魔法少女さゆりん
Words by Kensuke

マジカルT/『魔法少女さゆりん

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『かつて、人間界と魔界の丁度中心で忌々しく恐怖に満ちた争いが勃発した。
互いに傷つけあい、憎み合い、殺戮を繰り返した人間と悪魔たち。
誰が望んだ争いでもなかったこの戦いにより、数千の生命が失われてしまう。
やがて幾年月が過ぎ和解を遂げた両者であったが、
人間側が悪魔側に捧げた秘宝の中にはかつて悪魔を戦争で虐殺した者も多数あり
両者はその秘宝をそれぞれのしきたりに則り浄化することにした。
だが・・・悪魔側の一部の道化師が僅かの秘宝にのみ細工をし、それが発覚。
主犯格と目された魔女一族は粛清の波に飲まれることになる。
だが・・・
生き残った魔女の子はその秘宝を人間界へと繋がる唯一の泉に投げ入れた。
そして・・・現代。その秘宝の一部は数百年の時の流れと共に
一人の人間の元へと辿り着いたのだった。

これはその秘宝の力を導き出し人々の平和、己の正義の為に使う
一人の勇敢な少女の物語である

その秘宝にはどんな力が込められていたのだろう?

『魔法少女さゆりん@』



今年の初春は例年より1週間ほど遅れてやってきた。

「おはよう倉田さん」
「おはよー」

倉田さゆり高校2年生。
現在飼育委員会の委員長とクラブ長を兼任中。
所属クラブ名称:吹奏楽クラブ
所属部員数 20名
昨年度所属していた3年が一挙15人も引退することになり
これからのクラブ員勧誘に少なからず不安を感じていた。

家は筋金入りの大豪邸で父は貿易商を営む。
仕事柄、父は毎日のように世界各国の骨董品を自宅に持参しては
酒を飲みながら母と談義を交わしている。
世間一般から見ればお嬢様と言ったところだ。

だが、本人にその自覚はこれっぽっちも無く
ただ日々の日常に一喜一憂し楽しむことを第一としていた。

それがさゆりの長所でもあるし、皆から好かれる一因になっている。

「ねぇ倉田さん、今日の放課後委員会があるけど
もちろん出席してくれるよね?」

「もちろんですよー。私すごく楽しみにしてるんだよー」

気軽に声をかけることができ、気軽に返答してくれるさゆり。
こんなさゆりを男子たちは放っておくわけもなく・・・

「なー倉田。今日掃除終わったらごみ捨て手伝ってくれないか?」

「いいですよー。ごみ捨て一人じゃ寂しいですものね」

内心男の方は喜んで飛び上がりたい気分だろう。
さゆりはニコニコと、ただニコニコと微笑み返すだけだった。

春は出会いの季節である。
さゆりは人との出会いを大切にしたいと心がけている。
一期一会。数あるさゆりのモットーの一つだ。
だからさゆりには自然と顔見知りが多くなるわけだが。

そうこの男も。

「倉田さん。少しお時間頂けますか?」

新しい教室にワクワク気分でやって来たさゆりを引き止めたその声の主
彼の名は久瀬。昨年、1年生ながら生徒会書記を勤め上げた。
教員たちは彼のことを少なからずひいきしているような印象を受ける。
これはさゆりの個人的感想だが。
だからあまり好きじゃない。

「あの〜、なんでしょう?」

人気の無い階段までつれてこられたさゆりに知る由もない。

「実はですね」

久瀬は胸ポケットから2枚のチケットらしき紙キレを出しさゆりに1枚を手渡した。

「今夜7時から父が出資しているイタリアレストランのチェーン店が
繁華街にOPするんですよ。それで是非とも倉田さんをお誘いしたくて」

「はぁー」

「今夜は何か不都合でも?」

「え、いえ、不都合とかじゃないんですけど」

さゆりは空ろな目で久瀬の表情を伺う。
久瀬は笑顔で笑い返してくる。
正直やめてほしい。
今日だけじゃない。さゆりはどうやら入学してからすぐに目をつけられたようだ。
入学したての頃は右も左も分からず、久瀬に声を掛けられついていった。
そこで目にしたのが久瀬の人を見下した態度だ。
彼の家はさゆりと引けを取らないくらいの豪邸だ。
お金だけなら履いて捨てるくらいはある、というのが彼の口癖だから。
初めて一緒に食事に行った時から彼を苦手意識していたさゆり。
彼が生徒会に立候補したとき応援演説を頼まれたが断った。
彼は生徒会に一緒に入ろうと勧めてきたがそれも断った。
ことあるごとに久瀬はさゆりに声を掛けてくる。
家がどうであれ、さゆりが一番苦手にしていることがある。
それは、彼の性格。深くは考えたくも無い。

話を戻そう。

「えっと、遠慮しておきます」

「何故です?」

「今日はお家で家族とパーティーをしますので」

「そうですか」

久瀬は悲しそうに肩を落としてその場から消えた。
内心ホッとため息をついたさゆり。
と、靴音が聞こえた。
下から上ってきたのは川澄舞だ。

「おはよー舞」

「さゆり」

舞はろくに挨拶も返さずそれだけ呟いた。
けれどもさゆりは一度たりとも嫌な感じを受けたことがない。
さゆりにとって舞は一番の親友だから。
ともに生きてきた仲間だから。
たった一人の理解者だから・・・。

教室に戻る途中始業式が開かれる体育館にいく人の列に巻き込まれた。
さゆりと舞はそれに便乗して会場に向かうことにした。

「続いて、校長先生よりご挨拶です」

いつもどおりの式。何も驚くものもなく進行した。
だが、式の最後に予想外の出来事があった。

「最後に生徒会役員の役職変動をお知らせします」

「新たに生徒会副会長に就任した久瀬 ―― 。」

ハッと顔をあげてステージ上を睨むように見つめるさゆり。
そこには凛々しい表情の久瀬がマイク片手に立っていた。

その後のことは覚えていない。

委員会が終わりそろそろお腹が減ってきたさゆり。
弁当は持参していない。舞は委員などになっていないため
普通の学生と同じように昼間でで帰宅するから。
一緒に食べれないならもって来る必要もなかった。

飼育委員長の今年度初仕事をしにさゆりは中庭にあるうさぎ小屋まで足を運んだ。
そのまま仕事が終われば帰ろうと思っていたので鞄をもって。

「さーって、みんな元気かなー?」

さゆりが可愛がっているうさぎは12匹。
だが、寄ってきたのは11匹だけだ。
おかしい。1匹いない。いったいどうして?
さゆりは慌ててうさぎ小屋の中を調べてみた。
すると、一匹の子うさぎが隅っこでぐったりとしていた。

「大変!すぐに治療しないと」

そう思ってすぐに鞄から魔術書を取り出すと658Pを開いた。
そしてなにやら不思議な呪文を唱え始めた。

「リルリルルリルリパニポニパ、舞の耳はロバの耳〜!!」

ピカーン!!

一瞬さゆりの右手が光ってうさぎにその光を注入したように見える。
だがそれもほんの一瞬のことだ。
すぐさまさゆりはうさぎを優しく撫で始める。
すると・・・うさぎは目をパチクリさせて
元気よくさゆりの手から下りてあたりを走り回った。
さゆりは笑顔でうさぎを見ている。

そう、これがさゆりの能力だ。

さゆりが使ったのは魔術書に書かれている例題の一つにすぎない。
数学で問題を解くようなカンジで魔法を使うことが出来るのだ。
最近では本がなくても少しくらいなら魔法を使うこともできる。
とはいっても、必要が無い限り魔法は使わないし、
人前ではけして見せたりしない。

いらぬ誤解を避けるためだ。

こんな力を発見したのはつい最近のことだ。
だが、幼い頃からさゆりには何か人が持たない力があった。

その力は弱っている生き物を救うこともできた。
そして、人を殺めようとする危険なモノを倒すことも・・・。

そのモノのことを舞とさゆりの間では「魔物」と呼んでいる。
魔物と初めて出会ったのは、入学してすぐのことだ。
忘れ物をして学校に戻った時、どこからともなくうめき声が聞こえた。
たまたまステッキを持っていたさゆりは恐怖を感じることは無く
逆に真相を突き止めたい気持ちに駆られた。

そして、彼女は舞が戦っているモノを見た。

最初廊下にいたのは舞だけだった。
彼女も忘れ物でもしたのかと思い声を掛けようとしたとき。

魔物を姿を現した。

舞は強く、あっという間に魔物を蹴散らした。
そして舞とさゆりはお互いに相互不干渉を条件に魔物狩りを行うことになる。

やがてその不干渉も無くなり、二人はパートナーとして
闇の住人と戦うことになった。

それがつい最近のことだ。

今になっても魔物を実際に見たのは舞とさゆりくらいのものだ。
夜の校舎にて舞とさゆりが戦っていることを誰も知らない。
そして、誰と戦っているのかも。

これは舞とさゆりと倉田家の人間以外はまったく知らないことだ。

「舞、これで今日も終わりね。帰りましょ」

「・・・うん」

一仕事終えた魔法少女と魔物を討つ者は帰路につこうとしていた。

だが・・・突然さゆりのステッキががくがくと音を立て始めた。
やがてそれはカタカタという音に変わり震えだす。
その振動でさゆりの腕も震え始める。

「あれ?どうしちゃったの?」

ポカーンと事態を見ていたさゆり。
その震えはどんどん激しくなる。

ガタガタガタガタ

あまりのことに言葉を失う二人。
だが言い知れぬ不安を抱いた舞が咄嗟に、

「さゆり・・・捨てて・・・!」

と彼女の精一杯の声で叫んだ。
われに返ったさゆり。だが、ステッキを落とした瞬間・・・

モワモワモワ〜

今度は床に転がったステッキから煙が立ち始めた。
やがてそれは廊下を真っ白に覆いつくした。

「うー舞どこ〜?見えないよ」

「・・・さゆり・・・!」

煙に包まれた廊下でさゆりは舞を探す。
その舞は別のものを探していた。

窓の鍵だ。

窓を開けた舞。だが煙はすぐには外に排出されなかった。
むせることは無い煙の中でようやく誰かの影を見つけたさゆり。
距離感がつかめないため体当たりするような体制になった。

「・・・舞?舞なのー?」

その煙の向うに立っていたのは・・・男だった。

長身で銀髪の男。顔色は冴えない。
空ろな目で黙り込んでいた。
彼の視線は辺りを泳いでいた。

「あ・・・あのー」

「どいて・・・!」

いきなり舞は西洋剣を握り締め突きの形になる。
そして!

まったく事情もつかめないまま舞はさゆりを守るために怪しい男に剣を振るう。

「だぁあ!!!」

「だ、だめよ舞!!その人は・・・」

しかし煙の中だ。相手との間合いがつかみにくく、さらには
その男は紙一重で悉く舞の太刀を避けているのだ。
もはや無意識としか言いようがないその避け方。

舞はさらに焦った。

男を壁際まで追い込んだが人を指すなどできない。
剣を握る手から力を抜ける。舞は黙って剣を収めた。
そしてギラッ!とした目で男を睨みつけた。
しかし・・・次の瞬間。

「腹減った・・・」

ドタッ!

男はぶっ倒れる。

「い、息はしてるみたいだけどー」

「・・・・・・」

少しの間沈黙が続く。
そして、やむをえずさゆりが提案する。

「この人お家に連れて帰ろうかなー?」

「・・・」

舞は黙っている。首を振らない。

いきなり現れていきなり倒れて気絶した男。
そんな男をさゆりの家に連れて帰ってもいいものか?
多分そう思案しているのだろうが。


結局、さゆりと舞はその男を肩に背負うことになる。
だが、さすがに女二人でも長身の男を担ぐこともできず30分かけて
ようやく校門までつれてくるのがやっとだった。
しょうがなくさゆりは執事の安田に電話を入れる。

「はい・・・倉田でございます」

「あ、安田さん?さゆりです。お願いがあって・・・」

「なぬ!!?分かりました。直ぐにこの安田が駆けつけます!」

「・・・え?まだ何も・・・」

電話は一方的に切られた。

3分後

校門前に一台の高級外車が停まる。
中から出てきたのは執事の安田だった。

「さあさゆりお嬢様、春といってもまだまだ肌寒いですので
すぐに帰宅してお体を暖めませんと・・・って舞さん」

「・・・?」

「舞さんがいたんですね、ってその倒れてる男は?」

「だからそれを説明しようとしてたんですよー」

「まあ何はともあれ一度家路につきましょう」

「はーい」

「・・・コク」

2人と気絶男は安田の運転する車で倉田家まで帰還することになった。


「あらまーさゆりったら、こんなに冷えちゃって」

「おい、娘をコンビニ弁当みたくいうんじゃない」

「あらあなたったら、さゆりがそんなものに見えまして?」

「見えるか阿呆」

「だ、旦那様。それはさておきさゆりお嬢様を」

「そうだな。寝ているさゆりの寝顔も見ていたいが、その男のこともある」

さゆりの父と母は夫婦漫才師を繰り広げた後さゆりを寝室まで運んだ。

さゆりは魔力を使いすぎたせいか、そのまま朝まで一度も起きなかった。

さて、一方のあの男は。

「いやはや、キミみたいに酒の強い若造にあったのは4年ぶりだよ」

「・・・これ酒だったのか?」

「あらやだ、知らないで飲んでたの?ガンガンと」

「・・・ってきり炭酸飲料かなにかと勘違いした」

「そうか、まだ寝ぼけているようだな。愉快だ」

「・・・俺は不愉快だ」

なぜか男は名も名乗らないまま倉田家の食卓に溶け込んでいた。

「ところで、お前さんの名前を聞いてなかったな」

「あなたったらもう酔ってるんですか?」

「・・・俺の名前?・・・国崎往人だ」

「ほう、ユキトさんねー。いい名だな」

「ありがとよ」

往人は再び食を進める。黙々と。

「・・・ん?」

部屋の隅にいた安田の袖を舞が引っ張る。

「なんじゃ?舞」

「・・・だれ?」

「わしに聞かれても困るな。お前さんが拾って来たんじゃろ」

「・・・・・・」

舞はそれっきり黙ってしまった。

「往人くん、キミはこの部屋を使えばいい」

「・・・そりゃどうも」

「ははは、無愛想なところがたまらんわい」

「・・・」

物好きな倉田家当主を無視して往人は記憶を辿ろうとする。
だが思い出そうとすると何かが壊れるような気がしてそこで止めてしまう。
触れてはいけないような気がしてしまう。

往人は部屋に興味もなく直ぐに眠り込んだ。

翌朝。

「なーい!!ないよーないですぅー!!!」

慌てふためいた声でさゆりがゴソゴソと何かを探している音で
目が覚めた国崎往人は二度寝を諦めゆっくりと一階に下りた。

「なにどうしたんだ?往人くんは2階だといっとるだろう」

「誰ですかそれー?それよりたいへんなんです!」

「あらまー何がたいへんなの?」

「さゆりの大事な大事なステッキがーなくなっちゃったんです!」

「・・・まさか!!あの秘宝がか!!」

「・・・秘宝?」

さゆりはその単語に反応した。
秘宝って聞いたこと無い。今までだって傘のような扱いをしてきたし。
何より、お父さんはステッキをクリスマスプレゼントとしてくれたから。
なのに・・・あれのどこが秘宝なの?

確かにステッキはさゆりの魔力を充電することができる
携帯電話のようなものだった。
ステッキ自体が武器にでも防具にでもなったし、
魔物を相手にするときは必ずステッキを用いていた。
さゆりにとって舞に続く相棒なのだ。
それが一晩で自分の知らないところへ消えてしまった。

さゆりは明らかなショックを受けていた。

「うーむ、ないものはしょうがないだろ」

「そんなっ!さゆりにとってあのステッキは・・・」

泣き出しそうになるさゆり。でもここで泣いてしまうと、取り乱すと
もう辿り着けないような気がした。

あのステッキには思い出がいっぱい詰まっていた。

ステッキを貰った小学生からの思い出が。
一緒に過ごした時間。掛け替えの無い時間。
もう戻ってこない時間。戻ることの無い時間。

例えるならさゆりにとってステッキは親友でも家族でもあった。
そのステッキが無くなった悲しみは、家族を亡くした悲しみに似ているだろう。

世界でたった一つの魔法のステッキ。

魔法少女さゆりでありつづける証。あり続けた証でもある。

さゆりはもう涙を抑えきれなくなっていた。

「・・・さゆり・・・」

「おい!朝飯はどこだ?」

国崎往人はあっという間に暗い雰囲気の中に入ってきた。

「・・・ん?どうしたんだ?」

「国崎くんか。さゆりは今人生の境地に立たされているんだよ」

「キョウチ?なんだそれ?」

「さゆりちゃんの大切にしていたステッキがなくなったの」

「ステッキ?ああ、これのことか?」

その台詞で一同の視線を痛いほど浴びることになる往人。

「・・・それを・・・どこで?」

「知らない。朝起きたら俺の寝ていたベッドにあったぞ」

「どういうことだ?まさか!キミが・・・・!!」

さゆりパパはいきなり表情を曇らせた。

「あなたどうなさったの?」

「・・・話せば長くはなる。だが手短に話をまとめよう」

「あれは私が香港で手に入れたものだった。
当時私はまだ今の商売になりあがったばかりの30歳だった」

父が話すにはどうやらそのステッキは香港の骨董品店で購入したらしい。

「店の主人が私に言ったんだ。あなた娘さんいますか?とな」

「その頃はさゆり、まだ7歳でした」

「うむ。だから居るといった。そしたら、その主人が私にステッキを唯でくれたんだ」

「・・・タダだと?タダより安いものはないな」

「ああ、でそれを持って家に帰ってから数日間変な夢を見た。
それが今では思い出せないのだがな」

「そしてだ、主人は私にある伝説を聞かせてくれた。
中国に伝わる伝説だ。悪魔姫の伝説だった。
悪魔姫は数百年前の中国で人々を苦しませていた魔界の姫だ」

「ほう、その姫がどうした?」

「姫は最終的に人々の作った神秘のステッキに封じ込まれて
海に沈められたそうだが、その時に少なからず犠牲者が出たらしい。
そのステッキが沈んだ泉もやがては埋め立てられそこに住宅がたつ。
ステッキは誰かに拾われた。そしてそのステッキを人間が使用した場合
その者の潜在能力を高めるが、それとは別にその者の生命力を吸収すると。
そして、その値が魔女姫の魔力に匹敵した時、封印はとかれると。
封印がとかれるときどうなるか分からない。
また、力の無い者が手にした場合はその肉体ごと吸収されてしまうらしい。
これまで何人の人間が犠牲になったか・・・」

「・・・で何が言いたい?」

「国崎くん、もしかするとキミは・・・」

「俺がステッキから飛び出てきたとか?」

「そうかもしれない。キミは普通の人とは違う雰囲気があるからな」

「そうか」

「最後に、その主人は言った。その封印が解けたとき、所持していた者の一族が
呪い殺されるだろうと。」

「・・・それってさゆりたちのことですか!?」

「・・・恐らく」

「あなた、どうしましょうー」

「国崎くん、キミにも協力してもらうよ」

「そうか」

「そうかじゃないだろ。もっとちゃんとしたことを言えんのか?」

「・・・腹減った」

さゆりと往人はその時はまだお互いの存在を認識したばかりに過ぎなかった。

だが、やがて互いの存在がとても大切に思える時が来る。

魔法少女の運命はどうなるのか?



制作日/2003年3月19日

企画・原案・シナリオ/Kensuke


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