前回までのあらすじ(どうでもいいことだけど)

真琴が来てからろくなことが無い!

そしてその横暴ぶりについに裕一がキレるが・・・・

逆に秋子さんという最大の敵をつくってしまった・・・

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それでは続きです。

 

後編

 

ほんのささいな出来事がこんなことになるなんて

夢にも思わなかった。

なんと真琴の味方に秋子さんがついてしまうなんて・・・

おとなしく謝ったほうがいいのかな

いや、ここで謝ったら日本男児の名がすたる!(おまえいくつだよ)

 

そして朝食を食べに下の階に降りるとなんかいや〜な予感がした。

「おはようございます、裕一さん」

「おはようございます。」

な〜んだ別に怒ってないみたいだ。と、思っていたのだが・・

「あの〜秋子さん?」

「はい」

「なんで今日は例のジャムしかないんですか?」

「すいません。他のは全部切らしちゃったんです。」

絶対うそだ絶対うそだ−。

やっぱり怒ってるどうしよう。どうすればいいんだ。

おちつけ おちつくんだ裕一。

そうだ!おとなしくあやまればいいんだ・・・いや!俺は絶対あやまらんぞ!

これは俺のプライドにかけても絶対貫きと−すんだ!!

そして俺は覚悟を決めたっぷり謎ジャムのついたパンを口の中に流し込んだ。

 

「ん?どうした相沢。腹でも痛いのか?」

「ああ、だいじょうぶ・・ぐあうっ。」

「ホントにだいじょうぶなのか?」

「ちょっと・・トイレいってくる・・・」

あのジャムいつもよりなんか変な味がするなとは思っていたが

まさか下剤がしこまれていたとは・・・恐るべし秋子さん・・・

その日俺は腹をおさえながら早々と帰路に着いた。

 

「・・・・・ただいま−」

俺は秋子さんに出迎えられる前に自分の部屋に向かった。

どうにか作戦を立てこの状況をなんとかしなければ!!!

しかし・・・・どうすりゃいいんだ?

謝ってもたぶん聞いてもらえない気がするし・・・・・

やっぱり徹底抗戦するしかないのか・・・・・

そんなことを考えていると名雪が夕食ができたと呼びにきた。

ものすご〜く嫌な予感がするがさすがに夕食をぬくわけにはいかないしな。

それにたぶん朝食と違って家族全員でたべるんだからだいじょうぶだろう。

と、安心しながら下の階へ降り、台所に向かった。

そしてテ−ブルの上を見た。

甘かった。

俺の予想をはるかに超えていた。

「今日の夕食はジャムずくしですよ。」

「わ〜ジャムいっぱ〜い」

「ほとんどジャムだ〜」

真琴と名雪はのんきに食べていたが俺の場所にだけなぜかあのジャムが置いてあった。

しかも1個だけ。

「あの〜秋子さん?」

「はい?」

「これしかないんですか?」

「残念ながら裕一さんにはそれしかないです。」

背筋が梱り氷ついた。

まさかここまでやるとは・・・・・・

しかし・・ここで引き下がれるか−!!!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

もはやヤケクソ状態に陥り無我夢中で夕食をむさぼる。

そして3分でかごいっぱいのパンを完食した。

 

夕食後。

腹の中がおかしくなりそうくらい気持ち悪くなった。

「あんなにいっぱいたべるからだよ〜。」

もはや言葉をしゃべるのすらきつい状態になってきた。

そして風呂にも入らずに床に就く。

 

「真琴。裕一さんはもう寝た?」

「うん。ぐっすり寝てた。」

「よし。じゃあオペレ−ション開始よ!」

「ラジャ−」

「では真琴。今日はこの催眠機能付き目覚まし時計を普段つかっているものと交換してくるのよ。」

「うん。わかった。」

 

 

−翌朝8時−

 

「ん、そろそろ起きる時間じゃねえのか?なんで目覚まし時計がなんねえんだ?」

もひゅもひゅぴろり〜ん.,<>?_+*}@[‘{〜|===〜|

「はうっ、急に眠気が・・・・・・」

再び俺は深い眠りについた。

 

 

 

 

ん・・・・・今何時だ・・・・

!!!

12時45分〜

やべえ!遅刻どころの問題じゃない早く学校にいかねば!!

何で秋子さん起こしに来てくれなかったんだよ〜

あっ、そうか!これも秋子さんの陰謀!!

畜生!!これなら真琴のイタズラのほうがよっぽどマシだったぜ!!

愚痴をたたきながら俺は早々と学校に向かった。

 

そして職員室で散々担任に文句ををいわれたあと午後の授業だけ出席した。

「どうせだったら休みゃあよかったのに」

「テスト近いんだからしょうがないだろ・・・」

そして授業も終わり放課後となった。

 

帰り道。俺はあれこれ考えた。

この先のことを。そして出た結論!

それは・・・

やられてばっかりいるのではシャレにならない!!!

たまにはこちらから打って出るべきだ!!

そして帰りに商店街に寄り、風船と爆竹を購入した。

 

−そしてその夜−

風船をたくさん膨らませ、真琴の部屋にしかけた。

そして真琴が起きる前に爆竹を投げ入れる。ナイス作戦!(アホかおまえは)

おっと、そういえばこの目覚まし時計はなんか仕掛けがあるんだったっけ。

名雪に違うのを借りよう。

「なゆき〜」

「んにゅ?」

「あ、起こして悪かったな。前と違う目覚し時計借してくれないか」

「・・・・うん。別にいいよ。ちょっとまってて」

バタン

がさごそがさごそ

「はい」

「じゃあ代わりにこれをやろう」

「うん。ありがと−」

「んじゃ、おやすみ」

「おやすみ−」

そしていつもより早く床に就いた。

 

 

−翌日午前7時15分−

 

ふっふっふっふっふ・・・・

いつもより一時間も早く起きたぞ

では早速真琴・・・いやタ−ゲットの部屋へ・・・

なぜか俺は○ッションインポッシブルのテ−マを口ずさみ

ほふく前進で真琴の部屋へ向かった。

そして静かにドアを開け爆竹に火をつける。

「戦闘レベル。タ−ゲット確認。排除開始。」

そして爆竹を部屋に投げ入れドアを閉める。

パンパンパパンパンパンパ−ン!!!!!!

「わあああああああああああああ!!!:;@−^¥」

ん?なんで出てこないんだ?

不思議に思ってドアを開けると・・・・

ヒュンヒュンヒュ−ン−

!!!!!

「あちちちちち、あ−ち、ち、あ−ち。」(振り付き)

こんなことやってる場合じゃない。なんでロケット花火が飛んでくるんだ!!!

「ふふふ・・・甘いですよ。ゆ、う、い、ち、さん」

「その声はまさか・・・・・」

まさか秋子さん・・・と思って振り向こうとした時・・・・

「食らえ裕一。爆竹8倍返し−。」

ジュパパパンぱぱんぱぱぱんぱぱぱぱぱん!!!

「うわああああああああああああ!!!!!」

俺は床に倒れた。

「なぜだ。なぜこの作戦が〜」

「ふふふ・・・いったでしょう。わたしには全部お見とうしだって」

「あはは。いいきみ〜」

真琴と秋子さんは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

「あの〜裕一さん。ひとつ聞いてもいいですか?」

この期に及んでなんだというのだ?

「なんですか」

「例の目覚まし時計どうしました・・・」

「アレですか。たしか名雪の部屋に・・・・」

「大変!!あれには時限式の小型爆弾が付いてるんです」

「何でそんなもん付いてるんですか!!」

「まさかこんなに早く起きるとは思わなかったんです・・・」

「何時に爆発するんですか!?」

「8時ぴったりです」

「あと40びょう〜!!!!!早く止めなきゃ!!」

全員名雪の部屋になだれ込んだ。

「あと10秒です!」

「よし何とか・・・ってええっ!!!」

俺は名雪の周りを見た瞬間もう無理だと確信した・・・

だって・・・・

同じ物が何十個もあるんだもの・・・・・

「ちゅど−ん」

 

 

−水瀬家崩壊−

負傷者 2名

奥にいた真琴はわかるのだがなぜ寝ていた名雪が無事だったのかは謎である。

 

−3ヶ月後−

 

あれからもう3ヶ月。なんとか退院でき、水瀬家も再建され始めている。

真琴もあれ以来イタズラをやめたらしい。

無論、俺もだ。

とりあえず今回教訓になったことは

あきこさんは怒らせるな!

以上。

 

−おしまい−