強さだったのだ。競馬とは本来1着2着を当てる娯楽であるはずであるのに、ブライアンが出走するレースはただ2着にどの馬が来るかを予想するだけだったのだから。
 そんな彼に当時ついた渾名は『精密機械』、よくお年寄りが大相撲を評して「千代の富士は強すぎてつまらない」などと言っていたものだが、まさにブライアンは「強すぎて競馬がつまらない」と言わしめるほどの馬であったのだ。

 だがそんなブライアンであるが、デビュー当初の戦績はぱっとしない。
 あのビワハヤヒデを半兄に持つブライアンには、当初から多大な期待がかかっていた。しかしブライアンは、なかなかその期待に応えることができなかった。2戦目の新馬戦こそ2着に9馬身差をつけて圧勝するなど、才能の片鱗こそ見られたが、続く函館3歳Sを6着と惨敗、その後も勝ったり負けたりの不安定なレースが続く。
 菊花賞をレコード勝ちするなど、既に競馬界の寵児となっていた兄であるビワハヤヒデ。ブライアンはそんな兄に比べられ、これまでも星の数ほどいた『賢兄愚弟』の見本のように言われ続けた。

 そんなナリタブライアンが、シャドーロールを装着してターフに姿をあらわしたのは、京都3歳Sだった。
 シャドーロールとは、馬の鼻先に装着するもので、これを着けると自分の足元の視界が遮られる。それにより自分の影におびえることはなくなり、気性が安定するという仕掛けである。
 厩舎としてはひょっとしたら苦肉の策だったかもしれない。なにせナリタブライアンという馬は、自分の影にすら怯えるほど気性の弱い馬だったのだ。シャドーロールで、少しでも気性を押さえることができたら……
 だがこのレース以降、このシャドーロールはブライアンの代名詞となった。4冠を含む怒涛の連勝街道が、正にこのレースから始まったのである。
 『シャドーロールの怪物』とは、ブライアンを評してとある新聞社が付けた渾名であった。それまであまり日本競馬では見られなかったシャドーロールが、この後「ブライアン効果」で大流行したという余談まである。

 そしてこのレースから鞍上は南井克巳に乗り替わる。
 南井克巳。ナリタブライアンと言えば南井、南井と言えばナリタブライアン。日本競馬界に名馬名ジョッキーは数あれど、この1頭と1人ほど息の合ったコンビはいないと断言してもいい。ゴールを真っ先に駆け抜けていくナリタブライアンの鞍上には、常に南井克巳の姿があったのだ。

 こんな逸話がある。
 ある日、函館で南井に大久保調教師(ナリタブライアンの調教師)がこう、声をかけた。

「君はダービーを勝ったことがあるか」

 南井は当時既にベテランと呼べる年代であったが、ダービーには勝ったことがなかった。東京優駿、日本ダービーとは南井ほどのジョッキーであっても容易には勝つことのできないレースであるのだ。
 質問の意図を計りかねた南井が、戸惑いながらも「ありません」と応えると、大久保調教師は続いてこう言ったという。

「じゃあうちのブライアンに乗って、ダービーを勝ってくれないか」

 正式なコメントが無いため憶測になるが、南井はさぞや驚いたことだろう。こともなげに「ダービーを勝て」と言われて、驚かない方がおかしい。だがこの逸話からは、大久保調教師のナリタブライアンに対する絶対の自信が伺える。
 デビュー当初はそれほど好成績を残せなかったナリタブライアン、だが大久保調教師は慧眼を持って彼の素質をいち早く見抜いていたのであろう。そして南井は、そんな大久保調教師の期待に応えた。

 京都3歳S、8頭の少数だてであったこのレース、ブライアンはシャドーロールを装着し、南井と共に挑んだ。
 2着テイエムイナズマに3馬身差をつけたばかりか、1分47秒8のレコード勝ち。

 ナリタブライアンの連勝街道が、ここから始まる。

 朝日杯3歳S   単勝3.9倍(1番人気)、2着に3馬身1/2。
 共同通信杯4歳S 単勝1.2倍(1番人気)、2着に4馬身、レースレコード。
 スプリングS   単勝1.2倍(1番人気)、2着に3馬身1/2、レースレコード。

 強かった。いや、強すぎた。
 南井克巳とナリタブライアンのコンビは、圧巻だった。ライバル足りえる馬など、一頭もいない。正に独壇場。早くから素質を見抜いていたであろう大久保調教師でさえ、このときこう語っている。

「これほどのまでの馬を育てたのは、過去においても初めてではないか」


 そして迎えたクラシック第一戦の皐月賞。当然のようにブライアンは一番人気に推された。
 レース中の模様を記すまでもない、2着に3馬身1/2差をつけて、ナリタブライアンがまたしても圧勝した。「速い馬が勝つ」と言われるこの皐月賞、このときにブライアンのマークした時計1分50秒0は皐月賞レースレコードであるばかりか、コースレコードであった。
 まずは1冠。

 クラシック第二戦、日本ダービー。この頃になるとブライアンを絡めた馬券は配当が低すぎて賭けにならない有様である。
 終始外を回りながらエアダブリン以下に5馬身差をつけて圧勝、レース展開も何もない、残酷なまでの力の差。ゴール板はブライアンが駆け抜けるために用意されたようなものだった。
 鞍上の南井はゴールした後、ガッツポーズを決めるより先に後ろを振り返ってつけた馬身差を確認する。それはまるで『勝つか負けるか』ではなく『何馬身差をつけて勝つか』を競っているかのようであった。
 これで、2冠


 ナリタブライアンという馬は脚質自在であったが、基本的には差し馬であったといえる。
 第四コーナーで先頭集団に並びかけ、最後の直線で一気に突き放す。競馬ファンからすれば見ていてこれほど気持ちのいい勝ち方は他にない。しかも3馬身4馬身という圧倒的な勝ち方であるのだ、もう他の馬とは格が違って見えたものだ。

 「手がつけれらない!」

 打倒ナリタブライアンに燃えていたであろう他の4歳馬、その関係者たちの、心の悲鳴だったろう。それほどまでにブライアンは強かったのだ。あれはロボットなんじゃないか、などという冗談も飛び出し、『精密機械』というあまりありがたくない渾名を拝命したのが、この頃だった。

 京都新聞杯こそまさかまさかの2着に敗れたものの、向かえた最後の1冠である菊花賞では断然の一番人気。ブライアンの人気は衰えることがなかった。
 レースの内容など記しても意味がない、結果だけ記そう。後に『3馬身1/2、5馬身、7馬身』の名文句でJRAのポスターにもなった通り、もはや暴力的とも言える7馬身という圧倒的な差をつけての勝利。ゴール前ではもはや2着以降の馬などテレビに映ってすらいなかった。
 こうしてナリタブライアンは、『皇帝』シンボリルドルフ以来史上5頭目、10年ぶりの3冠馬となったのである。

 その年の末にはグランプリ・有馬記念をも勝ち、4冠馬となったナリタブライアン。文句無しにその年の年度代表馬に選ばれた。ちなみに前年の年度代表馬は兄ビワハヤヒデである。
 デビュー当初は『賢兄愚弟』とまで言われたナリタブライアン。しかしもうそんなことを口にする者は誰一人としていなかった。


 4冠を達成し、もはや誰も敵う相手などいないと、誰もが思っていた。
 だが、5歳になったナリタブライアンには、あの暴力的なまでの強さは、見る影もなかった。
 5歳春の故障の影響もあったろう、ずっとコンビを組んできた南井が負傷のため鞍上になかったことも影響したのかもしれない。だが、4歳時のあの強さが嘘のように惨敗を続けるブライアンを見て、ファンは誰もが考思ったに違いない。

「ナリタブライアンは、終わった」


 もう引退させた方がいいのではないか、そんな声もあがった。だがブライアンは走りつづけた。
 6歳になった3月9日、阪神大賞典。
 一番人気は昨年の年度代表馬、マヤノトップガン。前年の有馬記念での直接対決では、ブライアンはこのマヤノトップガンの影すら踏めず、4着に敗れている。
 誰もが、そう、誰もが予想しえなかっただろう。
 このレースが、歴史に残るほどの名勝負になろうとは。

 思えばこのレース、ナリタブライアンとマヤノトップガンには因縁ともいえる要素がいくつもあった。一昨年と昨年の年度代表馬、鞍上には天才・武豊と元祖天才・田原成貴、そして父は共にブライアンズタイム。

 死闘、そう表現するしかない。
 2週目の第三コーナーでマヤノトップガンが仕掛けると、ナリタブライアンもそれに馬体を合わせていく。それまでのスローペースは一気に加速し、一転して超ハイペース、2頭を除いた他馬は完全に置き去りにする。最後の直線、ゴール前600m時点で既に完全なマッチレース。トップガンが伸びればブライアンも伸び、ブライアンがかわそうとすればトップガンも差し返す。両馬まったく譲らない、完全に互角の闘い。
 競馬のどこが面白いのか理解できない人は、ビデオかなにかで一度このレースを見てみるといい。平成の名勝負、全てをかけた死闘。阪神競馬場で、他競馬場のターフビジョンで、テレビの前で、きっと日本中の競馬ファンすべてが、手に汗を握っていた瞬間だったろう。
 誰もが終わったと思っていた、ナリタブライアン。偉大な兄に怯え、栄光を掴みながらも1年以上にもわたる屈辱の日々。だが心のどこかで、競馬ファンはみな、彼の復活を願っていたのかもしれない。
 実況の杉本清氏の叫びが、すべてを表していただろう。

「さぁブライアン、ブライアン、甦れ、甦れブライアン!」


 最終的に3着との差は実に9馬身。
 勝ったのは、ナリタブライアンだった。

 その後、ナリタブライアンは21戦12勝という成績を残し、引退する。
 G1を4勝、G2を2勝、G3を1勝、そして何より総収得賞金10億2691万6000円という数字は歴代の名馬たちの中でも1、2を争う。
 そして1997年にはJRA史上24頭目の顕彰馬として、殿堂入りを果たした。

 本来であれば、現在でも種牡馬として活躍するはずであった。だが今現在、4冠馬ナリタブライアンはこの世にはいない。
 あまりにも早すぎる死。原因は腸捻転であったのだという。切開手術により一度は持ち直したものの、その直後に胃が破裂するという絶望的な状況下、これ以上彼を苦しめぬために安楽死の判断が下された。
 1998年9月27日12時未明、ナリタブライアンは息を引き取った。

 日高管内新冠町にある牧場であるCBスタッドに、ナリタブライアンは眠っている。
 初盆には200人を越すファンが墓参りに訪れ、今でも花が絶えぬ状況だという。

 日本競馬界に活気を、多くのファンに夢を、そして筆者にはまたしても大量のハズレ馬券を届けてくれたこの馬の冥福を、今はただ祈るばかりである。
 ……こんちくしょう。

 

20030625_3 【馬話】影をも踏ませぬ サイレンススズカ その1




 競走馬には、それぞれ得意とする戦法がある。一般にそれらは「脚質」と呼ばれ、「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4種類がある。
 「逃げ」とはその名のとおり、スタートから先頭に立ち、そのままゴールする戦法。
 「先行」は道中前(逃げの後ろあたり)にて進み、そのまま逃げ馬をかわしてゴールする戦法。
 「差し」は道中後ろにて進み、最終コーナー付近で他馬を交わし始めてゴールする。
 「追い込み」、最後方にて進み、最終コーナーを回ってから加速してゴール。

 一般的な競馬ファンに人気があるのは、差しや追い込みであると言えるだろう。最後の直線を鮮やかに差しきったり、最後尾から一気に先頭に踊り出る様は、見ているだけで胸躍る。
 あえて極論するのなら、先行はともかく、逃げ馬というのは差しや追い込みを得意とする馬の引き立て役と言ってしまってもいいかもしれない。
 少なくとも、私はそう思っていた。

 そう、サイレンススズカという馬を、知るまでは。

 「影をも踏ませぬ」
 歴代名馬にスピード馬は数あれど、サイレンススズカほどこの言葉が似合う馬を、私は知らない。
 1998年5月20日の中京、金鯱賞において見せたあの走りと、ファンのどよめき。そして、どこからともなく湧き上がる拍手。そして、運命の天皇賞・秋。
 サイレンススズカ、今宵はこの馬について語ろうと思う。



 サイレンススズカは、その名が示すとおりサンデーサイレンス産駒である。ダンスインザダークやイシノサンデー等、サンデーサイレンス旋風が巻き起こる中、良血馬であったサイレンススズカにも当然の如く期待が寄せられた。
 デビュー戦である新馬戦、既に「大器」の呼び声も高かったこの馬に、人気は集中する。単勝130円という大人気を背に、当然の如く大勝。2位とは実に7馬身差という圧勝であった。
 デビュー戦を圧勝で飾ったサイレンススズカ、その調教師たる橋田満が次走として選んだのは、皐月賞トライアルである弥生賞(G2)だった。だがこの弥生賞において、サイレンススズカはとんでもない失態を犯すこととなる。

 皐月賞と同じ中山・芝2000mで行われ、春のクラシックに直結する弥生賞は皐月賞トライアルの中でもひときわ重要なレースである。毎年クラシックの有力馬たちが出揃うこのレース、この年もサニーブライアンやエアガッツなど、実力馬が数多く出馬した。対するサイレンススズカは本賞金400万円の新馬勝ちのみ、いかな3歳とはいえ、戦績だけ見れば場違いとすら言える。
 にも関わらず、出走前のオッズでサイレンススズカは有力馬エアガッツに続いて2番人気に推された。有力馬が揃った中、たかだか1勝馬が2番人気。それほどこの馬の潜在能力が評価されたということなのだろう。

 ファンファーレと共にスターターの旗が振られる、各馬一斉にゲートイン……と、そこで、場内から悲鳴にも似たざわめきが沸き起こった。
 一頭の馬が、ゲート内で暴れている。後ろ足で立ち上がる馬、振り落とされる騎手。
 サイレンススズカだった。そのまま彼は上村洋行騎手を振り落とし、あろうことか、まだ開いていないゲートの下をくぐって一頭だけ走り始めたではないか。

 前代未聞の不祥事、目も眩むような失態。
 サイレンススズカはすぐに取り押さえられ、レース発走はしばらくの時間延期されることとなった。
 幸いにして馬体審査は異常なくレースには出走できることになったが、大外枠発走のペナルティが課せられた。しかも明らかにかかっている状態(興奮しすぎている状態)。更には再スタートで大幅に出遅れるに至り、誰もがサイレンススズカの大敗を予見しただろう。
 事実、サイレンススズカはこのレース、8着に敗れた。だがしかし、彼はこのレースで有り余る才能と、そしてそれを上回る狂気を、見る者に植え付けたのだ。そのレース展開において。
 スタート時の出遅れは致命的だった。その時点で10馬身ほどは他の馬たちに離されていただろうか。だが第一コーナー、第二コーナー、第三コーナーと進むうち、サイレンススズカはみるみる順位をあげていったのである。
 折り合いも何も無い、口を割り、滅茶苦茶な走りで暴走するかのように走りつづけるサイレンススズカ。どうしてあんな状態であんなスピードで走ることができるのか。遂に最終、第四コーナーでは3、4番手にまであがってきた。まさか、まさかこのまま勝ってしまうのではないか、そんなバカなことがあっていいのか。
 だが競馬はそんなに甘いものではない、さしものサイレンススズカも直線に入ると力尽き、馬群に沈んだ。

 騎手を振り落とし、ゲートの下をくぐっての暴走。そしてこのレース展開。
 競馬ファンがサイレンススズカに抱いた印象は、「狂気の馬」というものだった。

 とにかくも、弥生賞の暴挙の代償に3週間の出走停止、発走調教再審査処分を受けたサイレンススズカは、クラシックの一冠たる皐月賞には出走することすらできなかったのである。


 弥生賞後、禁の解けたサイレンススズカは500万下の自己条件レースを2着に7馬身差をつけて圧勝。続くダービートライアルのプリンシパルSも最後あわやというところまで追い詰められつつもなんとか勝ち、クラシック第ニ冠であるダービーの出走権を得た。
 そうして迎えた東京優駿・日本ダービー。このレースでサイレンススズカは、またしてもその狂気を覗かせる。

 ダービー前、皐月賞馬サニーブライアンの陣営は、早々に派手な逃げ宣言をしていた。
 サイレンススズカが過去圧勝したレースは、新馬戦、500万下と格下相手ながらも派手な逃げにより演出されたレースであった。「速い馬が勝つ」と言われる皐月賞を制したサニーブライアンが逃げに徹してくるということは、逃げ馬2頭による潰し合いになりかねない。しかもダービーは逃げ馬不利と言われる東京2400mである。サイレンススズカの調教師、橋田満が抑える競馬を上村騎手に指示したのは無理もなかった。
 だが、結果は惨憺たるものだった。
 道中、行きたがるサイレンススズカ、抑えようとする上村騎手。折り合いを欠き、口を割って完全にかかっている。弥生賞と同じだが、違ったのはこのとき上村騎手は馬を抑えようとし、行かせようとはしなかったことだろう。
 結局、最後まで折り合いを欠いたサイレンススズカは直線もまったく延びず、終わってみればサニーブライアン二冠達成の陰で17頭立て4番人気で9着と、散々な成績だった。

 その後も神戸新聞杯(G2)で2着に敗れ、2000mと距離も万全であり得意の逃げで望んだ天皇賞・秋(G1)では6着に敗れる。そして距離の不安を抱え望んだマイルCS(G1)では、キョウエイマーチと1000mのラップが56秒5という狂気の逃げ合いを演じ、生涯最悪の着順である15着に敗れ去った。

 振り返れば、新馬戦から素質を期待されながらここまでサイレンススズカは重賞未勝利に終わっている。
 競馬界は厳しい世界だ、毎年何十頭もの馬が厩舎や馬主の期待を背負ってデビューし、夢破れ去っていく。重賞はおろか、一勝もあげることができずに引退していく馬も数多い。
 デビュー時こそ騒がれたものの、この時点でサイレンススズカの名を知っているファンはほんの一握りに過ぎなかった。香港国際カップ(国際G2)に遠征し、またしても5着に敗れたサイレンススズカの名など、果たしてどのくらいの人が知っていただろう。
 だがこの海外のレースで、サイレンススズカは転機を迎えることとなる。

 武豊という、一人の天才騎手と出会ったのだ。


 サイレンススズカに騎乗した武騎手はこのレース後、5着に破れたにも関わらずこう洩らしたという。


「この馬は化け物だ」 と。



 明けて5歳となったサイレンススズカの緒戦、バレンタインS。
 中距離に的を絞り、天皇賞・春や安田記念といったG1の桧舞台を放棄し、勝ち鞍は新馬戦、500万下とオープン特別だけ。この時点のサイレンススズカは駄馬とは言わぬまでも二流三流といわれてもおかしくないだろう。だが重賞ですらないオープン特別のこのレースに、関西を本拠地とする武騎手はわざわざ東京までやって来た。
 ただ、サイレンススズカに騎乗するためだけに。
 それほど武騎手はこの馬に入れ込んでいたのか、それともただのローテーションか。

 一つだけ確かなことがある。
 競馬四季報に記載される第一から第四までの各コーナー時点での順位。サイレンススズカの項には、このバレンタインSより先、最後のレースに至るまで、遂に「1」以外が記されることは無かったのである。

 つまりは――

 これ以降、サイレンススズカの前を走ることができた馬は、一頭も存在しなかったのだ。



 さしたる強敵もいないバレンタインSを2着に4馬身差をつけて逃げ切り。
 続く中山記念(G2)ではその年の皐月賞馬イシノサンデーやローゼンカバリーに1馬身3/4をつけて逃げ切り。
 小倉大賞典(G3)では57.5kgのトップハンデを物ともせず逃げ切り。あまつさえ1分46秒5の勝ちタイムは中京1800mのコースレコード。
 オープン3連勝、それもすべて逃げ切り勝ち。天才・武豊とサイレンススズカのコンビは、徐々に世間に認められていった。

 そして、金鯱賞(G2)を迎える。


 サイレンススズカという馬は、その生涯を通してG1を1回勝っただけだ。
 これは本格化するのが遅かったということもあるが、むしろ彼の距離適正に関係していただろう。当時の番組(レース組み)は、特に春は古馬の中距離馬のために目標となるような大レースが組まれていなかったのである。
 距離適性の不利を承知で天皇賞・春や安田記念といったG1に挑戦するか、それとも注目度は落ちるがG2、G3、あるいはオープン特別の中距離レースに出走するか。5歳以上の中距離適正古馬に選択肢はこの2つしか無かった。そして先に書いたとおり、サイレンススズカ陣営は後者を選択したのである。

 だからだろう。
 サイレンススズカはその人気に比して大したレースを勝ったわけではない、そう口にする人が少なからずいるのは。

 そんな人たちに、私はただ一言、こう言いたい。

「金鯱賞のビデオを、見ろ」と。


 この年の金鯱賞はG2にも関わらず強豪が揃った。
 前年の菊花賞馬マチカネフクキタル。
 京都金杯(G3)や京都記念(G2)など6連勝中のミッドナイトベット。
 3連勝中のタイキエルドラド。
 ローカルのG2としては破格といっても過言ではない豪華な顔ぶれ。そんな中、これも現在3連勝中のサイレンススズカは単勝200円の一番人気に推される。ハナをきったら一度も譲らずという強烈な逃げ戦法が、ファンに印象深かったからかもしれない。

 「負けることなど考えられない」という強気なサイレンススズカ陣営のコメント、そしてそれを物語るように、ゲートが開くとサイレンススズカはいつものように飛び出し、いつものように後続に大差をつけて先頭に立つ。今日もいつもの逃げ戦法だ。
 第二コーナーで既に5馬身、そして向こう正面では10馬身。大逃げである。
 ペースは速い、いや、速すぎる。こんなペースで最後まで走りきれるわけがない、サイレンススズカは絶対にバテる、最後の直線が勝負だ。後続の騎手たちはそう思った。見守る観衆もそう思った。
 第三コーナー、まだバテない、まだ差が縮まらない。
 中京競馬場の空気が揺れる。戸惑い。

「なんだ、なんなんだこれは?」

 これは何の冗談か。何か、そう、まるで何かひどく出来の悪い冗談を耳元で叫ばれたような。
 終いには笑い出してしまう者までいた。おかしい、こんなバカなことがあっていいのか。

 そして第四コーナー。
 まだ逃げている、まだ差が縮まらない。いや、それどころか――

 逆に、後続が引き離されている!

 戸惑いのどよめきの中、どこからともなく拍手が沸き起こった。
 誰が最初に始めたのか、徐々に、徐々に、観客席に拍手は広がっていく。
 そしてサイレンススズカがゴールした時には、満場の拍手が彼を迎えた。
 拍手に迎えられてのゴールなど、前代未聞。2着以降は割合に激戦であったが、誰もそんなことは見ていなかった。ただただ、この酷く滑稽で、だがこの上なく強烈な、サイレンススズカの一人芝居に酔っていた。

 勝ち時計は1分57秒8。中京2000mのコースレコードを10年ぶりに書き換える凄まじいタイム。
 そして2着との着差は、公式にこう記された。
 ただ、「大差」と。





つづく

 

20030620 夏原稿の話




23:30 <masa> 馬ネタで『名雪 DE お馬』という案はどうか?
23:30 >MITUKI< それだっ!
23:30 >MITUKI< 夏合同誌のネタはたったいまそれに決定しました
23:30 <masa> マテ
23:30 <masa> おちつけ
23:31 >MITUKI< 「ダービージョッキー名雪」とかいうタイトルでどうか?
23:31 >MITUKI< 無論、馬は祐一であるわけだが。
23:31 <masa> 恐ろしいと思いつつ、期待してしまう…
23:32 >MITUKI< 責任転嫁できますしな。>雅さんに
23:32 <masa> マテ、オチツキタマエ
23:33 <masa> ヒィンヒィン言わせるのか…
23:33 >MITUKI< ワンワンと対面ほにゃららはあっても
23:33 >MITUKI< お馬さんが無かったのは盲点だった
23:33 <masa> 馬好きなのにね…
23:34 >MITUKI< いや、原案は雅氏という方向で。
23:34 <masa> やめてください…
23:34 >MITUKI< あとがきにしっかり記載しよう。
23:34 <masa> 鬼…
23:35 <masa> というか鞭もつかえる…
23:35 <masa> あああああ
23:35 <masa> 煽ってどうする!?
23:35 >MITUKI< やれやれ……
23:35 <masa> 目隠しもいいね
23:35 >MITUKI< いや、むしろ轡だろう
23:36 <masa> ふむ





 別チャンネルにて

23:38 >MITUKI< タイトルはとりあえず
23:38 >MITUKI< 「ダービージョッキー名雪」という方向で。
23:39 <sNuf> 激しく掛かっているのでしょう
23:39 >MITUKI< 無論、馬は祐一だが。
23:40 >MITUKI< お馬さんをまだ書いてないのは盲点だった。

(中略)

23:55 <sNuf> 夏原稿か…
23:55 <sNuf> さっぱりネタが思い浮かばない…
23:55 >MITUKI< さっき雅さんに
23:56 >MITUKI< 「馬で行け」という天啓をいただきましたから。
23:56 <sNuf> 行ってらっしゃい
23:56 >MITUKI< 持つべきものは、偏向した友人ですな。
23:56 <sNuf> 予後不良でいいよ
23:56 >MITUKI< なるほど
23:57 >MITUKI< 激しすぎて、馬の腰がヨゴ不良なのですな。
23:57 >MITUKI< さすがはすなふ師だ
23:57 <sNuf> ツインターボ
23:58 >MITUKI< 「祐一のテレビ馬! ツインターボだよ!」と罵られるのですな
23:59 <sNuf> 良いねそれ
00:00 <sNuf> 「あらあら祐一さん、テレビ馬はいけませんよ」
00:00 <sNuf> とか窘められるのでしょう。
00:01 >MITUKI< 「中一週どころか連闘も辞さぬ!」といって奮起するのでしょうな。
00:01 <sNuf> そしてぽっきり
00:02 >MITUKI< すごい、5分で粗筋ができてしまった。


 明日はどっちだ。








本日のステキFlash




 サザエサソ

 私を笑い死にさせる気かっ!
 プログラマに必要なスキルは、1に体力、2に忍耐力、3にリゲインです。現在学生さんでこの職を目指している方に、久慈光樹からのアドバイス!

 や
 め と け



 おくりもの

 先のFlashで荒んだ心を癒してください。
 この方のFlashはどれも好きですけれど、やっぱこの話かな。続き物ですけれどこの話単体でも不都合なく楽しめます。
 こういう暖かい話は好きだ。



 マザーグース (ホラー注意!)

 こ、怖い……
 ここのところ暑い日が続きますから、こういうのもいいでしょう。
 童話系は怖いね……

 

20030617 夢のある話




02:43 >MITUKI< 夢に上月澪が出てきたときには
02:43 >MITUKI< もうダメだと思った……(泣
02:43 <hekiro> ダメだろ、前から
02:44 <sNuf> 二次元の夢は見たこと無いなぁ…
02:44 <hekiro> リアルですか、常に?
02:45 <sNuf> リアルですよ
02:45 <sNuf> 二次元ですか、常に?
02:45 <hekiro> いや、夢は忘れてしまう人なのですよ(^^;
02:45 >MITUKI< 私も基本的には覚えてないんだが
02:45 >MITUKI< 澪の夢は強烈だったからなぁ
02:46 <sNuf> 激しかったのですか
02:46 <hekiro> 凄かったのですか
02:46 >MITUKI< や、なんか仕事で敵同士になっていて、私がそれを密かに嘆いている夢だった。
02:46 >MITUKI< わけわからん。
02:46 <hekiro> 激しいですな
02:46 <sNuf> よくわからんが
02:46 <sNuf> 酷く病んだ描像ですね
02:47 <hekiro> madman先生はどのような夢を愛好されておられますか?
02:48 <madman-XX> 見てるんだけど最近は全く記憶に残らないナァ
02:48 <hekiro> 昔は残っていた、と?
02:48 <madman-XX> そりゃそういうときもあるさね(^^;
02:49 <madman-XX> まぁここのメンバーでは
02:49 <madman-XX> 久慈さんは出てきたことがある。確か。
02:49 <hekiro> 飲み屋で愚痴る夢とかですか
02:49 >MITUKI< がーん
02:50 >MITUKI< マドマンさんに夢で汚された……
02:50 <hekiro> あるいは……まさか……!
02:50 <madman-XX> どんな夢だったのかは忘れたけど、まあたぶんそんなもんでしょう>飲み屋とか仕事とか
02:50 <hekiro> うわ……リアリティ追求型だなあ(^^;
02:50 >MITUKI< 誰かは忘れたが
02:51 >MITUKI< 二次元のキャラに延々と説教されている夢も見たなぁ……
02:51 >MITUKI< 私は正座して聞いてるの。
02:52 >MITUKI< 起きて、なんかの精神疾患じゃないかしら、とひどく不安になったのを覚えてる。
02:52 <sNuf> なんか生々しくて嫌だ…
02:52 <sNuf> 二次元なのに…
02:53 <madman-XX> たぶん久慈さんの願望が現れた夢でスナ
02:53 <hekiro> 夢の中でくらい幸せであればよいのに……
02:54 <madman-XX> team花楠風味にストレートな夢を見た方はいないのですか
02:54 <hekiro> どーゆーストレートさですか……
02:54 >MITUKI< そんなえろい夢は見ない。>team花楠風味
02:55 >MITUKI< すなふさんとかどんな夢を見るよ?
02:55 <sNuf> 基本的に
02:55 <sNuf> 思い出したくない…
02:56 >MITUKI< ……聞かない方が良さそうだ
02:56 <sNuf> まあアレだ、大抵切迫感の固まりのような夢だ
02:56 >MITUKI< 相手がシャワーを浴びているときに
02:57 >MITUKI< 明るい家族計画を切らしているのを思い出した、とかか?
02:57 <sNuf> 経験則ですか?
02:57 <hekiro> でしょう
02:58 >MITUKI< それとも
02:58 >MITUKI< 事後にそのまま余韻に浸っていたら、中で外れちゃった、とかか?
02:58 <sNuf> 経験則ですか?
02:59 >MITUKI< いやそんな血の凍るようなシチュはさすがに……



 タイトル訂正。「夢の話」







本日のステキ絵サイト




 白と黒の境界線

 言うまでもなく、るろおパンツ大臣のサイト。
 我らが『ひざうえ10せんち』、夏コミの配布物として決定しているのは、えろ合同誌とえろ個人誌(にゃんこ)だが、2冊とも表紙絵はるろおさんであるというあたりが非常に楽しみでならない。
 黒が必殺技の彼には、是非ともサイトでナコト写本(エセルドレーダ)を公開してもらいたいもんだ。



 LeafGarden

 素晴らしい。サイト管理者は葉庭さんという方。
 この絵とかこの絵とかすげー大好き。というかほとんどローカル保存してるんだが。
 夏コミは通ったんだろうか? もし通ってらしたら本を買いに走るやもしれん……



 〜の。

 素晴らしい。サイト管理者は知らん。だって書いてねぇもん。
 ブルマがえろ過ぎる。
 この方の絵もほとんどローカルに保存してあるな……

 

20030615 鵜の目鷹の目他人の目




 ポンプ車操法だけはホント勘弁してください……

 と、田舎以外の方にはさっぱりわけのわからない話題で一見さんを駆逐したところで、こんばんは久慈光樹です。
 青い春の続きを書こうかと思っていたのですが、ちょっぴり脱線して違う話題をば。



 最近ちょっとにょもった事件として、かのんSSリンクさんこちらのスレに紹介された、って事柄があります。
 あー、まぁ紹介していただけるのは嬉しいんですけれども、なんというかその、ちとにょもる。

 いままでひた隠しにしていたためご存知ない方も多いかとは思いますが、久慈光樹はKanonというえろゲーム中では水瀬名雪嬢が一番好きです。んでまー上記のスレは、スレ立てた方の意図はどうあれ、アンチ系のSSを捜索するスレであり、でもって、名雪キライって方は割合に多いんですよね。
 んでまー、にょもった理由は察していただけるかと思うわけです。そもご紹介いただいている拙作はその、なんというか、ちと内容的に、ね。
 ただわたしゃ決して水瀬名雪というキャラクターを貶める意図の元に書いたわけじゃありませんし、そう取られたのなら作者の力量不足以外の何物でもないわけであり、そんなこたーわかってるんですけれども、その、やっぱこう、にょもる。

 実際、うちはアクセス解析入れてるんで、このスレの存在も立ってすぐに気付いたんですよ。私だって聖人君子じゃありませんから、最初はやっぱちょっと内心ムッとしてしまい、削除依頼出そうかしらなんてことも考えました。
 でまぁいろいろ考えまして、ふと我に返ったわけです。


 作者である私にそんな権利があるのかしら? って。



 大道芸を披露するピエロが、「俺の芸はこう見るのが正だ! そんな見方は邪道だ!」とか文句つけるに等しいんじゃないかなーとかなんとか。「んだよ、こんなスレで紹介しないでくれよなー」であるとか「削除依頼出そうかしら」であるとか、ふと我に返ってみると、アホちゃうか自分、と。
 SSだろうと、雑記だろうと、チャットでの発言だろうと、いったん表に出してしまったものはもう取り返しがつかないんですよ。作者の、発言者の意図なんてものはある意味、関係ない。どう思われたかがすべて。そこにきて「いや自分はこういう意図があって……」なんてのは言い訳なんですよ。見苦しい。
 一度ついてしまった汚名というか、他人からのレッテルっていうのは、覆すのは容易ではないわけです。そしてなにより、いかに作者の意図に沿わないレッテルだったとて、読者がそのように感じたのであればその全責任は作品に、作者にある。「読解力」なんていうアホな言い訳は通用しないわけです。どうもその辺のところを理解しているつもりで、実のところはぜんぜん理解してなかった。お恥ずかしい限りです。


 この際だからもう一歩踏み込んでしまうと、ことKanonSSに関して言えば。
 ダーク物だとか、クロスオーバーだとか、戦闘物だとか。そういった邪道なジャンルを書くのに必要なのは、文才でもセンスでもなく覚悟だと思うんです。自作が邪道であると認める覚悟、叩かれる覚悟、ジャンルだけで嫌われる覚悟。そういった覚悟が無いのだったら、初めから書いちゃいけない、いや、いけないとまでは言いませんが、辛い思いするのは自分です。
 しつこいようですが、上記に挙げたようなジャンルは、KanonSSとしては邪道です。外道と言ってもいい。ちょっと考えれば解ります、Kanonってそういうゲームじゃないでしょ? それでもなお、自分の空想をそういう形でSSというものに表したいのなら、それ相応の覚悟をしてください。価値観てのはひとつじゃありません、自分と同じ価値観の人もいれば、違ったそれの人もいる。もうちょっと視野を広く持ちましょうよ。


 あーなに書いてんだか。>自分






本日のステキFlash
(でお茶を濁す)



 マッチ売りの少女

 しょっぱなからFlashちゃうし。
 とりあえずワラタ。超シュールだなオイ。



 別府鉄輪地獄変

 いきなり10話ですけど、連続性はないので気にするな。
 ワラタ。超シュール。今回はシュール特集なのか?
 「マジカルー 撲殺!」でビールをディスプレイに噴いてしもた。



 楽しいビジネス用語
 楽しいビジネス用語2

 今回はシュール特集に決定。ある意味笑えねぇだろこれは……
 「部下の定義」に激しくワロタ。概ね正解。

 

20030611 第一回 全日本青い春選手権




 さあやってまいりました第一回全日本青い春選手権、開催会場はここ「くじういんぐ・ドットコム」および「碧郎のHP」でお送りします。

 IRCで突如提案されたこの突発企画、コンセプトとしては単純明快



自分の青い春を存分に激白! でも実はこれ創作なんですよね、ええ、建前的に



 という感じ。
 さあさっそく行ってみましょう、久慈光樹さんの場合です。







アホ専門学生白書 競馬編


 久慈光樹クンは19歳から21歳までの3年間、東京にある専門学校に通っていました。なぜに3年間かというと留年した――というわけではなく、3年制の専門学校だったからです。
 場所的には東京都小金井市と府中市のちょうど中間あたり、割と緑のあるよい環境でありました。
 府中市、と聞いてピンときた方もいらっしゃると思います。そう、府中にあるのは東京競馬場。久慈光樹クンが住んでいたアパートから府中競馬場までは自転車で10分程度、という非常にアレな環境であったのです。

 さてさて、高校を卒業し、晴れて一人暮らしを始めた久慈光樹クンですが、なにも初めから競馬にうつつを抜かしていたわけではありません。彼は割合に人見知りをする性質であり、友達こそできましたけれども彼らと遊び歩くほどに親しくするわけでもなく、毎日アパートに帰っては小説を読む、という日々が続きました。
 そんな彼を憂慮したわけではないでしょうが、同じアパートに住むNくんと、その近所に住むHくんが、彼を誘ってくれました。

「おい光樹、いっしょに競馬でも行こうぜ」

 彼らとは割合に親しくしていた光樹クンですが、競馬と聞いてすこし及び腰です。

「でも俺(当時の一人称は「俺」でした)、賭け事やったことねぇし……」
「パチンコもやったことねぇの?」
「うん……」
「ふーん、まあいいや、行こうぜ」

 話を聞いてみると、NくんとHくんはここのところ競馬にはまっているのだとか。光樹くんも賭け事が特別嫌いというわけでもなく、単にいままで機会がなかっただけでした。興味がないわけではなし、せっかく誘ってくれたのだし、ということで、彼らと一緒に行ってみることにしました。

 というわけで3人で府中競馬場です。

「ふぇー、でっけぇー……」

 初めて訪れる競馬場という場所に、光樹クンは少々呑まれ気味。

「きょろきょろすんなよな、長野の田舎もんが」
「う、うっせー! おめーだって静岡だろうがよ」
「なにを! 静岡バカにすんな!」
「あ? なんか茶くさくねぇ? このへん」
「んだとコラァ! てめぇだって蕎麦くせぇぞ!」
「やれやれ、どっちも田舎もんだ」
「東北出身者に言われたかないわっ!」×2

 というオバカなやりとりもありましたが、なんとか入場券(200円)を買って入場します。
 メインレースまではかなり余裕がありましたので、初心者の光樹クンのためにOP戦あたりからやってみようということになりました。

「じゃあ手始めにパドックでも見るか」
「ここで走るのか?」
「アホかおめー、こんな狭めぇとこで走るわけねぇだろ。ここは馬券購入者に走る馬を見せる場所だ」
「ほぅ」
「まー素人が見てわかるもんじゃねーけどなー」
「ほほぅ」

 初めて買った競馬新聞には出走場の名前と番号が書かれていました。まずはパドックを回る馬のゼッケンと競馬新聞の名前を一致させていく光樹クン。
 そこで一頭が目に止まりました。

「あの馬……」
「あん? ああ、あの青鹿毛か、こりゃダメだろ、どう見ても」

 あの馬がなんて名前だったのか、不覚なことに忘れてしまいました。ですがその後一度も聞いたことがない馬だったという時点で、Nくんの言葉は正しかったのでしょう。

「なんか黒くて強そうだ……」
「まぁ青鹿毛だしなぁ」

 Hくんの言うとおり、青鹿毛という毛色の馬は「黒より黒い」と言われることもある、漆黒の馬です。初めてみた青鹿毛の馬に、光樹クンはすっかり魅了されてしまいました。

「よし、俺はあの馬に決めた!」
「マジかよ」
「やめとけって、12番人気じゃねーか」
「うるさいうるさい! ヤツならやってくれる!」

 叫ぶ光樹クンに、NくんとHくんは諦めムードです。

「あー、まぁ別にいいけど。んでもう一頭は?」
「もう一頭選ぶの?」
「まー単賞でもいいけどな」
「短小?」
「ちげぇよ!」
「馬連つってな、1着と2着を当てるんだ」
「ほほぅ」
「まぁ2着と1着が逆になっても別にいいんだが、この辺が競艇と違ってつまらんよな」

 嘆息するHくん。彼は馬や鉄の玉だけでなくボートや自転車も愛するダメ人間でした。なにせ彼、当時25歳だったからな……(ダメすぎる)

「まぁいいや、で、もう一頭はどれにするよ?」
「んー、じゃあ全部」
「は?」
「あの黒いのと、他の馬を全部100円づつで」
「総流しかよ……」

 呆れるNくんとHくんですが、そこはそれ、初心者なら総流しもよかろうということで、さっそく馬券購入です。
 マークシートの記入を教えてもらい、心なし震える手で1700円を投入(17頭立てだったような気がします)、無事馬券を購入しました。

「とりあえず初心者がいきなり当てるなんてムチャは起きまいて」
「まぁ軸が軸だからなぁ……」

 などという2人の声を聞き流し、ゴール前に陣取っていざスタートです。

「そのままそのままー!」
「そのままー」
「オラァー! 武ー!」
「たけー」

 「ゴール前では叫ぶのが礼儀」という合っているのか間違っているのか微妙な知識を仕込まれ、わけがわからないなりに2人と一緒になって声をあげる光樹クン。

「差せぇーー!」
「挿せー」

 とりあえず漢字が間違っているということを指摘してやるべきでしょう。

 そして……

「おっ! あそこの電光掲示板に乗ってるの、俺の買った馬ちゃう?」
「そ、そんな……」
「バカな……」

 ええ、当たりましたとも、しっかりと。
 そして場内アナウンスで読み上げられる配当。

『馬番連勝、5番・12番 2万2千……』

「万馬券かよっ!」
「しかも2万馬!」

 NくんとHくんが何を叫んでいるのか解らず、きょとんとする光樹クン。
 そう、彼は初めて買った馬券で万馬券を取ってしまったのです。総流しで100円づつ賭けてありましたから、1700円の出費で2万2千円オーバーの収入です。

「ヤフー!」
「あーもーやってらんね」
「帰るか……」

 こうして久慈光樹クンの東京競馬ライフは幕をあげたのです。




つづく

 

20030608 代理雑記 第十回 星海の旅人さん





「うにゅ……くー」
 幸せだよ〜。お昼寝気持ちいいぉ〜。
 祐一はいつもいつも「寝ぼすけ」って怒るけど、しょうがないよね。こーんなに気持ち
いいお布団から、出られるわけないもん。
 はー。ぬくぬくー。ふかふかー。ほわほわほわ〜。
「おい、名雪……」
 うにゅ? 祐一だ。
 今日も起こしに来てくれたんだ。でも、ごめんね〜。わたし、もうダメ〜。
「……ダメって、何が駄目なんだ? いや、そんなことはいい。起きろっ!」
 あ〜うぅ〜。ゆすっちゃダメだぉー。震度にぃ〜さぁん〜〜よぉん〜〜〜……くぅー。
「ぐぁ、カウントしながらより深く眠りに入ってやがる……(汗)」
 マリアナ海溝までごー、だぉ〜。
「しかもちゃんとボケだけは忘れてないし……マリアナ海溝だ? そんな深度の眠りに入られたら、一生起きそうもないぞ、こいつは」
 いちごさんで〜。おいしぃー。
「…………(ぷち)」
 うにゅ……切れる音だお。
「おぉぉぉきぃいぃぃろおおぉおぉっ!」
 がくがくがくがくぶんぶんぶんぶんゆさゆさゆさゆさッ!!
 まぐにちゅーどはちだぉー。けろぴー、逃げて〜。
「なんでこれで起きん!? こいつ、だんだんしぶとくなってねーかっ!?」
 なゆちゃんは得意体質なんだぉー。
「得意? 特異の間違いじゃないのか、それ……」
 祐一に言われたくないぉー。
「う、うぬぅ……な、ならこれでどうだっ!」
 ぐわしっ。ぐい、ぐいっ。
 うぅ〜。おふとん持ってっちゃダメ〜。
「しがみつくなっ……ええい、離せ名雪っ!」
 こちょこちょこちょ……
 はうっ。わ、脇腹はやめてー。祐一のいぢわるっ。
 ……でも、わたしのプライドにかけてお布団は渡さないぉ〜。
「こ、これでも起きんのか……? いくらなんでも異常だろっ!? つーか、そんなもんに
プライドかけるなっ」
 うにゅ、わたしは眠りに入る者だからぁー……
「それは余所様の台詞だろうがっ。しかも微妙に用法違うっ!」
 ネタには困らないんだぉー。諦めて祐一もねむねむするぉ〜。
「……そんな真似は出来ん、遅刻しちまうぞ」
 じゃあわたしだけ惰眠をムサボルからぁ〜。祐一、いってらっしゃいー。
「ぐぬぬ……た、他人事にしやがって。俺がとばっちりを食うんだぞ、俺がっ!」
 いちれんたくしょーだぉー。
「こ、こいつ……確信犯か!? かくなる上は、あの作戦を……」
 ソロモンはガトー少佐に任せるぉー。
「星の屑作戦じゃねえっ! そりゃ『核』違いだ!」
 悪夢は帰って来るんだょー。
「……本気で悪夢に沈めてくれる」
 ……え゛?
「ジャ……」
 びくっ!!
「……ジ……ジ、ャ……っ……………………」
 ………………………………………………?
「……があああっ!! いかんいかんいかあぁんっ! 今日はそれから逃げてきたばっかだろーが! 言ったら先に俺が撃沈される! 言えないいぃっ!(涙)」
 見えない聞こえない眠ってる眠ってる……くー。
「……………………」
 ……………………
「さ、作戦は破棄だ。残るはあの手段だが……ぬ、ぬぅ」
 あれ? ゆういちがなんだか困ってるみたいだぉ?
「し、仕方ないよな……そうだよな、うん。これしかないっ!」
 うにゅ? なにする気なの、ゆういちー。
 ぷち。
 ……え?
 ぷち、ぷちぷち……
 え……ぇ、ええッ!? ゆ、祐一わたしのパジャマのボタンはずしてどうするのっ!?
 ま、まさか……
 はらりっ。
 ひゃ……む、胸からお腹にかけてが涼し……ぃッ!?
 ふぅーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
 ひゃあんっ!?
 息が……ゆ、祐一の息がかかって……
 はみっ。
「っ!」
 や、ぁ……ゆう、いちぃ……そんな、はみはみな、んて、しちゃ、ぁ……
 はみはみ……ふにゅん。
 あ、ん……っ。
 か、カタチ変わるほど掴まないでぇ……
 くりっ、こりこり……かぷっ。
「っは……!」
 やあぁ……そ、そこ噛ん、じゃダメぇ……
 か、顔が……真っ赤になっちゃうよぉっ。
 ころ……ん。
 あっ……?
 うにゅ〜うつ伏せにされちゃったよー。こ、これじゃお尻を祐一に突き出してるのと同じだよぉ。
 ぐいっ。
 ……って、う、嘘?
 そ、そんな……お尻持ち上げるなんて……
 する、るぅ……
 はうぅ、ぬ、脱がさないでゆういちぃー。そのシマシマぱんつ、お気に入りなのに──じゃなくって!
 ゆ、ゆういち、その先は……ダメぇ……




「……っあ……だ、ダメダメっ! だめだよぅゆういち〜」
「ナニ寝言でほざいてやがるなゆきいいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
「いたっ、いたっいたたたたたたたっ! いたい痛い祐一っ! こめかみぐりぐりはやめてーっ(涙)」
「人を勝手に夢の中に出すなっ! そして疑惑混じりどころか年齢制限ばりばりの行動させるなっ! おまけに律儀に実況中継までしやがって……!」
「あ、あれっ……?」
「よーやく起きたか……ったく、桃色な夢にどっぷり浸かりやがるとは……頼むから起きる努力くらいはしてくれよ」
 祐一が、わたしを見て長い長い溜息を吐いていた。ふと気付けば、わたしのパジャマはボタン一つも外されてなくて、そこはいつも通りのお布団の上……
 も、もしかして……今の……
「うにゅ……夢、だったのぉ〜?(しくしく)」
「何故泣く?」










『望むべくもない』
 前回代理雑記末尾の久慈総帥のお言葉です。
 ならば、そんな台詞の裏にある希望を叶えてみせようと思いました!
 とゆーわけで、無念の前任者の意気をも背負って後ろ向きです久慈総帥(爆)。
 ……いえ、文章なんでインパクトもへったくれもありゃしませんが。ちなみに、まとも
なSSでもありませんので、状況描写省いて台詞と擬音で固めてみたりも。……手抜きとも言うな(苦笑)。
 ……なんですかその目は? いーえいえ、今更気にゃしませんよ。どーせあちこちで次の★(えろの証)扱いされてるんですし、しゃむてぃるさんからあの引きでバトンタッチされた時に覚悟は決めていましたよーだ。<拗ねモード
 ああそうさっ! 総帥の代理雑記とあらばシチュはもーこれしかなかったのさっ! 他にナニを書けと言うっ、ここではこー行くしかないだろっ!? なぁそうだろうっ!?(謎)




『私が悪いんじゃない! 君の父上……もとい、このページがいけないのだよっ!(爆)』




 追伸:前任者と違って、お得意様限定裏バージョンなどは存在しませぬ。アシカラズ。







 ……みなさまこんばんわもしくはこんにちは。まさかおはようございますなんてぇ時間帯からわざわざ雑記を読み倒すよーな人生捻り気味な方がいるとはあんまし思いたくないですが、念の為それも。
 はい、真っ先にお見苦しい所をお見せしました。いやお恥ずかしい……どうも、少々頭に電波……じゃない、血が昇っていたようでして。
 そうなってるのは無論、最果てから鬼が咆哮をあげて獲物を狩り取りに来ているのが主な原因ですが、そんな鬼に追われまくりで余裕がない自分なんぞに何故代理雑記の話が回ってきたのか……
 自分としましては、前任者が半年余りもコレを放り出していたという事実辺りが怪しいと推測するのでせうが、どう思いますかねそこらのえろえろ画伯様?(笑)
 ……はい? 君も三ヶ月くらい間空けてるって? いえ、ぼかぁ確固たる理由がありまして……非具体的には瀬戸際だったり瀬戸際だったり瀬戸際だったりしたからですが。ナニが瀬戸際なのかはそっちに置いといて。


 さて、色々と突っ込みたい事も逆に狩り倒されそうな事もありますが、話を振られたからには雑記を書かねばなりません。拒否権などありません。元々行使する気もないのですが、ただ単に次に誰に回すのかを邪悪にも脳内検索している辺り、マジで拒否権貰ってもそんなのぺぺぺのぺいっとしてるでしょう。
 ……その結果、とんでもない真似をしでかしてしまいましたが(核爆)。
 いや、ほんとに最初はこんなん書くつもりはなかったんデスよ? ただ、二度あることは三度あるとゆーか、前任者や更にその前のお方のをそのまま踏襲するのも礼儀かなーとか思いまして。
 気がついたら、やっちまいましたよ。どーすんだよ、この電波暴走は(汗)。
 願わくば、これが原因で最果て避難所の常連陣につっつかれたり、なによりも鬼の編集長に狙われない事を祈りたいデス。……ぜってー無理な相談デスガ。

 ところで、ざっと過去の代理雑記を読み流してみた所、久慈総帥になにがしかのエロいリアクションを期待するのが最近のブームらしいです。つーわけで自分もその流れを踏襲したいと考えたり。わくわくしながら反応待ちデス。
 気のせいか、何処からか総帥の
『全く、星海さんはえろくて困りマスな』
 などとゆー呟きが聞こえる気もしますが、ぼかぁベクトルが少々特殊なだけでえろくはありませぬ。えろいのは総帥ご自身であると、上の駄文で少しでも悶え狂ったならばそれが確たる証拠のように思いますが、如何で?
 ウシロ向きでシマシマな公約は果たしました故、次はついんてーるでロソなどを総帥がどう料理するのか、色々と参考にしたいなー……などとかきらきらした目で見つめたら、やってくれますかね?(笑)なにせ、総帥はえろえろな方ですからして。
 ……でも、総帥は《激務たる》の二つ名を冠する程にお忙しい方でもありますからねぇ……とりあえず、きついと思わなくても寝てクダサイ(汗)。


 ところで次回の代理雑記ですが、そうですねー……最果てカルテットはこれで全員回りましたし、となると……
 ここはやはり、★候補の一人に出て頂く事にしますか。
 縄!
 縛り!
 着物!
 三大キーワードにこれらを当て嵌めると出現するのはそう、この人!
 和服美女を緊縛して楽しむ絵描きといえば、まずこのお方!
 通称ざっきー殿こと、おかざきたつまさんに依頼しましょう。


 



 望むべくもない。
 というわけで、星海の旅人さん、またしてもえろすぎる代理雑記をありがとうございましたー。
 必死に「自分はマトモだ」と思い込もうとしているあたりが涙を誘いますが、ここではっきりと申し上げておきます。星海の旅人さん、あなたもうダメ
 あまりにもえろすぎた。

 なんだかもう代理雑記はえろいネタじゃないとダメ、という不文律がここ数回で確定してしまったような気がするのですが、それは単に彼らがえろいだけであり、ぜんぜんそんなことはありません。次に生贄に選ばれた方、そこら辺をご理解いただき、雑記健全化にご協力ください。


 って……



 通称ざっきー殿こと、おかざきたつまさんに依頼しましょう。




 
=□○_<もうだめぽ……



 と、とりあえずおかざきさん、お手柔らかに……

 

20030604 二次創作小説サイトのガイドライン



 どうも大変ご無沙汰さまです、久慈光樹です。
 ちょっとここのところ仕事が大変にアレな状況であり、まぁそれはいつものことなのですが、とりあえずなんだ、あれ、うん、頑張ろう。
 ここ数週間で分かったことは、人って歳をとって会社で偉くなっても切羽つまると馬鹿なことしか言わないということくらいでしょうか。部課長の肩書き背負うなら、あまりにもフザケた馬鹿なことは口にしない方がいいと思いますがそんなことはどうでもよろしい。たく、揃いも揃って……

 さて、そんなわけで管理部所属として大変に荒んだ毎日を健やかに過している久慈光樹さんですが、本日は「二次創作小説サイトのガイドライン」ということで、二次創作小説作家さんにおけるサイト構築に関してのガイドライン制定に尽力したいと思ったり思わなかったりデモンベイン(プレイしてるのかあんた)




 今回はTOPページの構成について語りたいと思います。
 なにせTOPページは訪問者が一番初めに見る、言うなればそのサイトの顔、そこで下手打ってしまうと、いかに豊富で質の良いコンテンツを保持しようとも「ダメサイト」の烙印を押されてしまいかねません。TOPページとはそれほどに気を遣って構築しなければならないのです。

 具体的にどのような構成にしたらよいのでしょうか。
 ここでは「こうした方が良い」と私が考える構成要素を列挙してみます。



・BGMを自動演奏(しかもMP3)
・1MB以上のバカデカイTOP絵

 この辺はSSサイトに限らない基本ですので押さえておいてください。
 BGM自動演奏は会社や学校で見ている閲覧者に多大なダメージを与えますが、そのようなことは気にする必要はありません。だいたいから個人サイトを会社や学校などの公共の場所で見る方がおかしいのです。大音量でガンガン鳴らしてやりましょう。MP3にすることにより容量が大きくなり、そのぶんダウンロード時間がかかりますが、そのような些細なことも気にしてはいけません。音質優先で256くらいのビットレートでGO。
 TOP絵に関しても同様。気に入った絵があれば例え容量がでかくてもバンバンTOPに張るべきです。どうせこのご時世、ナローバンドの閲覧者に対する気配りなどするだけ無駄、1000×600くらいの大きなサイズで思う存分に閲覧者に見せつけてやるのです。
 とにかく、TOPページは重ければ重いほど良いということをよく覚えておきましょう。



・「無断リンクは犯罪です! 必ず報告してください!」の記載がある

 この記載は必須といっても過言ではありません。
 相互リンクというのは日本のWeb文化が生み出した素晴らしい慣習と言えるでしょう。このような素晴らしい行為を絶やさぬためにも、無断リンクなどという蛮行は認めるわけにはいきません。これもTOPページに十分な警告文を記載すべきでしょう。
 また、相互リンクの輪を絶やさぬためにも積極的に「相互リンク希望」のメールを出すべきです。相手は自分のサイトをよく知らないだろうから失礼かも、であるとか、相手が私生活で忙しそうだから返信を強要するのは非常識かも、などという些細な事を気にしてはいけません。あくまで中心は自己です。



・言葉だけでは何のページだか解らないコンテンツメニュー

 「二次創作小説」であるとか「SSページ」などという味も素っ気もないような名前ではいけません。確かに解り易くはありますが、ここは付加価値をつけるべきでしょう。

 「ナコト写本」をクリックするとSSページに飛ぶ。
 「ツインテール崩れのシマシマ娘」をクリックするとリンクページに飛ぶ。
 「デモンベインはナコト写本とシマシマ娘さえいればそれでいいロボをクリックすると日記に飛ぶ。

 等、インパクトがあってよろしいかもしれません。とりあえず上記はわかる人にしか解らない的なネタである気がしますが、そのようなことはこの際どうでもよろしい。
 無論、すべて別ウインドウで開くJavaScriptを切っていると飛べさえしない、なども基本です。



・何階層も下らないと目的のページに辿り着けない

 厳密にはTOPページの括りではないかもしれませんが、これも非常に重要なポイントですのでここに記します。

 「TOPページ」→「SS」→「自作SS」→「Kanon」→「短編」→「目的のSSページ」

 くらい下るのは常識です。そのたびに別ウインドウで開くようにすれば、ウインドウがいっぱい出て華やかになります。
 さらに、コンテンツメニューの文字からは内容が判別できない構成にすれば完璧。

 「TOPページ」→「覇道瑠璃」→「跳ね返り娘」→「実はきょぬー」→「アンダーはシマシマ」→「目的のSSページ」

 これくらいやって問題ありません。閲覧者はまるでパズルのような感覚で目的のページを探し出すことになって素敵です。
 問題は瑠璃は跳ね返り娘とは少し違うだろう、という点くらいです。



・ポップアップ広告が5つくらい出る

 閲覧者に価値あるポップアップ広告が5つも出れば、それだけでありがたさ5倍! 何とも粋な計らいではありませんか。
 無料スペースを使ってフレームでTOPページを5分割くらいすれば実現できます。無論、それぞれのフレームには縦横にスクロールバーが出るのは必須条件。ありがたさ倍増ですよ。



・1024×768で最大化しても横スクロールバーが表示される

 この辺は地味ですが外してはならないポイントです。
 ブラウザにおいては横スクロールバーが出ると非常に読み易くて良い感じになりますので、サイトは縦長だけでなく横長になるような構成にすべきでしょう。



・「キリ番の踏み逃げは犯罪です! 必ず報告してください!」

 ムチャな……
 ああいやいや、サイトにとってキリ番とは非常に重要なイベントであり、記念であるのです。そのキリ番を踏んだにも関わらず報告もしないような閲覧者は人非人と言わざるを得ず、そのような犯罪行為は到底容認できるものはありません。
 インターネット初心者がこのような犯罪行為を犯してしまうことが無いよう、TOPページには警告文を置くべきです。10の単位くらいでキリ番とすべきでしょう。




 考えられるのはこれくらいでしょうか。
 ここに挙げた要素は、閲覧者が「また来たい」と思ってくれる要素です。これだけやれば、あなたのサイトを訪れてくださった方は必ずやリピーターとなってくださるに違いありません。
 上記を参考に、是非とも素晴らしいサイトを構築してくださいね。
 それとこれを参考にして本当にWebサイトを作りました、という方がいらっしゃいましたら、是非とも久慈に教えてください。指さして笑います。









本日のステキFlash

 緒方理奈のプライベートレッスン

 私を笑い死にさせる気かっ!
 随分と古いネタなので見たことある人も多いかと思いますが、何度見ても爆笑。
 私は理奈しかクリアしてないんですが、ホワイトアルバムってこういうゲームですよね?



 ホンダアコードCM

 す、すげぇ……
 フランスだかどっかで放映されたらしい。
 これって編集無しのまるっきり一本撮りらしいですよ? 600回以上もリテイクしたのだとか。凄すぎる……



 PS2版ファントム デモムービー

 買いましたよしっかりと。
 曲自体はDVD版と同じですが、画像が変わってます。
 とにかくカッコよすぎ。アイン、ツヴァイ、ドライの紹介のあたりがカッコえぇ……

 

 


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