水瀬名雪嬢ご生誕記念SS
名雪 DE バースディ

その3

2002/12/23 MITUKI


 

 

「ゆういちぃ」

「ん?」

 

 腕の紐を解いてやると、名雪が俺に甘えるように身を摺り寄せてきた。

 

「祐一、だっこ」

「……あ?」

「だっこ」

 

 ああ、とそこで俺は気付く。

 別に幼児退行したわけでもなんでもなく、続きは正面から抱き合っての体位がいいとねだっているのだこいつは。

 俗に言う対面座位というこの体位、以前に試してから名雪はひどく気に入ってしまい、最近ではこればっかりだった。

 名雪曰く、愛いっぱいだよ、とのことだが、まぁ俺も嫌いじゃない。今回も名雪の好きにしてやるか。

 

「ほら、こい名雪」

「ん……」

 

 俺の言葉に従い、父親に抱きつく幼子のような様子で抱きついてきた。口に出すと拗ねそうだから言わないが、名雪って割とファザコンのケがあるよな。

 

「んー、祐一ぃ、だいすきー」

「わっ、ばか、くすぐったい」

 

 一度達して思考がまだうまく回っていないのだろう、俺の首筋や胸にちゅっちゅと口付ける。

 腰に跨らせると、位置を確かめるように両手の指を名雪のそこに這わす。

 

「んっ、あふ……」

「準備はオッケーみたいだな」

「うん、祐一、きて」

 

 先ほどからの痴態に、散々焦らされた俺のイチモツは猛り狂っている。

 そのまま、両手で名雪の尻を支え、ゆっくりと下ろした。

 

「ふああっ! は、入ってくる……!」

 

 酸欠の魚のように、上を向いて口をぱくぱくとして空気を貪る名雪。

 

「くっ……」

 

 俺もその締め付けに耐えながら、ゆっくりとゆっくりと名雪の中へ分け入っていった。

 

「はあああぁ、お、奥に……」

 

 やがて最深部に辿り着く。名雪の言葉どおり、一番奥にこつんとあたったのが感覚としてわかった。

 しばらくそのまま、お互いに動くことなく抱き合う。

 

「ゆういちぃ、すきぃ……」

「ん……」

 

 求めてきた名雪に応え、小鳥がついばむようなキスを交わした。

 

「くっ、動くぞ」

「ふああっ!」

 

 臀部に添えた腕に力を入れ、しがみついた名雪の身体を上下にスライドする。それに従い結合部が激しく擦れ、じゅぷじゅぷという淫猥な音を立てた。

 

「あっ、ああっ! ゆういち、ゆういち!」

「くっ、名雪、名雪!」

 

 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。

 水音と名雪の嬌声が響く部屋は、ひどく淫らに、髪を振り乱して悶える名雪を彩った。

 

 俺は名雪の尻に添えた右手をずらし、そのまま後ろの穴に突き入れる。

 

「ふあああっ!」

 

 一声大きく鳴き、そのまま何か言いたげに俺の顔を見つめる名雪。

 

「……祐一の、ヘンタイ」

 

 ちょっぴりむくれて、ぼそっとそう呟いた名雪にオシオキをするように、再び腰を動かした。同時に突き入れた右手の人差し指を捏ねるように動かす。

 

「ひぁっ! ふあああんっ!」

「なんだかんだ言って、メチャメチャ感じてるじゃないか」

「だ、だって祐一が……あああっ!」

「くっ……」

 

 かけられた言葉に反応したのか、強烈な締め付けが俺を襲う。

 ラストスパートよろしく激しく上下運動を繰り返す、突き入れた指を更に深く突き入れる。

 

「わっ、わたしもう……っ!」

「くっ、名雪、一緒に……!」

「うん、うん、あっ、ああっ、ああああああーーーっ!」

「くぅっ……!」

 

 頭の中が真っ白になるような感覚、最後にひときわ深く名雪の中を突いて、俺は果てた。

 びゅくびゅくと俺の飛沫に子宮を直撃され、声も無く震える名雪。

 

 

 しばらく余韻に浸った後、俺たちは抱き合ったままベッドに横たわった。

 

「祐一」

「ん?」

 

 腕に抱かれたまま、少し恨めしそうな上目遣いで俺を睨む名雪。

 

「その…… ぬ、ぬいて欲しいんだけど」

 

 先ほどと同じくらい真っ赤になって、そう呟く。

 気付けば俺の人指し指は、名雪の菊座に差し込まれたままだった。

 

「おっと、スマンスマン」

 

 わざと内側に引っ掛けるようにして指を抜くと、名雪はまたあられもない声を上げた。そして少し膨れて、俺を睨む。

 

「祐一の、ヘンタイ」

「くっ、な、何を言う、めちゃめちゃ感じてたじゃないか」

「そ、そんなことないもん!」

 

 祐一はヘンタイ、いや名雪がえろ過ぎる、と文句を言い合い、じゃれ合って過ごす。いつの間にか俺も名雪も笑顔で、しっかりと裸の身を寄せ合って。それでも口から出るのは他愛ない言い合いの言葉。

 なんだかそれが俺たちらしくて、そして名雪もそう思ったらしくて、いつしか俺たちは声を上げて笑っていた。

 

「少し眠ってもいいかな?」

「ああ、起してやるから少し眠れ」

「うん」

 

 俺の腕を枕にして、しっかりと抱きつきながら、すぐに寝息を立て始めた名雪。

 そんな名雪に苦笑しながら、俺はまだ肝心の台詞を言っていないことに気が付いた。

 

「名雪、誕生日おめでとう」

 

 

 

<終われ>

 

現在体温38度2分。
リアル名雪におねつ状態。