あとがき タイトルに意味はあったのでしょうか? 『春風』って辞書で調べてみたら『春に吹くおだやかな風』とあったの ですが……うむ、そのまんまである。要するに深い意味などなかったので すね。何か想像してくれた方、ごめんなさい(汗)。 よく分からない冒頭文を展開した所で、ご挨拶。 この度SSというものに初挑戦を試みた《黒い鳳翼(ほうよく)》と申 します。画数が多くて読みにくいHNです。某所ではかっこいいなどとお 誉めの言葉なども頂き増長指数が跳ね上がったりもしました。いやここだ けの話ですが(苦笑)。 私がSSを書いてみようと思ったのは、そもそも…… と書き出して五秒でやめることにしました。いやだだだって大しておもろ い事情があるわけではないのですよ(汗)。 てなわけで、ここからは楽屋話でもしてみたりする。うむ、王道である。 《第1章》 思いつくままにキーを叩きまくりました。そして出来上がったのがこれ です。簡単な人物紹介みたいな話が大半を占めてる気がしますね。 ここからどういった具合に物語が展開していくのか、この時はある程度 粗筋が決まっていました。いや指の動きの早いこと早いこと(笑)。 《第2章》 一番文章量が少ないのがこの第2章だったりします(笑)。 ここから大富豪大会が始まるわけですが、ルールの方はうろ覚え。『そん なルール聞いたことねぇ』とか注意されたりしたらどうしようと不安にな ったりもしました(汗)。 ある方から指摘を受けたのですが、要するにこれ《王様ゲーム》のノリ なんですよね(笑)。 《第3章》 栢木家の朝の風景、みたいな感じです。 枕君がどうとか不思議なやりとりが展開されてますが、私はこういうの 書くのが好きでして、一応あそこは笑うところだったりします(苦笑)。 ちー様が何か慌てふためいてますが、何を考えていたのでしょうか。あ、 ちなみに私は千鶴さんのことを『ちー様』とお呼びしています。何となく。 《第4章》 この辺からだんだん苦しくなってきました(笑)。 本来ならこの4章で完結させる予定だったのに、どこがどう狂ったのか全 く終わる気配がありません。困ったものです。 異様に滑りやすくなってしまった栢木家の廊下はこの日何人もの女性の 臀部の感触を楽しんだようですが、その辺語ることが出来ませんでした。 もう少し梓の可愛いところを書いてあげたかったのですが、今の私には あれが精一杯でした(笑)。惜しかったね梓よ。 《第5章》 いよいよ苦しくなってきました。『こりゃ終わらんわ』ともう腹をくく って全7章でまとめようと、構成を練り直してキーを叩きました。 前回あたりからちー様がなんだかひどい扱いを受けてるような気がしな いでもないですね(笑)。ある意味愛が感じられます。 年少組を……というより楓ちゃんをうまく書けているかどうかがちと気 になりだした章でもあります。どうも全体的にちー様が目立ってるような 気が……(汗)。 《第6章》 『長い』の一言に尽きます(苦笑)。 この6章はいわば《楓&初音パート》みたいな感じでして、やや楓ちゃ んよりの内容ですが、二人と耕一のほのぼの風景を書き込もうとしたらこ んなに長くなってしまいました。未熟者と罵って下さい(笑)。 フルーツパーラーでの三匹の中年は思いつきで書きました。ただパフェ を食べるだけだとちと面白みに欠けるかな、という考えの元に生み出され たキャラだったのですが、実際にいてもおかしくはないでしょう。 伏線でも何でもないので、二度と出てきませんが(笑)。 でもって中盤からはいきなりシリアスな展開になっております。書いて る方も『おいおいどうなっちゃうんだよ耕ちゃん』とか心配になりました。 シリアス色は出すつもりはなかったのですが、まぁちょっとだけならいい かな、と思いまして。 楓ちゃんファンの方、ごめんなさい。泣かせてしまいました(大汗)。 《第7章》 はい結局終わりませんでした! 恥って単語聞いたことある? と言わ れたら『あれ美味しいんですよね』と言ってタコ殴りに遭うこと必定。 ここまで長くなると呆れを通り越してもう笑えます。 この時点でまだ『八章で終わらせる!』なんてこと考えていました。で、 結果がコレ。もう救いようがありません(苦笑)。 一応前回書ききれなかった初音ちゃんの可愛らしさみたいなものを表現 しようとしまして、こんな感じとなったのですが…… 耕一は何とか逃げ切ったようです(笑)。 そしてついに千鶴さんの野望が明らかに! 割と普通でしたね(笑)。 ここでああいう終わり方をしてしまったので、次回に期待されたりしたら 困るなぁとかぼんやり考えながら、第八章を書き始めました。 《第8章》 えーネタばらしを一つ。実はこの第八章でこの物語は完結していたので す。いたのですが…… 長くなりすぎちゃいました。てひひひ☆(←謎笑) で、二つに分けました。結局全九章。どうにもこうにもですねぇ。 今まで不当な扱い(?)を受けてきたちー様がようやくメインを張りま す(笑)。思い出の場所で肩すかしを食らった方、すいません私に考えつ くものなんてあの程度なんです(汗)。 またほんの少しだけシリアスになってますねぇ。というかちー様贔屓さ れてないか? いえいえ、気のせいでございますよ(汗笑)。 あと、少しだけラブラブモードを入れてみたつもりですが如何でしたで しょうか? こういうの大好きなんですけど、ちょっと書き込み不足。無 念です。 《第9章》 もうここまで来ると、とにかく辛かったです。 前半のペースはどこへやら、とにかく指が動かずに、8章と共に大難産 でした。物語をまとめるということの難しさをつくづく思い知りました。 第一章で触れた楓ちゃんの志望校に絡む問題が、まさかああいう形で語 られるとは私も想像していませんでした。あれはちー様が語って下さった ことであって私ではありません(笑)。いやほんとに、あそこでつながる とは思いもよらなんだ……なんとかなるだろーとか思ってたらなってしま いました。もう少し真面目に構成とか考えようね、と一人つっこむ。 鬼の力について少々語られていますが、勿論これは私独自の解釈です。 都合のいいように設定しました(苦笑)。手の怪我ですか? ……完全に カバーしきれなかったのでしょう、きっと(大汗)。 あと、耕一がギターを抱えて旅に出ようとする所は、スナフキンをイメ ージしていただければ分かり易いかと(笑)。 全体的にシリアス、ギャグ、しんみり、という感じに展開したつもりで す。できればラブラブパートも入れたかったのですが……未熟者です。 とまぁ各章の解説のようなものを書いてみましたが、ここで改めて拙作 を最初から読み返してみたのです。 ――まだまだ修正の余地があることを、痛感。 楽しくて、難しくて、疲れて、満足した、というのが私自身の感想です。 『面白かった』等の感想も頂けたりして、望外の喜びを味わうことが出 来ました。勿論、ご指摘もありがたかったです。 やっと書き上げることが出来て、しばらくは脳ミソが働きそうにありま せん(苦笑)。ですが、できたら、また栢木家の物語を書いてみたいと思 います。それも次は夏の物語を。 さて、長くなってしまいましたので、この辺でキーボードから離れよう と思います。 最後まで読んで下さった方々に心よりお礼を申し上げます。 ほんとうに、ありがとうございました。 では、また。 二〇〇〇年 三月 黒い鳳翼
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