真琴 VS 裕一 〜終わり無き戦いの日々〜

前編

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「ふう〜。」

はあ、ここんとこため息が絶えない。それもこれもあいつのせいだ。

いきなし商店街で襲ってくるやいなやかってに居候するはでまったく

いい迷惑だ。ここまでならまあ許せるが・・・・

なんといっても一番たまらないのは毎晩あのバカは必ずいやがらせに

来ることだ。まず、初日はコンニャクを顔にくっつけられた。

その次の日は殺虫剤をたかられるし、その次の日は風邪をひいたので

来れなかったらしいが、翌日俺は花火の中にダイブさせられた。

さらに次の日はクロ−ゼットの中に隠れて何をするかと思えば

目覚めると顔に豆腐が・・・。

それからも様々なイタズラを食らったがもうかんべんならん!!

仏の顔も七度までともいうしな!(仏の顔は三度までです)

 

こうして俺と真琴の戦いが始まった・・・。

とりあえず手始めに真琴の部屋の入り口に画鋲をしかけた。(二個ほど)

 

そして迎えた翌朝・・・・・

 

 

「いったあああああああああああああああああああい!!!!!」

 

その凄まじい悲鳴で俺は目が覚めた。

 

真琴の部屋に向かうと案の定真琴が飛び跳ねていた。

真琴「だれよ!こんなとこに画鋲なんておいたのは!!」

裕一「俺は知らんぞ。」

真琴「こんなことするのはあんたぐらいしかいないでしょ!!!」

しばらく言い争っていると下の階から秋子さんが上がってきた。

秋子「いったい今度は何事?」

真琴は秋子さんに泣きついていきさつを話した。

秋子「それは裕一さんがわるいですね。」

裕一「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。俺はほんとにしらないですよ。」

秋子「あくまでシラをきるつもりですか?」

裕一「だからほんとに・・・」

秋子「わかりました。そこまでするなら私は真琴の味方をさせてもらいます。」

 

裕一「えっ!?」

 

秋子「いくわよ真琴」

秋子さんは不適な笑みを浮かべながら真琴を連れて下の階へ降りていった。

裕一「いったい何なんだ。」

 

そしてその夜・・・・

秋子「真琴、いい。これをドアの前に置いておくのよ。」

真琴「うん。わかった。」

 

「ふあ〜あ」

昨日、あれだけ大見得きっといて何も無かったじゃないか。

ま、秋子さんもほんの冗談のつもりで・・・・。

 

「グサッ」

 

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

な、な、な、なんでこんなとこにまきびしが−−−−。(しかもこんなにいっぱい)

まさか昨日のあれは・・・・

 

真琴「ゆういち〜」

裕一「真琴まさかおまえが・・・・」

真琴「うわぁ〜すごい数のまきびし〜」

顔が笑ってる・・・

裕一「おまえ、これどこから持ってきたんだ?」

真琴「う〜んとね。あきこさんが・・・・はうっ!!ううん、知らない。」

やっぱり秋子さんか・・・・

そう思った瞬間背中に悪寒が走った。

振り向くと秋子さんがとても満足げに微笑んでいた・・・

そしてそれから地獄の日々が始まった・・・・

 

 

続く