トーナメント支援SS
名雪 DE 身体検査
その3
2001/12/24 MITUKI
「我慢できーん!」
両方の穴に差し入れていた指を、勢いよく引き抜く。
「ひゃぅん!」とか情けない声が聞こえた気がするが、黙殺だ。
「はぁはぁ…… ゆ、ゆういち?」
しばらく肩で息をしていた名雪だったが、不穏な気配を感じ取ったのか、こちらに顔を向け、そして固まった。
「ゆ、ゆういち、質問」
「何かな? 名雪」
「ど、どうして祐一はそんなに目を血走らせているの?」
「それはね、名雪をもっとよく見るためさ」
「じゃ、じゃあどうして祐一はそんなに鼻息を荒くしているの?」
「それはね、名雪の香りをもっと楽しみからさ」
「じゃ、じゃあどうして祐一はズボンを脱いでいるの?」
「それはね、この部屋が暑いからさ」
「じゃ、じゃあ」
ごくり、と唾を飲み込み、おそるおそる続ける名雪。
「どうして祐一の……その……ソ、ソレはそんなに大きくなっているの?」
「それはね……」
「名雪を食べるためさぁ!!」
「きゃぁーー! やっぱりーー!」
そして狼のようにぐばぁーっと襲い掛かる俺。
「こ、これのどこが身体検査なんだよー」
「知れたことよ! 名雪のその蜜が溢れた一番怪しい個所を、俺の検査棒で突きまくって調べあげるのさぁ!」
「ひぃーん!」
情けない声を上げて逃げようとした名雪の腰を、後ろからがっちり押さえつける。
ターゲットロックオン! ファイアー!
「ひゃぁぁん!」
後背位から思い切り貫かれ、名雪はあられもない声を上げて悶えた。
うっ…… いつもより締め付けが全然キツイ。
やっぱり何だかんだ言ってシチュエーション的に名雪も興奮しているんじゃないだろうか。
負けじと腰を振る。
名雪の尻肉と俺の股間が激しくぶつかり、パンパンという音が部屋に響いた。
「ああっ! はあぁん!」
「くっ! 不審物は無いか?! どうだ!」
「ゆ、ゆういちのへんたーい! はぅ!」
ズッ、ビチャ、グチャ。
激しく出入りする卑猥な音が更に興奮を煽る。
深く突き入れたり入り口付近に当たるように円を描くように動いたりして、名雪を責め立てた。
「ふっ! くぅっ! はぁぁん!」
ぎゅっとシーツを両手で掴み、頬を桜色に染めて悶える名雪。
口の端から涎が垂れていた。
「はぁ! も、もうわたし……!」
限界が近いのだろう、高く上げられた腰が細かく震えだす。
俺の位置から丸見えになっている薄茶色のすぼまりも、まるで息継ぎをするかのようにヒクヒクと震えていた。
と、俺はまたここで悪戯心がむくむくと。
激しく突き入れていたモノを、一気に名雪の中から引き抜いた。
「ふぁ……」
突然刺激から開放された名雪が、ぼんやりとこちらに振り向く。
口の端にはしっかりと涎の跡が残っていた。
「ゆういち……?」
「なんでやめちゃうの?」とその目が語っている。
「どうも不審物は無さそうだな、この辺で終わりにしておくか」
「え?」
絶頂直前だったのだ、名雪にしてみれば続けて欲しいに違いない。
ちうか俺だってかなり厳しい状態なんですけど……。
「ゆ、ゆういちぃ」
ちょっと鼻にかかった甘え声で、俺の名を呼ぶ名雪。
さすがに「続けて欲しい」とは恥ずかしくて言えないのだろう。
俺はちょっと意地悪げにとぼけて見せた。
「ん? どうした名雪?」
「うー」
ちょっぴり涙目になって、こちらを睨む様があまりにもアレで、思わず襲い掛かりたくなってしまうのだが……。
「どうして欲しいんだ? ん? 言ってみ?」
「うー」
「ほれほれ」
「うっ、ゆういちのいじわるぅ……」
うおぁ!
名雪の瞳が見る見るうちに潤んでいくのを見て、さすがに慌てた。
やべぇ、ちょっと悪ノリが過ぎた。
「わ、悪い名雪! ちょっとふざけすぎた!」
「うっ、ぐすっ……」
「ごめん! ホントごめん!」
ベッドにぺたんと尻餅をついたような格好で泣き出してしまった名雪に、必死に謝る。
うわぁー、泣くなよぉー……。
「ばかぁ、ゆういちのばかぁ……」
「俺が悪かった! ごめん名雪!」
罪悪感と、何より無性に名雪が愛おしくなって、胸にかき抱いた。
名雪もぎゅっとしがみついてくる。
「ゆういちぃ……」
顔を摺り寄せるように、名雪の方から唇を重ねてくる。
俺もそれに応え、しばらく互いの口内を貪りあった。
「はぁ……」
唇を離すと、つぅっと唾液が糸を引く。
名雪は先ほどと同じように、いや、それ以上に恍惚とした表情だ。
女はキスでも興奮するって話をなんかの本で読んだ気がするが、今の名雪の様子を見るに、どうも本当らしい。
「ゆういち、お願い……」
「ああ」
もう焦らすような真似はせず、俺は名雪と向かい合ったまま右手で自分のソレを名雪の秘所にあてがった。
「いくぞ、名雪」
「うん、いいよ…… はぁん!」
ずっ!
名雪を支えていた左手を解くと、全体重が一気に結合部にかかる。
くっ! なんかいつもよりぜんぜん……
「ふあぁ! い、いつもより、す、すごいよぉ……!」
「くっ、この体位ってこんなに深く繋がるんだな……」
あまりの刺激の強さに、俺もたちまち余裕がなくなる。
両手を名雪の尻にあて、腕の力で身体を上下させる。
「はぁぁっ! お、奥に……!」
身体を下に下ろしたときに、先端が奥にぶつかる感触。
名雪はまるで酸欠にでもなったかのように口をぱくぱくさせて空気を貪っている。
胸が跳ねるように上下に揺れ、先端が俺の胸を掠めるのが更に名雪の刺激を強くしているのだろう。
俺は名雪の尻にあてた手を、少し中央にずらして後ろの穴を両指で押す。
それすらももはや快感なのか、名雪の喘ぎがさらに高くなった。
「うあぁぁ、ゆ、ゆういちぃ!」
「名雪! 名雪!」
お互い繰り返し繰り返し名前を呼び合いながら、徐々に上り詰めていくのがわかる。
「ゆ、ゆういち、わたし、わたしもう……!」
「お、俺もだ!」
せり上がってくるものを感じて、最後に俺も腰を浮かせるようにして思い切り名雪を突き上げた。
「あっあっあっ、あああああああああっ!!」
悲鳴に近い叫びを上げて、名雪が俺にしがみついてくる。
膣内がビクビクと振るえて収束し、俺の全てを搾り取るように動く。
堪らず、俺も放った。
「くぅっ!」
一番奥に熱く滾るものの直撃を受け、名雪はくたっと力なく俺に寄りかかった。その身体はまだピクピクと痙攣している。
「くぅ、なんか凄かったな」
そんな名雪を抱きしめて繋がったまま話しかける。
が、返事が無い。
「お、おい……」
くてっとしたまま動かない名雪にちょっと焦る。
「まさか…… 失神してんのか?」
初めて結ばれてから幾度となく名雪とは身体を合わせたが、さすがに失神しちまうようなのは今回が始めてだ。
イッたのが2回目だったからか、それとも体位がよほど快感になったのか。
「ったく」
俺は苦笑しながら名雪を横たえると、ほとんどはだけてしまった制服を脱がしてやる。
事後の処理まで全部済ませて俺も横になったときに、名雪は目を覚ました。
「あ、あれ?」
「目ぇ覚ましましたか? お姫様」
「あ、あれ、わたし……?」
「失神しちまったんだよ」
「わっ……」
いまさら恥ずかしがることもないだろうに。
だいぶ赤みの引いてきた顔をまた真っ赤に染めて、横にいる俺の胸元に顔を隠すようにしてすがり付いてくる。
で、恥ずかしがっていたかと思うと、なんか突然くすくす笑い出しやがった。
「えへへへ」
「何だよ」
「んー? えへへへ」
で、俺の顔を見ながらこんなことを言い出すのだ、こいつは。
「祐一、大好きだよー」
くわっ…… なんちう恥ずかしいことを。
「あっ、祐一顔が真っ赤だよ?」
「う、うっせぇ」
「えへへ、変なの、あんなことした後なんだから、恥ずかしがること無いのに」
「う、うっせぇうっせぇ!」
「えへへへ」
まるで子猫がじゃれるように、頬擦りしてくる名雪。
くすぐったい。
「ゆーいちー」
「な、何だよ」
「ずっと、ずーっと、いっしょにいようねー」
なんか悔しかったので、答えは口付けでかえした。
やっと終わったぞコラァ!!
もうぜってーえろは書かねぇ(泣)