その日七瀬が学校を休んだ。
次の日もその次の日も七瀬は学校を休んだ。
あいつが休むんだ、きっと牛が倒れるほどの悪性の風邪でも引いたのであろう。
もちろん原因はわかっている。
それはあいつが休む前の日に俺が寒中水泳をさせたからだ。
きっとそれが原因だろう。
そう、そんな事は分かっているんだ。
突っ込め!七瀬留美!!
(前編・或る朝)
〜くじういんぐ!六萬HIT記念〜
「よう、七瀬。今日も元気だな」
いつもの通学路で、そう言って俺はいつも通り元気良く七瀬に声を掛ける。
「………折原? あ〜ん〜た〜ね〜!! よくもそんな口が利けるものね!!」
「どうした七瀬、今日はやけにご機嫌斜めだな。いくら遅刻しそうだからって朝食抜きは良くないぞ」
「あんたと一緒にしないでっ!!」
久しぶりに見た七瀬は何故か機嫌が悪かった。
「七瀬さん、おはよ〜。風邪もう治ったんだね」
何事も無かったようにそう言って七瀬に声をかけるのは、無論俺の後ろからとたとたと駆けて来た長森である。
そういえばちょっと離してしまっていたな、すっかり忘れていた。
「はぁ」
長森の言葉に七瀬は軽く溜息をつくと、一人でとぼとぼと歩き出す。
「どうした七瀬、今度はいきなり元気を無くしやがって。アレの日か?」
ごがん!
言った瞬間に頭部に鈍い痛みが走る。
「くっ…、不意打ちとは卑怯なり」
「じゃかあしいっ!! どうしてあんたはそんなデリカシーの無いことをぽんぽん言うわけ!!」
「はぁっ、浩平…今のは浩平が悪いよ…」
そう言って、溜息をつきながら長森さえもが俺の敵に回る。
「なっ…、これじゃあまるで俺が悪いみたいじゃないか…」
「どっからどう見てもあんたが悪いでしょうが!!」
七瀬は俺にさらに一喝すると今度は一人のしのしと先を歩いて行く。
「俺はただ心配してやっただけなんだけどなぁ…」
「きっと七瀬さん淋しかったんだよ」
「そうかぁ?」
「そうだよ、誰だって病気の時は弱気になるもんだよ」
そんな事を話しつつ、俺達は七瀬を追うことも無くゆっくりと学校への道程を歩いていく。
「しかし、もう風邪は治ったんだろ?」
「う〜ん、そうだけど」
「きっとあいつの事だ、
『こんなもんちびちび飲んでられるかぁ〜!!』
とか言って風邪薬を大量に飲み過ぎて胸焼けでも起こしたんだろ。あいつはアホだからな」
「それは無いと思うよ」
俺の的確な推理を軽く流す長森。
「それよりも浩平は七瀬さんのところにちゃんとお見舞いに行ったの?」
「いや、行ってないけど。…だいたいなんで俺が行かなくちゃいけないんだ?」
「えっ…」
俺の言葉に絶句する長森。
「だって浩平、七瀬さんと仲良いじゃない。本当に一回もお見舞いに行かなかったの?」
「ああ、行ってない」
「電話は?」
「もちろん一度もしてないぞ」
キッパリと胸を張って答える俺に長森は何故か再び溜息をついた。
「七瀬さん、きっと浩平にお見舞いに来て欲しかったんだよ」
「そうか? 俺が行ってたらきっとあいつの入院期間が約1.5倍(当社比)位延びてると思うぞ」
「はぁっ、浩平一体何する気だよ。それに七瀬さんは別に入院してないよ」
「言葉の綾だ、気にするな」
長森の細かい突っ込みは気にせず俺はさらに言葉を続ける。
「いや、しかし今回は驚いたな」
「何が?」
「馬鹿は風邪を引かないって事が迷信だと実践されてしまったからな」
「ど〜いう意味よっ!!」
ひゅん!
瞬間、掛け声一閃顔面に飛んでくる物体を俺は持ち前の反射神経と天才的な感でひょいとかわす。
「………」(くっ…)
「………」(フッ…)
悔しそうに顔を歪め、けんけんをして俺の隣を通りすぎていく少女。
そんな彼女に俺は………、軽く足を差し出してみた。
がしっ、
「えっ?」
びたーーーーーーん!!
無様にアスファルトに叩きつけられる少女。
「足元不注意ってとこだな」
俺は冷静にそれだけ言い残すと何事も無かったようにその場を立ち去る。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! こら! バカ折原!!」
立ち去ろう…、と思ったが後ろから聞こえるぎゃ−ぎゃ−叫ぶ声に仕方なく振り返る。
と、いつの間にか長森が七瀬の靴を拾ってきて渡していた。
余計な真似を…。
「ちょっとあんた!! さっきから黙って聞いていたら言いたい放題言って!!」
どすどすと足音を立てて近寄りながら七瀬が吼える。
「聞いてたのか、先行ったんじゃなかったんだな」
「聞こえたのよ! たまたま!!」
俺の意見を否定しつつさらにでかい声で、オバタリアン(とっくに死語)と化した七瀬が咆哮を上げる。
やめてくれ朝っぱらから。
「それより、何でそんなに機嫌が悪いんだよ今日は」
「それがあんたの言う台詞…?」
俺の言葉に明らかに七瀬はこめかみをぴくつかせて反応する。
いい加減、七瀬と遊ぶのは止めておいた方が良いかもしれない。
「やっぱり見舞いに来て欲しかったのか?」
「なっ、そんなわけないでしょ!」
尋ねる俺の言葉に七瀬は言葉を一瞬詰まらせる。
やっぱり、そうなのか…?
「けど俺おまえの家知らないぞ」
「………」
「………」
「………………」
「だっておまえ俺だけには知られたくないって、とことん隠していたじゃないか」
しばしの沈黙の後に俺がようやく口を開く。
「あ、当たり前でしょ! あんたなんかに家を知られたらどうなることか…」
再び吼える七瀬、やはり合唱部の期待のホープ(バス)か…。
「賢明な判断だな。ちなみに俺に家の場所を教えるとだな、
@毎日三回ピンポンダッシュ
A朝の登校時に外から大声で名前を呼んで起こす、もちろん『ちゃん付け』はお約束
B表札が毎日変わる
という三つのうちからもれなく一つのオプションが選択でき…」
「ああああああ!! やめて!! 聞きたくないわ、そんなもん!!!」
人が言い終わる間も無く暴れ出す七瀬。
欲求不満か。
「はぁ…、あんたには絶対に家の場所は教えないからね!!」
「そんな気にするもんじゃないだろ」
「止めときなよ七瀬さん。浩平は冗談で言っていることを本気で行動に移すからね」
俺のフォローも長森の一言で打ち砕かれる。
「そうよ、あんたはそういう奴よ」
勝ち誇った様に告げる七瀬。
「おう、俺はそういう男だな」
胸を張って答える俺。
二人の間には新たな友情が芽生え始め…、
「威張るようなことかいっっ!!」
…るわけが無かった。
「はぁっ、もう最悪よ…」
「どうした七瀬、さっきから溜息ばかり。少しは元気を出せよ」
「あんたが! それを、言うかっっっ!!!!!!」
元気付けるまでも無く、七瀬は十分元気だった。
「大体ねっ、あんた、何であたしが風邪引いたのか分かってんの!?」
「俺と二人で楽しく寒中水泳大会したからだろ」
平然と答える俺、いやそれ以外に答えようがないだろ。
「ええっ、七瀬さんそんな事をしてたの!?」
対称的に俺の隣で必要以上に驚いて見せる長森、何とかこの場を盛り上げようという涙ぐましい努力が伺える。
「はぁっ、もうどうでもいいわよ」
そして予想通り溜息をついて肩を落とす七瀬、まだ人生投げるのは早いぞ。
「浩平、また何かしたんでしょ?」
非難の眼差しを向けながら、俺を問い詰める長森。
「いや、言葉通りの事意外は何も…」
「それで十分だよ」
長森は一人で聞いて、一人で納得して、はぁっとまた溜息をつく。
「はぁっ」
ひときわ大きな溜息。
「うわっ、どうしたの浩平」
「いや、俺も溜息ついてみようかと思って、はぁっ」
「はぁっ」
前方から聞こえる溜息はとてつもなく大きかった。
「そうか、七瀬は俺にお礼参りがしたかったんだな。俺が見舞いに行ったところの隙をついて
『おんどりゃあ! なめたことしくさって!! ワビいれたらんかい!!! コラ!!!!』
とか言いながら木刀で殴りかかろうと思っていたんだな。しかも場所は七瀬の家だからあらかじめ下準備もしやすい。
少しは考えたな! 七瀬!!」
「………」
「浩平…、七瀬さんがそんな事を考えるわけ無いでしょ」
適切な突っ込みをいれてくれる長森、ありがとう。
だがいまいち切れ味にかけるんだ、そうおまえの突っ込みはまだ甘いんだ。
俺が期待していたのはもっと…。
「七瀬! ちゃんと突っ込んでくれなきゃダメじゃないか」
俺はそう言ってぽんと七瀬の肩を叩く。
「あたしに今更何を言えってのよっっ!!」
「それだっ! その一喝が聞きたかったんだ!!」
七瀬の叫びに嬉々として答える俺。
そんな俺に対して七瀬は、
「はぁっ」
やっぱり溜息をついていた。
ハッ、
だがこんな状況の中で一人正気に返ったものがいた。
長森だ。
「ここここ、浩平」
「にゃ〜ん?」
「へ?」
「鶏の真似だろ、わん」
まだ正気を取り戻していない俺。
「ってそんな事言ってる場合じゃないよ。時間! 後五分しかないよ」
その言葉に俺もハッと目が覚める。
「バカな! 今日は序盤に走ってタイムを稼いでいたはずだ。一体何故!!」
「そんな事はいいから早く走ろうよ。今ならまだ間に合うよ」
長森がそう言うが早いか俺達は絶妙の息でいきなり走り始める。
「あ、ちょ、ちょっと待って」
もちろん俺達とは俺と長森のことだ。
約一名スタートダッシュに乗り遅れる。
まだまだ甘いな、七瀬。
そうして俺達三人は今日もまたギリギリで教室に滑り込む。
「んあ〜」
いいタイミングで遅れてやってきた担任の第一声を席につきながら、俺は安堵の溜息をついた。
そんなごくごく平凡な何処にでもあるような朝の風景だった。
七瀬もきっとそう思っていることだろう。
そして今日も一日代わり映えの無い一日が始まると思っているに違いない。
つんつん、
朝のホームルームが終わりひげが教室から出ていった後、俺は目の前にある背中をボールペンの裏でつつく。
「なによ…」
変わらず不機嫌そうな声で振り向く七瀬。
「全く、今朝は七瀬のせいで危うく遅刻しかける所じゃなかったか。次からはもっと気を付けてくれよな」
「………言いたいことはそれだけ?」
搾り出すような七瀬の声に、
「取り敢えずそれだけ言っておく」
俺は極上の笑顔でそう答える。
「もう、二度と話し掛けないでっっ!!」
キーンとする耳を押さえながら目の前で旋回するお下げを見送る俺。
しかし今日はこんなことで引き下がるわけにはいかない。
朝うっかりしていて、七瀬に重要なことを伝えるのを忘れていたのだ。
つんつん、
「お〜い、七瀬ぇ〜」
つんつんつん、
「七瀬さ〜ん」
つんつんつんつん…、
悲しいまでの無反応。
しかし、
「る〜みちゃ〜ん、ビール追加でもう一杯」
「だあぁぁっ、うざったい。わけのわからないことをいわないでっ!」
七瀬の付け焼刃の根性はそんなもんだった。
「まあ、そう邪険にするなよ。今度はちゃんとした用事があるんだ」
「………」
俺の誠意溢れる言葉に対して、七瀬は明らかに信頼していない目で俺を見る。
友達がいの無い奴だ。
「今度はホントに大事なことなんだよ」
「だったら最初にまずそれを言いなさいよ」
それじゃつまらん。
変わらずジト目の七瀬。
「………で、一体何なのよ?」
だが俺の巧みな言葉遣いに七瀬は心を開きかけている様だ。
「実はな…」
と言いかけた辺りでガラッと扉が開き一時限目の先生が入ってくる。
「…というわけなんだ。だから今日の昼休みはちゃんと開けておいてくれよ」
無事に話し終えた俺はそれだけ伝えると号令の掛け声と共に立ち上がる。
「って、何が『というわけ』なのよ」
席に座りながら小声でコンタクトを取ってくる七瀬。
「何だよおまえ、重要な事って言ったのに人の話全然聞いてなかったのかよ」
「あんた全く説明しなかったでしょうが」
以心伝心のいの字も無い奴だな、相変わらず。
「いや、十分説明したはずだ」
授業に集中するために俺はそれだけを七瀬に告げておもむろに教科書を開き出す。
ちなみに今日の一時限目の授業は英語。
そして俺が開いているのは言うまでも無くれっきとした英語の教科書(リスニング&スピーキングクラス)だ。
本当に言うまでも無いな。
ついでに隣に座っている住井が開いているのは見ての通り弁当(コンビニ)だ。
奴が弁当を買って来る時間的余裕があったということは驚嘆すべきことではあるが、その割に朝飯は食えていない様だな。
ふぅ、今日も真面目に授業を受けてるな俺達…。
「あ、ちなみにサボることは許されないぞ。これはクラス全体の問題だからな」
見上げる青空に飽きた俺は目の前にいる七瀬に向かってそっと小声で呟いた。
「………」
無言の七瀬。
だが奴は今『気になる!!』という意識と必死で格闘しているはずだ。
「昼は取り敢えずミーティングを行う。で、放課後から練習開始だ」
ぼそっ、
「服装は動きやすい方が良いが、まあ普段着でも十分だな。あ、でも一応発声練習と準備体操だけはしておいてくれ」
ぼそぼそっ、
「持ち物はトランプ・五円玉・鍋蓋・石鹸・ギター、後は現地調達する。ちなみにおやつは五百円以内だ」
ぼそぼそぼそっ、
「重ね重ね言っておくが、これはうちのクラスの総意だからな。くれぐれもサボるんじゃないぞ」
こんなもんだろうか、これで取り敢えず七瀬の疑問は解けたはずだ。
今ごろはきっと集中して英文と格闘している頃だろう。
ああ、良いことをした後は気持ちが良い。
そんな事を考えていると今朝もずいぶん走ったからか、心地よい眠気に襲われる。
そういや今日は六時間フル授業だな。
そう思い出した俺は後の授業に備えるために己の本能に身を任せることにした。
ぐぅ。
今日は寒いが陽のよく出た、すがすがしい初冬の日だ。
そんな事を考えながらさらに深みへと落ちていく俺。
そう、それはごくごく自然で何処にでもありそうな平凡な日。
そんな或る朝だった。
(つづく)
Presented By 悠々無来
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<おまけ>
浩平:ふぅ〜、よ〜やく一段落か。まあ、無事に一区切りつけてよかったな。
七瀬:折原ぁ! 覚悟!!
長森:だっ、ダメだよ七瀬さん、ここは堪えて。
七瀬:はっ、離して瑞佳、奴に一太刀でも浴びせさせてー。
浩平:落ちつけ七瀬、そんなに怒ってばっかだと長生きできんぞ。
七瀬:大きなお世話よ! あんたを殺してあたしも死ぬ!!
長森:あああ、七瀬さん戻ってきて〜。
?:ぐぅ〜。
浩平:ん? おい七瀬ここで誰かのたれ死んでるぞ。
長森:浩平、死んでないって単に寝てるみたいだよ。
七瀬:あ〜!! そいつは!!
浩平:何だ七瀬、知ってんのか。
長森:知ってるも何もこれを書いてる悠々無来さんだよ。
浩平:ああ、そう言えばそんな気も…。
七瀬:殺す! こいつもついでにぶった切るっ!!
長森:だからダメだって〜、七瀬さん正気に戻ってよ〜。
浩平:しっかしなんでこいつはこんな所で寝てるんだ。
長森:体力の限界らしいよ、何でもすぐまたテスト受けてエッセイとかレポート書かなきゃいけないらしくて…。
浩平:そりゃ難儀だな、こんなもん書いてる場合じゃないんじゃないのか?
長森:そうらしいんだけど『六萬HITに何か贈るかも』ってメールで送っちゃったらしいんだ。
浩平:気付いた時にはすでに残り300を切っていたらしいな。
長森:ついこの前まで五萬HITだと思っていたらしいんだけどね。
七瀬:早くから書き溜めしておかないからよ。
浩平:おっ、七瀬正気に戻ったか。
七瀬:あたしは初めっから正気よ!!
茜:正気と狂気は紙一重…。
七瀬:ひいっ、今誰かいなかった?
長森:えっ? 誰もいないよ、どうかしたの七瀬さん?
七瀬:う、ううん…気のせい、だったみたいね。
浩平:ま、まあ取り敢えず書き終えたみたいで良かったじゃないか。
七瀬:良くない! 何なのよこの話は!!
長森:えっ? 七瀬さんどうかしたの?
七瀬:どうかしたも何も何なの!? このため息の数の多さは!?
タイトルを『溜息 〜暗鬱な一日〜 −くじういんぐ!六萬HIT記念−』にでも変える気!?
浩平:全く何が不満なんだか、タイトルにある通りメインはおまえなんだろ。もっと喜べよ。まあ、主役は俺みたいだけど。
七瀬:誰がこんな扱い受けて喜べるかあぁ!
長森:いいな〜、七瀬さん。
七瀬:違う! 絶対にそれは違う!!
浩平:まあそれにしても随分と構成練っていた時と書いたときの内容が違う気がするな。
七瀬:所詮時間が無いからたいして考えていなかったんでしょ。
長森:でもそれにしても、構成していたパートがまだ何一つ出ていない気が…。
七瀬:こいつの悪い癖が出たわね。こいつは意味も無く話を無駄に長くする癖があるのよ。
浩平:そういや一話完結モノのはずだったのにいつの間にか前後編ものになっているな。
長森:浩平、浩平、まだ何処にも前後編だなんて書いてないよ。
浩平:え? そうなのか? 俺はてっきり…。
七瀬:そうよ! こいつは以前初めて二次小説を書いた時に初めは一話完結もののつもりで書いていたんだけど、
いつの間にかその場面場面で一話になってしまい、結局合計三話。
しかも最終話なんて終わると思っていたのに終わらずに前後編に分かれてなんと四話!
さらにその最後の話だってちゃんと一話で終わらせられるか分からないみたい…なんて事を平気でしでかす奴なのよ!!
浩平:しかも未完のまま、今は凍結状態…最悪だな。
七瀬:人様に続き物を送るなんて最低の行為ね!
長森:で、でもちゃんと続けるんだったら構わないんじゃ。
七瀬:そんな先のことなんて誰にも分からないでしょ。
浩平:まあ、確かにな。
七瀬:しっかもこのと〜しろが、人様に小説書いて送るなんて10年早いのよ!!
長森:そ、そこまで言わなくても…。
浩平:確かにな、二次モノはこれを含めて三つくらいしか書いていないし、過去の残骸がオリジナルでいくつかあるみたいだが…。
七瀬:どれも完結どころか半分もいってるのがないじゃない!
長森:まあ、事実だよね。
悠々無来:言いたい放題か…。
七瀬:うわっ。
浩平:どうした七瀬。
七瀬:今…何か…。
長森:七瀬さんきっと疲れているんだよ。
七瀬:そ、そうなのかな。でも幻聴が聞こえるくらいだからそうなのかもね。
長森:無理はないよ。
七瀬:そうね。
二人:はぁっ。
浩平:なんか取り残された気が…。
七瀬:まったく…、せめて元の話ならまだましだったと思うのに…。
悠々無来:気にするな、そんな事は全然ないから。
七瀬:………。
長森:どうかしたの? 七瀬さん?
七瀬:ううん、何でもないのよ。
浩平:ま、どの道次はその元の話の方に行くんだろ? じゃあ良いじゃないか。
長森:多分…だけどね。
七瀬:それよりもいい加減この『おまけ』長すぎない?
長森:そうだね、時間がないから早く閉めないと大変なことになるのにね。
浩平:また悪い癖が出たな…。
七瀬:時間がないといえばこいつ最後にONEをプレイしたのは一体いつなのよ?
浩平:ここ数ヶ月はまともにプレイしてないと思うけど…。
七瀬:そんなんでよくも書こうと思うわね。かなり性格が違ってる気がするんだけど、特にあたし!!
浩平:大丈夫だ、十分に本性出てるぞ。
七瀬:そりゃ、誉めてんのかいっ!
長森:はぁっ、だから話をわきにそらすのを止めようって。
浩平:それもそうだったな…。しかしまあ本当によく書けたもんだ。
七瀬:取り敢えずスペース埋めれば良いってもんじゃないけどね。
長森:そう言えば『人間やる気になればなんでもできる』って言ってたね、悠々無来さん。
詩子:そう、それはあたかも『人間やる気にならなきゃなんにも出来ない』と言うのと同じようにね♪
七瀬:………。
長森:取り敢えずこのハードな時期に一日、二日ででもちゃんと書いたんだもん、よくやったよ。
浩平:…その代償がどれだけのものかは分からないけどな。
長森:まあ、きっと何とかするよ。
七瀬:そんな事より早い所終わらせてこの話をさっさと書きなおしなさいよね!!
長森:あははは…。
浩平:さて、そろそろ流石にしゃれにならなくなりそうなんで早々に閉めるか。
七瀬:そうね。ところでくじういんぐ!っていうのは何処の事なの?
長森:久慈光樹さんていうSS作家さんが運営しているホームページのことだよ。えっ? もしかして七瀬さん知らないの?
浩平:まあ無理もないな、ここにはおまえメインのSSは無いからな。(11/14/00現在)
七瀬:えっ? うそ…。
浩平:長森のSSはちゃんとあるのにな。
七瀬:そ、そんな…。
長森:ま、まぁ七瀬さん大丈夫だよ、雑記張の所にそのうち出すって書いてあるし。
それに七瀬さん、Kanonとの合同の話ではしっかり活躍しているもん。
浩平:乙女のかけらも失ってるけどな。
七瀬:言わないでっ!! それだけは!!
長森:う〜ん、でもこのお話でも似たような感じになってるよねぇ。
七瀬:書き直し希望!!
浩平:このままほっとくことを熱望。
長森:もぅ、二人して…。
くぃくぃ
長森:え? もういい加減終わらせてくれって?
こくこく
長森:そう伝えるように悠々無来さんに頼まれたって?
うんうん
長森:だって浩平、そういうわけで最後はちゃんと閉めようよ。
浩平:そうだな、…それではちょっと遅くなりましたが、
長森:次に七萬HITでお目にかかれるか分かりませんが、
七瀬:取り敢えず今は、
三人:六萬HITおめでとうございます!
茜&詩子:おめでとう(ございます)
澪:『おめでとうなの』
みさき&雪見&繭:おめでとう
シュン&住井&南&広瀬&ひげ:おめでとう
ゆきこ&みさお:おめでとうございます
悠々無来:おめでとうございます♪
みんな:本当にくじういんぐ! 六萬HITおめでとうございます!!
追記:BGMはもちろん『乙女希望』で♪