愛しき者、その愛は・・・・・・

御影 昴





僕には妹が居る


咲耶、という名の妹が


かけがえのない妹


大切な妹


大好きな妹


綺麗で、お洒落で、いつも花のように美しい笑顔をみせてくれる君


『お兄様、ラブよ』


それが君の口癖


どんな時でも、君は子悪魔の微笑で僕を誘惑する


『お兄様は、絶対に渡さないんだから!!』


クラスメートの女の子と話していた時、そう言って割り込んできた時もあった


嫉妬深くて・・・・・・でも、憎めなくて・・・・・・


知っているのかい、咲耶


僕が、君をどんな風に想っているのか・・・・・・


僕にとっての君は、何なのか・・・・・・


君は僕の妹


大切な、大切な妹


かけがえのない妹


・・・・・・誰よりも、愛しい女性(ひと)


ずっと、ずっと我慢してきた・・・・・・


君を見るたびに、胸の内にある想いを叫びたくなる


君が言葉を紡ぐ度に、その唇を奪いたくなる


君が近付く度に、離さないようにきつく抱きしめたくなる


君を、僕のものにしたくなる・・・・・・


でも、それは禁じられた想い


どれだけ君を想っていても、どれだけ君が想っていても


どれだけ君を愛していても、どれだけ君が愛していても


『兄妹』という壁が、血の繋がりという鎖が、僕たちの間を引き離す


何度、君と愛を誓い合う時を夢見ただろうか


何度、君と睦み合う夜を夢見ただろうか


目が覚めて、君を想うたびに、僕は涙を零す


報われない想いを、焦がれるような愛を、溢れる涙で消し去るかのように


何故、僕らは兄妹として生まれてきたのだろう


兄妹でさえなければ、君と結ばれる事が出来たのに


抱きしめあって、果てる事の無い愛を囁き合う事が出来たのに


・・・・・でも、僕は分かっている


兄妹でなかったなら、僕と咲耶は出会う事も無かっただろう


兄妹であるが故に僕らは出会い、そしてお互いを愛し合った


それが、決して報われない愛だと知りながらも


・・・・・・咲耶・・・・・・


僕は・・・・・・君を・・・・・・











「お兄様、入るわよ?」

「ああ・・・・・・」

「どうしたの、お兄様・・・・・こんな夜更けに呼び出したりして?」

「・・・・・・」

「あ、もしかして・・・・・・うふふっ、お兄様もようやく私のラブを受け入れる気になってくれたのね♪」

「・・・・・」

「・・・・・本当にどうしたのお兄様・・・・・・具合でも悪いの?」

「・・・・・・限界なんだ」

「え・・・」

「もう、ダメなんだ・・・・・・咲耶っ!!」

「キャッ!!お、お兄様、どうしちゃったの、お兄様っ!!」

「愛してる、誰よりも、お前を愛してるんだ、咲耶!!」

「っつ・・・!!・・・・・うそ・・・」

「嘘なんて吐くものか!!もうダメなんだよ・・・これ以上、お前を妹としてみるのは・・・・・・」

「お兄様・・・・・・泣いてるの・・・」

「血の繋がりも、倫理観も、もうそんなものどうだっていい!!・・・・・・愛してるんだ・・・・・・お前を・・・・・・愛してるんだ」

「・・・・・・お兄様・・・・・っ・・・・・どれだけ、私がその言葉を待ち望んでいたと思うの・・・・・・もう、遅すぎるわよ・・・・・・ホントに、鈍感・・・なんだから・・・・・・」

「・・・・・すまない・・・・・・お前が、一番辛かったんだよな・・・・・・もっと早く、勇気を出せていたら・・・・・・ごめんな・・・・・」

「グスッ・・・・・・お兄様ぁ・・・・・ひっく・・・・うわあああぁぁぁぁぁぁぁん・・・・・・」

「恐かった・・・・・ハッキリと言葉にしてしまう事で、何もかも壊してしまうのが・・・・・・兄と妹として築いてきたお互いの全てが、壊れてしまうのが」

「いいのっ、お兄様が愛してくれる、傍に居てくれる、抱きしめてくれる・・・・・・それさえあれば、もう他の物なんて何も要らない・・・・・・お兄様の愛さえ、あればいいの・・・・・」

「こんなにもお前を苦しませて・・・・・ダメだよな・・・・・兄としても、恋人としても・・・・・・」

「そんな事ない・・・・・・だって、ちゃんと愛してるって、言ってくれたもの・・・・・・私、嬉しい・・・・・・っ」

「咲耶・・・・・・障害はたくさんある。親、家族、友達・・・・・・それら全部、捨て去らなきゃいけないかも知れない・・・・・多くのものを、敵にしなくちゃいけない・・・・・・それでも・・・・・」

「構わないわ・・・・・神に背いたっていい。私は、お兄様を愛してる・・・・・・」

「・・・・・・僕も、お前を愛してる・・・・・・・護ってやる・・・・・・世界に、神に弓引いてでも、絶対に護ってやる」

「うん・・・・・・」

「だから、一緒に行こう・・・・・・僕らが幸せに暮らせる場所を探しに・・・・・・」

「そうね・・・・・お兄様と一緒なら、地獄に堕ちたっていいわ・・・・・・」









「この身が断罪の焔で焼かれようとも」



「この身が裁きの剣で裂かれても」



「この魂が輪廻の輪より外れようとも」



「この魂が流転の運命より除かれても」



「僕は、永遠に君を愛し続けよう」



「私は、永久に貴方を愛し続けます」










だから、今は幸せな愛を・・・・・・











Never End・・・・・・