このSSは「まじかる☆アンティーク」のネタばれを一部含みます。
時期的には、スフィーのLV1END後の、次の夏だと思ってください
お読みになる前にゲームをやっていただきますと、よりお楽しみ頂けます。

 

 

 

 

『くじういんぐ30000Hit記念SS』

〜儚く過ぎる夏の午後〜

 

 

 

 

 

 

健太郎「熱い……」

 

 うだるような熱さだ……。

 気温は何度ぐらいあるんだろう……。

 

健太郎「このままでは死んでしまう」

 

 こうなったらクーラーでもつけて涼しくなろうか……。

 いや、電気代がもったいない。

 

健太郎「そうだ、スフィーに魔法で涼しくしてもらおうっ!!」

 

 そうだ、こんな素晴らしい手段があったじゃないか。

 さっそくスフィーに……あれ?

 

健太郎「何処にいるんだ? さっきまでその辺で寝そべってたのに……」

 パシャパシャ……。

スフィー「わーい、わーい」

 パシャパシャ……。

 ん?

 庭の方から声がしたような……。

健太郎「……何してるんだお前……」

スフィー「えっ、見て分からない?」

健太郎「いや、勿論分かるけどな……」

 

 お子様用プールなんて……どこかにあったか?

 

結花「どうしたの、健太郎」

健太郎「ああ、結花じゃないか、いや、お子様用プールなんてウチにあったかなと」

結花「はい、請求書」

 

 請求書?

 

健太郎「……何だ? この三万円って……」

結花「お子様用プールの値段に決まってるじゃない」

健太郎「……」

結花「……」

健太郎「はい?」

結花「だから、お子様用プールの請求書、スフィーちゃんが欲しがってたから」

健太郎「俺に了解もとらずに何を買ってるんだ、おまいは〜っ!!」

結花「だって、スフィーちゃんのスクール水着がもう1度見たくて……」

健太郎「市民プールとかに行けば、いくらでも見れるだろうが〜っ!!」

結花「大丈夫……結構丈夫だから、かなり長期間使えるわよ」

健太郎「そういう問題じゃねえっ!!」

スフィー「誰か助けて〜っ!!」

 

 気づいたときには、スフィーが猫に襲われていた。

 

 

 

 猫?

 猫って確か爪があったような……。

 

 ぷしゅ。

 

結花「あっ……」

健太郎「で、どこらへんが丈夫で、長く使えるって話なのかな?」 

スフィー「穴から水が流れちゃったよ〜」

 

 こうして、三万円は儚く消え去った。

 だが、安心するのはまだ早い。

 必ずや第二、第三の同じようなおねだり攻撃がくる。

 その時の為に、一瞬たりとも気を抜いてはいけないのだ!!

 

結花「まあ、ウチでホットケーキ60枚食べたと思えば安いもんでしょ」

健太郎「どうせ、食うのは俺じゃなくてスフィーなんだが……」

結花「当たり前じゃない、あんたはスフィーちゃんのおまけなんだから……」

 

 幼馴染にここまで言われる俺っていったい……。

 

スフィー「いいから、早く猫をなんとかして〜っ!!」

(終わり)