20030428 イベントじょーほー
GW?
……
ガンダムは初代しか認めねぇ!(途中経過を一切すっ飛ばさないでください)
そんな状態であるところの久慈光樹でございます、皆さんどうもこんばんは。
さて、今回も本題に入る前に。
本日の雑記訪問者
帰れ! 帰れよぅ!(泣きながら)
さて本題。
きたる5月5日の子供の日、我らがサークル「ひざうえ10せんち」はイベントに参加いたします。
詳しいことはサークルのサイトを見ていただきたいのですが、とりあえず以前から予告させていただいておりましたONEみさきオフセット合同誌は、それはもう見事な勢いでオチました。なんといいますか、5名体制で臨んだにも関わらず締め切りに間に合わせたのは阿倍碧郎さんただ一人というある意味予想通りの結果に。いかにひざうえ10せんちの活動方針が「全力をかけて適当に」だとはいえ、あまりにもな結果です。
もうご存知の方も多いと思いますが、我々内輪の間ではある一つの鉄則がございます。
「落としたら、えろ」
なんという恐ろしい罰則でしょう。このような想像するだに恐ろしい罰則が待ち受けているにも関わらず、まるで当たり前のように締め切りを破りまくるメンバー各位はチャレンジャーと言わざるを得ません。
とにかくまぁそういうわけで夏は同メンバーで18禁KanonSS本ということになりますので、よろしくご了承ください。>メンバー各位
ちなみに碧郎さんは今回の罰則対象外ではありますが、相方のカゲロウ先生が見事に原稿を落とされた模様ですので連帯責任として参加です。頑張りましょう。
さて、今回のイベント、BrightSeason16に関して少し。
場所は浜松町の都立産業貿易センター5Fで、スペースはC-16です。今回は碧郎さんカゲロウさんのサークルである花楠さんとの合体スペースになります。
ちなみに以前、カゲロウさん宛てのメールに
「合体スペースってえろい響きですね」
と書いたら
「こういう発言が必ずあるだろうなと踏んでました」
と返されるという、非常に苦い思い出がありますがそのようなことはどうでもよろしい。とりあえずあのカゲロウさんをこの程度のセクハラで怯ますことができると考えていた私の見積りが甘すぎたということなのでしょう。むしろ普段はセクハラされる側です私は。
オフセットこそ落としてしまいましたが、やっぱり新刊がないと寂しかろうということで、私もすなふリーダーもコピー誌を出します。
ええと、とりあえず私の出す予定であるコピー誌に関して、いろいろと言いたいことがある方もいらっしゃると思いますが何も聞くな。
というかどういうことなのかは私自身が教えて欲しいくらいです。もうだめぽ。
とにかく! 5月5日は皆様ぜひともいらしてくださいまし。
ちなみに久慈コピー誌は恐らく20部くらいしか折らないと思うので、お早めに。
本日のお勧め名雪SS
『Lady Stardust』 じぎーすたーだすとさん作 サイト:たれてる@ところ(サイト管理者:夏葵さん)
まいったなぁ、新人さんだということ知ってたから、色眼鏡バリバリで読み始めて、あわよくば文句つけようかなんてケシカランこと考えてたんですけれども。
悔しいけれどとても面白かった。文句なしに10点。
4年後という設定も、名雪の落ち着いた描写から自然に頷け、しかも自分には書けない系統の話だけに、非常に悔しかったです。
とにかく落ち着いた名雪の描写が本当に丁寧で、読んでいてゲーム本編からの時間の経過を感じさせてくれました。こういうあたりは非常に重要で、一箇所二箇所の洗練された描写よりも全体的に統一感というか雰囲気を醸し出している描写の方がよほど大事なのだということを、この作品を読んで痛切に感じました。
それでいて、実に名雪なんですよね。ラストもちょっぴり切なくて、非常に良かった。
難を挙げるとするなら、あゆとじゃれ合うあたりの描写は必要なかったと思います。雰囲気を若干壊してしまっていたような。まぁこのあたりは匙加減でしょうな。
しかしまぁ、こういう素晴らしい作品を、自分よりも創作の経験年数が下の方に書かれてしまうと、やりきれないというか非常に悔しい。最近はあんまり創作に関して真剣ではなかったかもしれない自らを省み、気が引き締まる思いです。頑張ろう。
|
20030422 座右の銘は『心に棚をつくれ』
久しぶりにSSなんぞ書いてみたら蟻巻さんの作品にメチャ影響受けてしまい、劣化コピーみたいな出来になってしまってひどく憂鬱な久慈光樹です、皆さんこんばんは。影響受けやすいな我ながら……
本題に入る前に。
このような検索条件で雑記にいらしてくださりやがった輩!
ここにはあなたの望むテキストなどない! 帰れ!
というかうちになにを期待して来てくださっているのか…… 直接HITしたのはしゃむてぃるさんの代理雑記という点を強調しておきましょう。
さて本題。
広木さんの真似して、おねこんぺ短編での久慈光樹感想一覧などをアップ。
いやはや、こうして改めて見ると非常に偉そうだ。
後半10作品くらいは力尽きて割合にいい加減な感想になってしまっているあたり、非常にだめぽ。ごめんなさい……
総括にかえて。
今回の短編に関しては、非常に意欲的(前衛的と言い換えてもいいかも)な作品が多かったように思います。ただしその意欲が空回りしているというかなんというか。
原作にない設定を捏造したりだとか、オリジナルキャラクターを登場させたりだとか、詩的な表現を多用したりだとか、全編会話文のみで構成したりだとか。そういう意欲的な試みは個人的には大好きです。
原作の雰囲気を崩すことなく、偽悪的な言い方をするとスキマ産業的にSSを書くというのが、二次創作の大原則でしょう。二次創作はまず原作ありき、原作をあまりにも逸脱してしまったら、二次創作である意味がない。確かにそうだと思います。でも、全部が全部それじゃつまらないと思うのです。今回短編で言えば全42本、42本すべてがすべて原作の雰囲気を大事にしたSSでは読む側からすれば飽きてしまいます。中にはオリキャラメインがあってもいいと思いますし、ダークやギャグもあってもいいじゃないですか。
こんぺは確かに順位を競うものですけれど、それ以前にお祭りだと私は思っていますから。いろんなジャンル、いろんな形式があって然るべきだと思うのです。真剣にバカをやるというのはカッコイイと思いますよ。
ただし、そういう原作をある意味逸脱した設定というのは非常に難しいわけです。自分の中でしっかりと世界観を構築していないと根無し草のようなSSになってしまう。今回で言えばそういう、意欲は認めるけれども…… という作品が多かったように思います。
あとこれはこの場で口に出すのは非常に迂闊なのですけれども。
ええと、なんといいますか文章の基礎というか、物語としての最低ラインに達していない作品もまた、多かったように思います。こういう言い方をすると非常に偉そうであり、だからこそこんなことを口に出すのは迂闊以外の何物でもないと思うのですけれども。
読んでいて、ちょっとハラハラしてしまうような作品が多かった。文章がしっかりしているSS(なにも文章技法だけに関してだけではなく)というのは、安心して読むことができます。でもそれができていない作品というのは読んでいてこう非常に危なっかしい、目隠しをして駅のホームをあるいているような、とても物語に感情移入するどころの話ではない。
まあこのあたりは慣れだと思います、数をこなさないとどうにもならない。
大事なのは今ではなく、これからです。今回、順位が低かった方、感想で誰かにキツイことを言われてしまった方は、「こんちくしょう!」と思って奮起することが作品の向上に繋がるのだと思います。頑張ってください、期待しています。
それと今回読者として参加して、学んだことがあります。それは「作者の一生懸命さというのは、思いの外、読者に伝わるものだ」ということ。具体例を出せばNo.001番やNo.033番なんかは、読んでいて非常に一生懸命さが伝わってきて好印象でした。
こういうのって大事だと思うんですよね、一生懸命さというか自作に対する真摯さっていうのは、SSを初めて書いた頃がピークで、あとは落ちる一方だと思うのです一般的には。慣れてくると慣れてきたなりに全力ではなくてもそれなりのものが書けてしまうため、一生懸命になる必要が無い。でもそれじゃダメだと、今回感じました。初心忘れるべからず、といういうことでしょうね。
そして、ああそして中編です。今回はこっそりと参加しようと思っていたのですが、耐え切れずバラしてしまいました。参加してます今回も。
んで12本読みましたけれど、レベル高いですよ! どうするんですかいったい!
これは言い訳と自覚して言うのですけれど、今回はもう時間が無かったとかそういうレベルではありません。締め切りが19日で朝の時点ではタイトルしか書けていないという体たらく。よくもまぁ間に合ったもんだと自分で自分を誉めてやりたいですよ! ……すんません、明らかにやっつけ仕事の話があったら、それきっと私のです……ううっ……
こうなったら結果発表の前日の晩あたりはまた前回みたいに酒かっくらって某掲示板でオオアバレするしかねぇぞコラァ!
本日のお勧め名雪SS
『人生は野菜スープ』 SLIDEさん作 サイト:楽園疾走
文句なしに10点です。ううむ、巧い。
タイトルセンスもさることながら、短編として非常に巧いと感じました。噂によると作者のSLIDEさんはプロの編集者であるとのこと。なるほど、そういわれてみれば作風的に非常に納得できます。
こういう短編を読むと、実力の違いというものをまざまざと見せ付けられ、悔しいという感情すら起こらないですね、どう逆立ちしたって勝てっこないという意識が先に立ってしまって。こんなことじゃいかんなぁ。
この方の短編て雰囲気がすごいですよね、完全に世界を作り上げている。完成度という採点項目があったら、恐らく私が今まで読んだどのSSよりも上だと思います。私ごときには欠点としてあげつらう箇所が見つからないです。
ここの作品は全部好きですが、やっぱりこの話が一番好きです。必読。
|
20030419 SSのような物
本日のお題:第一回おねSSこんぺ中編部門
「名雪ぃ!」
「わっ、ど、どうしたの祐一」
いきなり部屋に飛び込んできた祐一くんに、名雪ちゃんびっくりです。
それどころか、祐一くん、驚く名雪ちゃんの胸に縋りつくようにして泣き出したではありませんか。
お風呂に入ってパジャマ姿だった名雪ちゃん、ぎゅうっと胸にしがみつかれて口からなんだか悩ましいため息が漏れたような気がしますが聞かなかったことにしましょう、そういう系統のお話ではありません。
「ゆ、祐一落ち着いて、いったいどうしたの?」
「俺は、俺はダメ人間だー!」
ダメ人間というよりむしろヘンタイさんだよ…… などと名雪ちゃんが内心で思ったのはヒミツです。昨晩指を入れられてから、ちょっとまだオシリがひりひりして…… というかそういう系統のお話ではありませんと先ほども言ったはずです。
「例えばそう! 夏休みの宿題だ!」
突然ぐわっと立ち上がり、拳を握り締めてそう叫ぶ祐一くん。名雪ちゃんの「いまはまだ春だよ祐一」という声などどこ吹く風。
「8月1日、待ちに待った夏休み! ああ楽しいな、なにをして遊ぼうかな?」
「ゆ、祐一?」」
「ああでも宿題がある、でも大丈夫! まだまだ一ヶ月はあるんだから!」
「祐一、なにか悪いものでも食べた?」
「だがしかーーし!」
「わっ!」
「8月31日で夏休みが終わる直前まで、宿題なんかやりゃーしねぇんだ!」
なるほど、それは誰にでもある経験だよね、名雪ちゃんもちょっぴりそう思ってしまったのですが、祐一くんの雄叫びは続きます。
「たった一日、たった一日で一ヶ月分の宿題が終るか? 否! 激しく否! そんなんムリに決まってる!」
「でもそれだったらちゃんと計画立てて毎日こつこつと……」
「黙れこのワンワン娘がっ! そんなことができりゃ苦労はねぇんだよ!」
「わ、ワンワン娘ってなに?」
「名雪、好きだろ、ワンワン」
「え? ど、どっちかというと猫さんの方が……」
「まぁ猫も交尾スタイルはワンワンだし」
「そっちかい!」
思わず関西人バリのツッコミを入れてしまう名雪ちゃんです。あれは祐一がさせてるじゃない、祐一のヘンタイ、偏向者、と抗議の声にも耳を貸さず、祐一くんの演説は続きます。
「時間はない! でも宿題はしなくちゃならない! ではどうするか!」
「どうするの?」
「……手抜き」
「え?」
「い、いや、今のは聞かなかったことにしておいてくれ」
どうやら何かNGワードに触れてしまったようです。額にイヤな汗を滲ませて目を泳がせる祐一くんの様子に、なにやら追求してはいけないものを感じます。
「例え自分で納得ができなかったとしても! 提出するしかないんだ!」
「そういうの手抜きって言うんだと思うけど……」
「だまらっしゃい! この後ろ好きが!」
「あ、あれは祐一がすぐ指を……!」
「ちくしょう! もっと、もっと時間があれば!」
べ、べつに好きなわけじゃないもんでも最近はちょっとだけ良くなってきたかも、などと一人赤面してしまう名雪ちゃんを余所に、祐一くん号泣。
「でもだいたいそういう時って、たとえあと一ヶ月余裕があったとしても同じ結果になるんだよね」
「……」
「……」
「うっ、うっ……」
「ゆ、祐一?」
「うわーーん! 名雪ーー!」
「うにゃぁ! ちょ、ちょっと祐一!」
「お前の胸で泣かせてくれーー!」
「わっ、パジャマ捲らないで……ふぁ!」
「名雪ーー! 俺はダメ人間だぁーー!」
「さ、さきっぽ咥えちゃダメ……ああんっ!」
もうだめぽ
|
20030415 お勧めSS紹介
お久しぶりですこんばんは、この春から開発の第一線であるシステム部より管理部へ異動になり、だいぶ大変なことになっている久慈光樹です。見積り監査ー。
さて、お久しぶりの雑記であるわけですが、今回は少々趣向を変えてお勧めSSの紹介をさせていただきましょうか。
実はここんとこ、かのんSSリンクさんところの名雪SSを読み漁っているのです。自分でKanonを題材として書いているくせしてほとんどKanonSSを読んだことの無かった私が、いったいどういう風のふきまわしだと思う方もいらっしゃるかもしれません。市場調査ということにしておきます。
こんな場であまり迂闊なことを言うわけにはいかんのですが。
まぁ、その、なんと言いますか……
まるで修行僧にでもなった気分です。辛ぇ……
そんな感じで50作近く読んだでしょうか。
昨夜は5作のSSを読みました。
ちょっと私的に不作続きで、ヤケッパチ気味にビール片手に読みました。
そして、5作目にあの作品を読んだんです。
自分でも薄々感じていました。
ここ最近、私は身近な環境の変化やらなにやらで、少し二次創作に対する情熱というか、そういうものを失いかけていたように思います。このまま書かなくなる…… とまでは行かないまでも、前ほどにはのめり込めなくなっていました。
いま、私は非常にSSを書きたい気分です。
稚拙でも、原作を大好きだという気持ちを創作文章という形で表したい。誰かに拙作を読んでほしい、少しでも私と同じ気持ちになって欲しい。
そんなことを思っています。
この作品が、私をそういう気持ちにさせてくれました。
『BGMは『ありがとう』』蟻巻ヨータさん作 サイト:笑覧なの
短編です。プレーンテキストで10Kbもない、正真正銘の短編作品。
それなのに、たったこれだけの長さの話なのに。
この作品には、笑いも、涙も、喜びも、切なさも、ぜんぶ詰まっています。
本当に、凄い。
同じSS書きとして、悔しさよりも先に圧倒されました。
読み終えた後、しばらくは呆然としてしまうほどに。
序盤から中盤にかけて、テンポの良い読み易いコメディに惹き込まれ、そして終盤からラストにかけての展開にはただただ圧倒されるばかり。
ああ、本当に凄い。こういう話を自らの手で創作できるのならば、私はそこで筆を折ってもいいとまで思いました。
粗はもちろんあります、決して完璧な作品ではないと思います。ダーシではなくハイフンの使用、擬音の口語表現、その他にも気になった個所は多々あります。でも、それでも、私がこの作品に点数をつけるなら、10点満点以外にはありえない。それほどまでに好きになりました。
二次創作って、凄い。
これだけの丈で、これだけのことを表現できる。
これほどキャラを活き活きと描写できる。
目から涙が溢れさせた名雪が満面の笑みを浮かべている情景が、ありありと脳裏に浮かぶ。
言葉にできない感情に胸を締め付けられる祐一の心情が、手に取るようにわかる。
二次創作って、本当に凄い。
ああ、SS書こう。
エディタを開いて、少しでもこの作品に近づけるような話を書こう。
作者の蟻巻ヨータさんには、やっぱりこの言葉を贈るのが相応しいでしょうね。
「蟻巻ヨータさん、素晴らしい作品を、ありがとう」
とまぁ上記文章を読んでいただけば分かる通り、非常に影響うけまくりであるわけですよコンチクショウ。
私はこの作者さんの名前は聞いたことなかったわけですが、まだまだすげぇ人がいるんだなぁ。先は遠い。
とりあえず上記のSS、元ネタというかBGMは『ありがとう』、この『ありがとう』ってあのRO(ラグナロクオンライン)やなんかでFlashになったアレですねきっと。
ありがとう(リネージュFlash)
上記はリネージュですけれど、これがウケてPSOだとかROでもFlashが作られたみたいです。ROのやつは私も前に見たことありました。
昨日はまぁアルコールインだったんで感情の起伏が激しかったんかも、と思い、この曲を聴きながらあのSSを読み返してみたんですよ、今日。
危うく、涙腺に直撃くらうところでした。
恐るべし。
とにかく読め。名雪好きなら必須、そうじゃなくてもとりあえず読んでおけ。
|