10月16日 日記より転載 74文字改行で58行
題材「Kanon」
テーマ「まい」
タイトル『Cemetery』
「飯、美味かったな」
「……うん」
「衣装、綺麗だったな」
「……うん」
「幸せ、そうだったな」
「……うん」
「佐祐理さん、結婚しちゃったな」
「……うん」
「ほら舞、もっと飲めよ」
「ありがとう。あっ、祐一、もういい」
「まだいっぱいじゃないだろ。ぎりぎりまで注がせろ」
「もうたくさん飲んだから」
「駄目だ、もっと飲め。いいことあった日は潰れていいんだ」
「……祐一」
「んっ、なんだ?」
「ビール、溢れてる」
「おわっ、すまん。スーツにかかってないか?」
「思いっきりかかった」
「……わるい」
「ま〜い〜、飲んでるか〜」
「……(コクリ)」
「まだ飲めるか〜」
「……(コクリ)」
「寝てるんじゃないのか〜?」
「……(コクン)」
「……んっ」
「おっ、起きたか」
「あれっ、祐一……おはよう」
「おはようございますって、いきなり挨拶かよ」
「……重たくない?」
「大丈夫だ。お姫様抱っこだったら流石に自信ないけどな」
「……(ビシ)」
「はははははは」
「舞、これからどうするんだ? 佐祐理さん、出て行くんだろ」
「来週の月曜日」
「三日後か。寂しくなるな」
「うん」
「大丈夫か?」
「……大丈夫、だと思う」
「……もし、キツそうだったら言ってくれ。俺の家、あと1人分位なら余裕あるからさ」
「………」
「1人じゃ寂しくても、2人だったらなんとかなるだろ」
「……祐一」
「こら、しがみつくな、倒れる」
「……ありがとう」
「ただし、同棲はしない」
「……?」
「俺の右のポケットに入ってるものあるから、ちょっと出してくれ」
「うん、待って……これ、でいい?」
「ああ、多分それだ」
「四角い箱」
「給料の3ヶ月分が詰まってる。欲しいなら、やる」
「……ばか。祐一のばか。大好き」
久慈光樹より一言
さゆりんが先に結婚っちうのは斬新ですな。