10月19日 日記より転載 74文字改行で63行
テーマ「妹(義理)散髪」
「むー………」
「おぃ……」
「う〜〜ん………」
「おい」
「何?お兄ちゃん?」
「あのなぁ……途中で止められて、さらに後ろからうんうん唸られてる方がどれだけ不安になるかわかってんのか?」
「そんなこと言うけど……こう…想像していたのと全然違う方向に進んでる気がして………」
「………鏡」
「ダメ」
「………………」
「………………」
「はぁ…………素直に失敗してるって認めろよ……」
「そ、そんなことは無いよ!多分…大丈夫!私を信じてよ♪最後はきっと巧くいくから♪」
「“最後は”って…………・まぁいい、OKとりあえずもう少しだけ信じる」
「ふっふぅ〜ん♪はいハサミ入れますよ〜動かないでくださ〜い♪」
「はいはい、でも鏡が無いからすごい不安なのだが………」
「気にしない気にしな〜い、全然だいじょあっ」
「“あ”?」
「…………………………」
「…………………おい…まさか……」
「…………………………」
「冗談だよな?」
「…………………………」
「なんか言えよ!すっげぇー不安になるじゃねぇか!!」
「………ひ、左を切れば大丈夫だよ!!きっと」
「ちょっとマテ!さっきので右側がすっげぇー涼しくなったぞ!!」
「だ、大丈夫だって!ほら私を信じてお兄ちゃんは前を向くの!!」
「信じて前向けってお前!まず鏡見せろ!」
「ダメ!動かないでってあぁっ!!!!!」
「…………………………」
「…………………………
「………………………おい………」
「わ、私じゃないもん!お兄ちゃんが動くから悪いんだよ!!」
「……………今度は左が涼しいぞ……」
「それは……その……当然だよ………………切っちゃったんだから……」
「………………」
「………………」
「っで………どうする気だ?」
「えっ?どうする気って………」
「お前まさかこの惨劇を招いて置いてただで済ます気じゃないだろうな………」
「うぅ………」
「とりあえず、切ってしまった物は仕方がない………・いや、仕方ないことは無いんだか…どうせ騒いだところで戻らないし」(ちょっと涙)
「…………」
「ほら、まず人に迷惑掛けたらなんて言うんだ?」
「………………」
「お前なぁ………それぐらいすぐにポンッと言えるだろ?」
「……………ごめん…なさい」
「はい、そうそう」
「…その……今回は…多分私が悪かった……気がする……」
「当たり前だ、お前以外誰が悪いんだよ」
「うぅーーーっ!!謝ったしもう良いでしょ!」
「うわっ、それ全然謝ってねぇ!」
「謝った!」
「謝ってねぇ!」
「謝ったもん!!」
「謝るってのはもっと心を込めて謝るもんなんだよ!」
「私は謝ったもん!」
「お前最低!もう絶対髪切らせてやらねぇ!!」
「ふ、ふーん!いいもん!お兄ちゃんなんてこっちから願い下げだよ!!」
− END − (オチ無し)
久慈光樹より一言
経験則ですか? リアル兄、許すマジ