晴れ晴れとした青い空。

冬にしては温めの心地良い風。

悪くない日だった、俺達にとって。

そんな中で七瀬が口元をひくつかせながらこっちを睨んでいる。

「ああ、七瀬は今キレかかっているんだな」

そんな事は言うまでも無く、一目瞭然で明らかだった。

そう、そんな事は当然判っていたんだ。

 

突っ込め!七瀬留美!!

(後編・そんな日常)

〜くじういんぐ!多分弐拾萬HIT記念〜

 

「……折原?」

ここはうちの校内にある中庭だ。

そこで七瀬が絞り出すような声で俺に話し掛けてくる。

「ん? どうかしたか、七瀬?」

俺は七瀬が律儀にもわざわざ持ってきた五円玉を指ではじきながらそう応える。

ちなみにおかしこそ持ってこなかったが、七瀬は色んな部活をはしごして俺が指定した品物をきっちりと持ってきた。

いやぁ、真面目なやつだ。

「どうかしたかじゃないでしょ! これ全部必要ないってどういう事よ!!」

堪りかねた七瀬が雄叫びを上げる。

「誰も別に必要無いとは言ってないぞ。ただ今日は使わないと言っただけだ」

「…はあっ、あんたがどうしても必要だって何度も言うからわざわざ苦労して持ってきたんでしょうが!!」

そんな七瀬を尻目に俺は今度は側に置いてあったギターを手に取る。

「まあ、使えない事はないけどな」

俺はそう言うとピックを手に取りじゃかじゃかとギターを弾き始める。

「これでも俺は軽音部だからな。心が安らぐ音楽を奏でる事はできる」

ジャカジャカジャカジャカ、ジャカジャンジャンジャジャーーン…、

俺のノリノリのビートに両手で耳を押さえながら歓喜に打ち震えている七瀬。

「いい加減に、止めんかっ!! 耳が腐るわ!!!!」

「おいおい、これからサビにいくんだぜ」

「聞きたくないわっ! アホっっ!!

俺の観客は聴き始めて10秒もたたないうちに席を立ったようだ。

「今朝から毎回毎回休み時間には、あれ必ず持って来いだの、これは絶対に重要だの、理由も教えずに言ってたくせに!!」

「ま、今回は七瀬の意外な一面が見れて俺も嬉しいよ。おまえ以外と真面目だったんだな」

「あたしは嬉しくなんかないわぁぁぁぁ!!!!!!」

今度は七瀬の放つ振動波を鍋蓋でガードする俺。

七瀬の相手も楽じゃないな、ふぅ。

「まぁまぁ、七瀬ちゃん。でも発声練習と準備体操はしてきたんだよね」

俺は小さい子供をあやすような口調でそう尋ねる。

「……一応、やってきたわよ、言われた通りに」

投げやりになりつつもそれだけ答える七瀬。

うむ、できた娘じゃのぉ。

「それじゃあ早速昼飯にしようかのぉ。…ばあさんやちょっと弁当を取ってくれんかのぉ」

そう言いながら七瀬の側にあるパンを指差す俺。

「……はぁ!?」

老化していく俺に合わせて七瀬もアルツハイマーにかかったようだ。

「おお、空が青いのぉ」

べシィ!!

そう言って空を見上げた俺の横顔にパンが二つ直撃した。

「なにぼけたフリしてんのよ!! 今日は今から何かするんじゃなかったの!?」

見ると七瀬がいつも通り鼻息を荒くしながら俺を睨みつけていた。

「まあ、落ちつけ七瀬。時に今は何時だ?」

ビリッとパンの袋を空けながら俺はそう七瀬に尋ねる。

「えっ…? 一時…ちょっと前だけど…?」

校舎に付いている大時計を見上げながら七瀬が答える。

「そうだ、一時ちょっと前だな。いわゆる昼休みという時間だ」

「……当たり前だけどそうね」

「昼休みに昼飯も食わないで一体何をするんだ?」

……ブチッ。

今一瞬何かが切れた音がした気がする。

七瀬を見る。

笑顔だ。

とてつもないほど笑顔だ。

俺がかつて見た事も無いほど笑顔だ。

それを確認すると俺は再びパンにかじりつき始めた。

はむっ、むぐむぐむぐ…。

「ねえ、折原」

「痛いから嫌だ」

「一発殴っていい?…って何先に答えてんのよっ!!」

机をババン!!と叩くような剣幕でにじり寄る七瀬。

ここが教室でなくて本当に良かった。

「何となくそんな気がしたからな」

「そう、判ってるのなら何もいわないわ。一発殴るわね」

「考えを改める気が無いのなら聞くな」

はむっ、もぐもぐもぐ…。

 

 

「浩平…? どうしたのその顔?」

俺がやっとの思いでようやくパンを全て完食した頃、長森がやって来た。

「……どうしたんだ、長森?」

「浩平だけじゃあ心配だったから、一応来てみたんだよ」

それだけ尋ねる俺にそれだけ答える長森。

余計な事は聞かない、流石だな。

「しかし、折角来るのならもう少し早くに来て欲しかったぞ」

「そんな事言ったって場所がわからなかったから探したんだよ。まさかこんな所にいるとは思いもしなかったもん」

そう言って俺に対して不満を言う長森。

まあ、大体何があったかなんて判っているのだろう。

目が、

「また七瀬さんに何かしたんだよもん?」(疑問形)

と明らかに語っている。

「…浩平、それ誰の真似?」

心の底から嫌そうに、長森が本当に嫌な声で聞いてくる。

「もちろんおまえに決まっているだろう。だてに長年一緒にいないからな。そっくりだっただろ?」

「そんなわけないでしょ」

俺から少し距離を置いて座って、トランプで一人『乙女の』占いをしていた七瀬が横から面白くもなさそうにつっこむ。

「違う…、冷静な七瀬なんてありえない!!」

目を見開いてわなわなと震える俺。

「悪かったわねっ!! ありえなくて!!」

「それでこそ七瀬だっ!」

震えは一瞬で止まった様だ、心底嬉しそうに答える俺。

「そんな事よりも浩平。ちゃんと七瀬さんにあの事説明したの?」

「おおっ、そう言えばすっかり忘れていた」

流石は長森、頼れるやつだ。

こんな調子では無駄に昼休みが終わってしまうところだった。

「えっ? 何? あの事って?」

「はあっ、やっぱり全然説明していなかったんだね。私が来て良かったよ」

溜息をつきながらやれやれといった表情を見せる長森。

「実はね、七瀬さん…」

「空が…青いな」

長森が何ぞ言いかけた所で俺は遠くを眺めながらそう呟いた。

「はっ?」

自体が飲みこめない七瀬。

「ちょっと浩平、邪魔しないでよ〜。それよりも実はね…」

「あの広い大空を見上げていると…、ちっぽけだよなこの石鹸は」

赤い夕日が沈んで行く。

俺は白い石鹸を手にしながら空を見上げ涙した。

「沈む入道雲、やつらは追いかけた。貧しくて逃げた、いつだって高価で、あの費から」

「…………」

「…………」

そして俺は感動に打ち震える二人の後輩を背にして叫ぶ。

「さあ、最後の感動のダイヴだ!! あの青い空に向かって羽ばたけ! 翔べ! 僕らの七瀬!!」

「誰が飛べるかあぁぁ〜!!」

バキィィィィ!

カウンター気味に七瀬の拳が俺のテンプルを直撃する。

スローモーションで倒れていく、俺。

「良い、パンチだったぜ…。ごふっ」

そして鳴り響くゴングの鐘、今二人の間には熱い友情が…。

「それでね七瀬さん。言いにくい事なんだけど…」

「で、一体何なのよ」

嗚呼、折角の見せ場が…。

感動のシーンが……。

「実はね…」

「おまえも知っているとは思うけど一ヶ月後にうちの学校の文化祭があるんだ」

「ふーん、そうなんだ」

またしても長森の台詞を横取りして話す俺の言葉に、七瀬は平然と応えた。

「もう、浩平。自分で説明するんだったら最初から邪魔しないでよ」

度重なる妨害にむくれる長森。

「まあ、こういった仕事は話術巧みな俺に任せておけって。おまえには少々酷な任務だからな」

「そんな事言って、浩平。七瀬さんに事実を捻じ曲げて伝えちゃダメだよ」

ギクッ。

背後から聞こえてくる余計な戯言は無視して七瀬に現在の状況を説明する事に集中する俺。

「で、それがどうかしたの?」

「おまえも知っている通り一昨日のホームルームの時間に係りやら役割の分担を決めたんだ」

先を急かす七瀬に俺は冷静に説明を続けていく。

「ふーん、そうなんだ…って、あたしそんな事一言も聞いてないわよっ!」

「今ちゃんと説明してるじゃないか」

変わらず冷静な俺。

「ちょっ、ちょっと待ってよ。何だか嫌な予感がするんだけど、あたしの役割ってまだ決まってないはずよね」

「決まってないわけがないだろ。休んだやつは残り物って相場が決まっているだろ」

「嘘…」

俺の言葉に放心する七瀬。

しかしすぐに立ち直ると有無を言わせぬ勢いで俺に詰め寄る。

「で、結局あたしは何の係になったの!?」

「そ、それはだな…」

「はっきり言いなさい!」

七瀬の迫力に押されて口篭もる俺に代わり、それまで俺達のやり取りを傍観していた長森がゆっくりと口を開く。

「…七瀬さんはね。私達のクラスの出し物の前座として……漫才をするんだよ。浩平と一緒に……」

「マ…マンザイ…」

今度こそ完全に脱力してその場に崩れ落ちる七瀬。

「な…なんで漫才なの…」

力ない呟きがその口から漏れる。

「まあ、仕方がないだろ。決まっちゃったものは。休むやつが悪い」

そう言って慰める俺。

「嘘だよ。浩平が無理やり七瀬さんと一緒に前座で漫才をやるって言い出したんだよ」

しかし、そんな俺達に長森の非情な言葉が掛けられた。

「…………折原?」

七瀬の瞳が怪しく光る。

「ちちちち、違う。落ちつけ、これは誤解だ」

「誤解じゃないもん。本当は七瀬さんは私と一緒に小道具の係で、浩平は大道具の係だったんだもん。それなのに浩平が大道具のチーフにさせられそうになったから」

「あたしを巻き込んでわけのわからない事をしようと企んだってわけね」

ゆらりと立ち上がる七瀬。

その体からはかつてないほどの殺気を感じる。

「皆も面白がっちゃってね。そうしようって事で決まっちゃったんだよ」

はぁ、といつもの溜息をつく長森。

お〜り〜は〜ら〜! 覚悟は出来てるんでしょうねぇ?」

「ま、待て七瀬。これには海より深くて浅いわけが…」

あるわけがなかった。

「問答無用!!」

ただ単に、

「面白そうだったからな」

俺はそう呟いた。

 

 

「ぐわあぁぁぁぁああああ!!!」

そして一人の男の叫びが校内にこだました頃、昼休み終了の鐘が鳴っていた。

 

 

(おしまい)

 

 Presented By 悠々無来

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<おまけ>

 

浩平:次回予告ぅ〜っう!

   浩平の策略により文化祭に二人で漫才をすることになってしまった薄幸の乙女『七瀬留美』。果たして彼女は無事に文化祭を乗り切ることはできるのだろうか。相方である浩平との息の掛け合いは果たして上手く行くのか。ついにそのタイトルの真意が明らかになる次回『突っ込め!七瀬留美!! 〜完結編〜』

長森:サブタイトルは未定だよっ。

浩平:をとくと待て!

七瀬:待てぇい!! この話って前後編でこれで終わりじゃないの?

浩平:プロット段階で一応まだ最後が残っているからな〜。

長森:一応作者も不完全燃焼だからもちっと書こうという気はあるみたいだよ。

浩平:話もちょっと未完だしな。

七瀬:………お・り・は・ら〜〜っっ。覚悟はできてんでしょうね!?

浩平:なっ、ちょっと待て七瀬。元凶は『ヤツ』だ! 俺は作者のただの代理…。

七瀬:代理なら代わりにこのやり場のない怒りを受け止めなさ〜い!!

浩平:ぐはぁっ

七瀬:だいたい設定に無理があるのよ! 何なのこのお話は!!

浩平:俺はお前の本性にマッチしたいい話だと思っているぞ。

七瀬:折原…今日という今日は、倒す!!

浩平:ぐはあぁぁぁああああああ…

長森:あ、ああ〜…、すっかり二人して盛り上がっちゃってるよ。

クイクイ

長森:あれ? 澪ちゃん。どうしたの?

澪:『出番がないから出てきたの』

長森:そう言えば澪ちゃんも里村さんも出て来なかったね。

澪:『寂しいの』

長森:そうは言っても登場人物を増やすとその分収集もつかなくなっちゃうから、きっと作者も大変なんだよ。

澪:『次は出れるように頑張るの』

七瀬:あたしは却下だからね! もう二度と出番なんて作らないで!

浩平:何を言っている、お前がいないと話が盛り上がらんだろう。色んな意味で。

七瀬:ええーーい、まずはあんたの口を封じる!

浩平:ぐぉぉおおぉぉぉ…

澪:『取り敢えずこれはくじういんぐ!さんの弐拾萬HIT記念の小説なの』

長森:そうだね、一応それを言っておかないとね。いつもお世話になっています。(ペコリ)

七瀬:あれ? 次は確か七萬HIT位じゃなかったの? それとも壱拾萬HITの間違いなのかな…?

浩平:なっ、七瀬!! それは言わない約束だぁ!!

七瀬:そもそも『これ』が書かれたのは何時なのよ? 確か前回は『2000年の11月』辺りに送ったんじゃなかったっけ?

長森:ああっ…、ついに年まで入れないと説明不能な事態に…。

澪:『西暦2000年の12月には書き上がっていたの』

七瀬:で、今は一体何時なの?

浩平:よせ、七瀬! やめろーっ!!

長森:ダメだよ七瀬さんっ。世の中には触れてはいけない事が…。

澪:『西暦2001年の8月終わりなの。そろそろ夏が終わるの』

七瀬:………このタイムラグは何? とっくに半年過ぎてるわよ。

浩平:うあぁぁぁぁ………。

長森:人には色々と事情があるんだよっ!

澪:『怠惰なの』

長森:澪ちゃんダメだよ本当の事言っちゃ。

浩平:長森………。

茜:一周年をかけているんです。

浩平:うおっ、茜、いたのか!

茜:出番がありませんでしたから。

澪:『おまけくらいは目立つの』

七瀬:で、何の一周年なの?

長森:あっ! そう言えばそろそろ作者がくじういんぐ!さんの所に辿り着いて一年になるね。

茜:もう少ししたらうちの方のサイトも仮公開から一周年にもなります。

澪:『くじういんぐ!さんもついに弐拾萬HITしたの』

七瀬:なるほど、色々と意味があるのね。

浩平:そうなんだよ、やっぱり物事には時期が必要…。

七瀬:…怠惰だったのよね?

浩平:………………ハイ。(涙)

長森:七瀬さん、作者も人間だから色々と大変だったんだよ。

茜:六月復帰を宣言していたわりに復活できていませんでしたしね。

七瀬:ふーん…、でもどうして書き上がったらすぐに贈らなかったの? さっさと送っちゃえばよかったのに。心も軽いだろうし。

澪:『一旦は書き上げたけど本人はイマイチだったから、すぐには贈る事を見送ったの』

七瀬:という事は今回のバージョンは修正バージョンという事なのね。

澪:『全然手直ししてないの』

長森:み、澪ちゃん、またそんな本当の事を…。

茜:長森さん。

浩平:長森ーっ!!

七瀬:それじゃあ全然意味ないじゃないの、何考えてんのよ作者は。

浩平:七瀬、それ以上言及するのは止めてくれ。本人もそれは十分にわかっているんだ。

茜:大切なものは失った時にわかるものです…。

七瀬:全くもう、どう言う事なのよ。

浩平:取り敢えずは、だ。一旦送ったはいいが小説は前編で止まりっぱなし。しかし、仮にも続き物としているからには続きを送らないと気分が悪いし、何より申し訳ない。

茜:だから続き物を寄贈するのはよすように言ったのに…。

七瀬:それで一応は続きを何とか仕上げて贈ろうと思ったわけね。その心意気はいいわよね、踏み切った時期は別として。

長森:七瀬さん………。(涙)

浩平:そこで、だ。取り敢えずは気に入らなかった作品を見直して手直しからしてみようと読み直したんだが…。

茜:これが読み直してみるとそれなりに良かったんです。当時なりには。

七瀬:それでそのまま贈っちゃおうと思ったわけ?

澪:『おまけは今回書き下ろしなの』

浩平:実を言うとだな、作者も色々と変わっちまったからな。今続きを書いたらまず作成ツールから異なってしまう。

長森:昔は『Word』だったけど、今は久慈さんに薦められて『FrontPage』に乗り換えたんだよね。

浩平:文章の書き方もまるきり変わってしまったみたいだしな。と言うより未だに安定していないみたいだけど。

茜:さらに言うと心の持ち方も変わってしまったみたいですし。やはりどうあっても当時のままの心境で続編を書くと言うのは不可能ですから。

澪:『ストーリーもすでに忘却の彼方なの』

七瀬:だから、このお話はここで当時のまま区切りを打って…、

浩平:仕切り直そう、という魂胆だな。

七瀬:ふーん。

浩平:何だ、ふーんと言うのは。

七瀬:いや、大した意味はないんだけど。ここまで赤裸々に語っていいの? 必要ないんじゃない?

浩平:何だかんだで律儀な性分なんでな。いいんじゃないか? 減るもんじゃないし。取り敢えず『突っ込め!七瀬留美!!』はこれで一旦お終いと。お前も心休まるだろ?

七瀬:それは…そうだけど。

茜:それとも続き、やりたいですか?

七瀬:それはいやーーっっ! というかそれだと、最初にあった次回予告はなんなのよ?

長森:あれは次回があればってことで。

七瀬:あ、そーいう事なの。じゃあ気にすることないのね。

茜:仕切りなおして、キッチリ完結。という事も考えられますが。

浩平:『ヤツ』の場合むしろ書かなくてもいい、だけど書いてもいいという状況の方が、圧力に押されずに書けそうだからな。

澪:『次は出るの!』

長森:本当に何時になるかはわからないけれど、続きが書かれる可能性はないわけではないんだよね。

茜:私も出ます。

七瀬:ちょっ、ちょっと。何勝手な事ばっかり言ってるのよ。次があるってことはあれでしょ、やっぱり…。

浩平:そう、舞台の上で俺と漫才だ。

七瀬:そ、そんな…。(がくっ…)

澪:『それまでに忘れ去ったストーリーを思い出しておくの』

浩平:さてと、七瀬は再起不能として…、これで一段落はついたかな?

澪:『大事なことがあるの!』

浩平:そうだな、忘れちゃいけないよな。

茜:それでは、いきましょう。

長森:まずはS.Oさん、そしてT.Fさん、それからもちろんM.Kさん。

茜:許可を貰っていないので本名(H.N)は出さずにイニシャルで失礼いたしますが…。

浩平:わざわざ、感想をお送り頂き本当にありがとうございました。

澪:『ありがとうございますなの!』

浩平:特にS.Oさんは何の面識も無いのに、寄稿後すぐに感想を贈って頂いて、こういった場所で感想を頂いたのが初めてだったという事もありまして非常に感動したのを覚えています。

澪:『T.Fさんもネット上で初見だったにも関らず、わざわざ感想を下さってありがとうございますなの』

長森:続きの方はずいぶんと遅れてしまって、今更何を言う事もありませんけれども、お三方、他にももし続きを楽しみにしておられた方がおりましたら、

浩平:未熟な作品ですが、読んでいただければ光栄だと思っています。

長森:読んでもらえると嬉しいです。

浩平:さすがに見限られていそうですけれど…。

茜:そう悲観的になっても仕方がありません。

澪:『そろそろまとめるの』

浩平:そうだな、あと忘れている事と言えば…。

長森:作注を一ついれなくちゃ。

浩平:そう言えばそうだったな。

茜:一応ネタばれという事にもなりますが、今回の話で少し匂わせてもいますけれど、前編における浩平の七瀬さんに風邪をひかせる行為は翌々日文化祭の係りを決めるという事を見越しての浩平の計画的犯行だったりします。

長森:一応『完結編』ではその辺りのフォローもある予定なんだけれどね。

茜:七瀬さんがさらにキレます。

長森:そ、そうだね。覚悟しといてね浩平。

浩平:なっ、お、俺か!?

茜:自業自得です。

澪:『仕方ないの』

長森:これでS.Oさんの疑問には答えられましたでしょうか?

澪:『そう言えばT.Fさんのご要望通り、中編をすっ飛ばして次回は完結編なの』

茜:次回があれば…ですが。それに中編を飛ばしたら意味がありません。

浩平:あ、そうそう、まだ忘れていたことがあったぜ。

長森:え? なになに?

茜:嫌です。

浩平:よしっ。(ぐっ)

長森:えっ、えっ、なになに? 何だったの?

浩平:茜が登場したら一度は言わなくちゃいけない台詞なんだ。

澪:『常識なの』

茜:嫌です。(サービス)

浩平:さてと、それじゃあ閉めるか。おい、七瀬。そろそろ目を覚ませ。

七瀬:なんであたしが…漫才…文化祭で…漫才…浩平と…漫才…。(ブツブツブツ…)

長森:うわっ、七瀬さんが大変なことになってるよ!

茜:気づけばおまけを書き始めてずいぶんと時間が経っていますしね。

澪:『もしかしたら本編より長いかもしれないの』

浩平:また、悪い癖がでたな…。

長森:七瀬さん、七瀬さん! しっかりしてーっ。

浩平:取り敢えずこれはどう終わらせればいいんだ?

茜:お好きなように。

澪:『主役が閉めるのが一番なの』

長森:七瀬さ〜ん、しっかりしてよ〜。

浩平:そう言うわけだ、七瀬。最後はお前が決めてくれ。

 

浩平:七瀬! 乙女の必殺、突っ込みスパークだ!!

七瀬:エネルギー充填120%!! 乙女・七瀬流最終奥義!! 突っ込みスパーーーーーーーっっっっっって、そんな事ができるかアホォ!!

 

バキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!

 

 

長森:ちゃんちゃん。

茜:お終いです。

澪:『読んで下さった方ありがとうなの』

長森:またどこかで会えることを祈って。

茜:これからも宜しくお願い致します。

澪:『次は出番貰うの』

 

七瀬:ハッ、いつの間にか終わってるの!?

浩平:結局、最後まで、こんな役とは…。

 

 

<舞台袖幕>

 

???:ゆきちゃ〜ん、どうしよう登場のタイミングを待っていたら終わっちゃったみたいだよ〜。私達おまけにすら出れなかったよ〜。

??:いいんじゃないの。出たって大した事はなさそうよ。

?:みゅ〜〜っ! みゅ! みゅ!

??:あ〜っ、ずる〜い。なんで茜が出てあたしが出てないのよ〜。

 

 

長森:まあ、これでお終いという事で。

浩平&七瀬:お・わ・り!

 

 

 

悠々無来 8・29・2001

 

 

 

 

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