第11崩壊【不憫な猫愛好家】

 名雪「クシュン、…ックシュン!」
 祐一「何だ名雪、風邪か?」
 名雪「う〜ん、違うよ…」
 祐一「だったらアレルギーか? …でも、猫なんていないぞ」
 名雪「う〜ん、そうだね」
 祐一「…ん? 読書か…何読んでるんだ?」
 名雪「これだよっ」

  『我輩は猫である』

 祐一「………」


  ――名雪、重症。



第12崩壊【RPGdeカノエア<名雪編>】

  魔物の群れが現れた!
  
 祐一「よし、戦闘開始だ!」
 名雪「く〜…」

  ズコッ…

 祐一「おい名雪、起きろ!」
 名雪「うにゅ…」
 祐一「戦闘中に寝るなぁっ!」
 名雪「…え、敵っ!?」
 祐一「そうだ、早く戦闘体制に…」
 名雪「え…あ、あ…」

 名雪「…わ、わたし…陸上部の部長さんだから〜〜〜……」

  ズザザザザッ!
  …名雪は逃げ出した!

 祐一「――……はいぃ?」


  …祐一の運命やいかに?<死 



第13崩壊【RPGdeカノエア<栞編>】

  魔物の群れが現れた!

 祐一「くそっ、…なかなか強そうだぞ?」
 栞 「任せてください、祐一さん!」
 祐一「何だ栞、打開策でもあるのか?」
 栞 「はい、召喚魔法です!」
 祐一「おお! イキナリまともじゃないか!」
 栞 「いきますよぉ…」

 栞 「召喚! ――…ミサカカオーリ!」
 祐一「………へっ?」

  栞はミサカカオーリを召喚した!
  ミサカカオーリはメリケンサックで魔物の群れを叩き潰した!
  …魔物の群れをやっつけた!

 祐一「………」
 栞 「はい。もう還っていいよ、お姉ちゃん」

  ヒュンッ!

 祐一「………」
 栞 「どうかしました?」
 祐一「…いま、どこから召喚した?」
 栞 「もちろん、この…ストールからですっ!」
 祐一「四次元…か」
 栞 「もう! そんなこと言う人、嫌いですっ」
 祐一「…ハ、ハハハ…」

 祐一(ま…まだ捕まってたのか…)


 香里(…こ〜こ〜か〜ら〜だ〜し〜て〜〜〜…)



第14崩壊【RPGdeカノエア<秋子編>】

  魔物が現れた!

 祐一「ダメだ…俺、もう体力が…」
 秋子「任せてください、祐一さん」
 祐一「…え? で、でも…」
 秋子「いいから祐一さんは休んでて」
 祐一「は、はい…」

 祐一(そういえば、秋子さんって…どうやって攻撃するんだろ?)
 秋子「そうそう…祐一さん、目、瞑ってて下さいね」

  秋子は両手で祐一を目隠しした。

 ??「グゴゴゴゴ…ゴアアアアアアァァァッ!!」
 祐一「!!?」
 秋子「さあ、思う存分暴れていいわよ♪」
 ??「グオアアアアアアアアアァァァッッ!!!」
 魔物「キシャアアアアァァァッ!」

  グシャ、バリッ、ゴキュ、ボリッ……ゴックン。
  魔物を倒した!

 秋子「さぁ、戻っていいわよ」
 ??「グルルルルルルルゥゥ…」
 秋子「………もういいわよ、祐一さん」

  秋子は両手を解いた。

 祐一「…あ、あの…」
 秋子「はい、何でしょう」
 祐一「その右手に持っているビンは…」
 秋子「はい…ヂャム、ですけど…」
 ??「…グルルルルルゥゥ…」
 祐一「あ、あの…それって結局、何なんですか?」
 秋子「………企業秘密です♪」


  中身が、開封する前よりも確実に増量していたこと…は、言うまでもない…。(滝汗)



第15崩壊【RPGdeカノエア<舞編>】

 祐一「あれ、舞の右腕…黒ずんでないか?」
 舞 「…中から徐々に腐ってる」
 祐一「なっ…どうして!?」
 舞 「何かに…喰われた」

 祐一「――え?」
 舞 「そして………ヂャムっぽい」


 祐一(あ…秋子さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっっ!!) 



第16崩壊【RPGdeカノエア<あゆ編>】

  魔物の群れが現れた!

 祐一「よぅし、速攻で片付けるぞ!」
 あゆ「うぐぅ、いっくよぉ〜…」

  うぐぅの攻撃!
  …目にも止まらぬ勢いで体当たりをした!

 祐一「グハッ!?」

  …会心の一撃!
  祐一に123のダメージ!

 祐一「な…何故に、俺…?」
 あゆ「…ボク、うぐぅじゃないもん!」
 祐一「そ、それは…俺のせいじゃ、ないだ…ろ…?」
 あゆ「まぁ、気を取り直してぇ…」

  うぐぅ…い、いや…あゆの攻撃!
  あゆは魔物の群れを殲滅した!

 あゆ「うぐぅ…殲滅なんてしてないもん、AT○ィールドなんて出せないもん!」
 祐一「いや…ネタが古いだろ?」
 あゆ「とにかく倒したんだから、これで一件落着♪」

  経験値を手に入れた!
  チャラララッタッタッタ〜〜〜ン♪
  あゆはレベルが上がった!
  …力が3上がった!
  …身の守りが5上がった!
  …賢さが2………下がった!!

 祐一「…なんで下がるんだよ?」
 あゆ「うぐぅ…ボクに言われても…」

  …運のよさが10上がった!
  …素早さが20上がった!

 祐一「お、おい…いくらなんでも上がりすぎじゃあ…」

   あゆは忽然と消えていた!

 祐一「え…ま、まさか…俺、何か嫌ァな予感が…」


 親父「…待てえええぇぇぇ…このドロボウがあああぁぁぁ…」 



第17崩壊【RPGdeカノエア<晴子編>】

  魔物の痛恨の一撃!
  観鈴は瀕死の重傷を負った!

 観鈴「お母さん…私、もうダメ…」
 晴子「何言うとんのや!」
 観鈴「…ゴール、するね…」
 晴子「あかん…っ、ゴールしちゃあかんっ!」

 観鈴「………ゴールッ!」

(BGM:青空)

 晴子「観鈴ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!」


  …………


  ………


  ……


 晴子「…ザオ○ク」



第18崩壊【RPGdeカノエア<佳乃編>】

  ビックバード(黄色くない)が現れた!

 往人「うわっ、文字通り…結構デカいな」
 佳乃「大丈夫だよぉ」
 往人「何だ? やけに自信満々だな」
 佳乃「あたしにはこの子がいるからね」
 謎犬「ぴこぴこ〜」
 往人「………マジか?」
 佳乃「よぉぉ〜し…神風特攻隊1号、出撃だぁ!」
 謎犬「ぴこっ!」

  ポテトはビックバード(黄色くない)を目指して駆け出した!

 往人「もしかして…鉄砲玉なのか?」
 佳乃「ほぇ?」
 往人「いや…何でもない」

 往人「…それにしても、あんな巨体相手に…どうするんだ…?」
 謎犬「ぴこぴこぴこぴこぴこぴこ…」
 往人「――…んなっ!?」

  …そのとき、特○員は見た!

 『たべる』


   カプッ…

           ゴキッ

     メキョッ         グチャッ


  ……しばらくお待ちください……。


          バキバキッ

    ギャアァァ…        …あ、鳥…

            ビキィィッ


  …ビックバード(黄色くない)を倒した!

 佳乃「ポテト、ご苦労様〜」
 謎犬「ぴっこり♪」


 往人「………ジャングルに帰れ」



第19崩壊【RPGdeカノエア<協力編>】

  魔物の群れが現れた!
  速攻で囲まれてしまった!

 観鈴「うわ、いくら何でも多すぎだよぉ」
 往人「…た、多勢に無勢とは卑怯なっ!」
 美凪「こういうときは…」

 神奈「――合体必殺じゃ!」

 往人「…何でお前がここにいる?」
 神奈「なべてギャグのためじゃ、致し方なかろう」
 往人「…クソ作者…」(ボソ)

 柳葉(うるせぇやつら…)

 往人「…まぁ、それはさておき…合体必殺だって?」
 神奈「うむ! 戦隊モノのお約束ではないか」
 往人「…いつから戦隊モノになった?」

 柳葉(一行前からっス)

 往人「それで、何を合体させるんだ?」
 観鈴「そんなの決まってますよっ!」
 往人「…え?」
佐祐理「顔ぶれを見て解りませんか?」
 往人(いま現れたくせに…)
 美凪「――空の少女です」

 往人「………はい?」


  …観鈴・美凪・佐祐理はチカラを解放した!


 観鈴「行けぇぇっ、神奈さーーーーーーーーーーーんっっ!!」
 美凪「みちる、お願い…」
佐祐理「もうひとりの佐祐理…空の上の私…」

 神奈「…余の心、存分に!」
みちる「にょわっち!」
空さゆ「やっちゃうんだぁ…」

 三人「トリプルアタック・バイ・ガールズ・オブ・エアーーーッッ!!!」

  ( 訳:空の少女たちによる三連続攻撃 )<間違ってるくさい…


  …………


  ………


  ……


 佳乃「――あたしの出番は?」
 柳葉「ギクッ!」
 聖 「………柳葉君?」

  シャキシャキシャッキーーーンッ!!(×3)


  ……秋子さん 墓前に花は いらないぜ  <柳葉勇樹−心の俳句−>



第20崩壊【RPGdeカノエア<主人公編>】

 名雪「そういえば…」
 栞 「ちょっと思ったんですけど」
 真琴「あうーっ、真琴が出てない…」
 舞 「…はちみつクマさん」
佐祐理「あははーっ。舞、そうじゃないですよ〜」
 あゆ「…RPG編が始まってからだよね?」
 観鈴「そうそう」
 佳乃「何か、ずっと気になってたんだけどぉ…」
 聖 「どう考えても変だものな」
 美凪「やっぱりおかしいです…」
みちる「にょわっ、美凪もそう思った?」
 神奈「余もそう思うぞ」
 秋子「来るべき時が来てしまったようですね」
 晴子「………なぁ、何でそこの居候ふたりは闘ってないん?」

 祐一「ギクッ!」
 往人「ギクギクッ!」
 祐一「いや、俺…ほら、秋子さん編のときに瀕死だったぢゃん?」
 往人「…活躍が描かれてなかっただけ同じだろうが」
 晴子「まぁ、とにもかくにもや。主人公として、そろそろ見せんと…なぁ?」
 祐一「…そ、そうだな…」
 往人「しょうがない…そろそろ俺の本気を見せてやるか」

  魔物の群れが現れた!

 祐一「な、何て都合のいい展開なんだ!」
 往人「ヘタレ作者だからな…」
 柳葉「う、うるさいっ」
 晴子「あんたも一緒やで。2Dフェチやらヘタレやら、そろそろヤバいで」
 柳葉「うぐっ………て言うか、私はそんなんちゃうて!」
 晴子「どぉでもえぇから早よ根性見せんかあああああぁぁいっっ!!」
 柳葉「ひゃっ、ひゃいっ!」
祐&往「………ヘタレ」(×2)

 祐一「…よし、ここは協力して倒すか!」
 往人「そうだな…このままだと、主人公の威厳が…」
 柳葉「ここは超必殺技で行こう!」
 祐一「んなもん本当にあるのか?」
 往人「…信じられんな」
 柳葉「フッ、甘いなキミたちは…自分の胸に手を当ててみろ」
祐&往「………?」(×2)

  …ドクン、ドクン…

 祐一「鼓動が聞こえる」
 柳葉「そのまんまやんっ」

  スパアァァーーーンッ!

 美凪「あ…切れ味抜群」
 往人「いや、それはもういいって」
 美凪「残念…」

 柳葉「自分の感性を信じる…そう、自分で創ればえぇんや!」
 祐一「そう、か…そうだよな!」
 往人「へへっ…オラ、何だかワクワクしてきたぜ!」
 祐一「だからネタ古いって」
 往人「…穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の――」
 祐一「やめろっ、それ以上はヤバいって!」
 往人「それはともかく…そうだな、自分だけの技を創ればいいんだ!」
 柳葉「解ったか! マ〜イブラザァ、ア〜ン、マ〜イシス………」
 祐一「お、おい…」
 往人「どうした?」

 柳葉(…へへっ、とっつぁんよぉ…燃え尽きたぜ、まっしろな灰によぉ…)

 晴子「野郎二人やってん、決め台詞にならんと寸前で気付きよったんちゃうか?」
 名雪「…遅すぎ」
 祐一「お前にだけは言われたくない台詞だな…」
 名雪「う〜っ…」

 往人「…埒が明かない、早く決めるぞ!」
 祐一「そうだな、都合よく敵さんも待ってくれてるようだし」
 柳葉「――いくでっ!」
祐&往「おおおぉぉぉっっ!!!」(×2)


 祐一「キセキノチカラ!」
 往人「ソラノショウジョ!」
 柳葉「ハタチナリタクナイ!」

  …しかし何も起こらなかった!
  魔物の群れの総攻撃!
  祐一たちは全滅した!


 祐一「俺たちの面子、丸つぶれだな」
 往人「まあ…所詮は、このヘタレ作者だからな」
 柳葉「く、くそ…こうなったら、最後の手段…を…」

 柳葉「――パル○ンテ!」


 …………


 ………


 ……


 ――オチを失った!

 

 

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