「悲しいすれ違い-side step2-」

 

(注)このお話は「痕」を元に作者が書いているはずですが、大部分はでたらめです。

   くれぐれもこのSSがつまらないからと言ってそのゲームがつまらないと思いこむのはやめてください。

   また、作品に対する苦情等は管理人さんに送らないで下さい。

   一部、未成年者に不適当と思われる表現がありますが真似をしないでください。

   この話を読む前に「悲しいすれ違い-step5-」を読んでいただきますと、より面白いと思われます。

 

 

 夢……。

 夢を見ている……。

 朝はまだか!!

 俺は早く目覚めなくてはいけない!!

 もしかしたら貴之が困ってるかもしれないじゃないか!!

 

柳川「はっ」

 

 目が覚めた。

 いつもの夢だった。

 俺が鬼の衝動と戦い、逃れる夢。

 いつもギリギリの戦いをしていたが、もうダメかもしれない。

 すでに俺は狩猟者として狩りを何度か行っている。

 甥の柏木耕一に負けて以降、ますますアイツの束縛が強くなる。

 だが、理性が残るうちはどうしても負けるわけにはいかない。

 

 クックック……。

 理性だって?

 そんな物は言い訳にすぎない。

 

 だまれ!!

 

 お前はいつも心の中で望んでるんだ。

 はらわたを裂き、肉を食らい、血をすすりたい。

 

 だまれ!!だまれ!!

 

 女を犯し、暖かい膣に精を吐き出したい。

 

 だまれ!!だまれ!!だまれ!!

 俺は貴之Onlyなんだ!!浮気なんかしたいわけじゃない!!

 

 いいかげんに認めろよ、男同士より、男と女というのが自然な組み合わせなんだ。

 お前だって昨日気持ち良かったんだろう?

 

 だまれ!!人がほとんど意識失ってるのを良い事に女連れこみやがって!!

 しかも貴之の目の前で!!

 嫌われたらどう責任をとってくれるってゆうんだ!!

 

 そんなに好きなら行動に移すとか、どうにかすればよかろう。

 

 ふっ、俺達二人は、プラトニックな関係のまま永遠の恋人なのさ。

 

柳川「おっといかん、出勤前に貴之の顔を見なくてはな」

 

 もうすぐ俺の意識も完全に無くなるだろう。

 そのとき、貴之のことを忘れてしまうのがとてもつらい。

 だがそれでいいのかもしれない。

 貴之は男同士というのを非常に嫌がっていたようだからな。

 どうせかなわぬ恋ならば……。

 

柳川「仕事に行かなくてはな……」

 

 貴之……待っててくれ、仕事が終わったら行くからな。

 もちろん、その時の俺には、この後起こることなど予想もできなかった。

 

 その頃……

 

初音「お兄ちゃん……」

 初音は一人、耕一を思い涙していた。

 梓や楓も帰りが遅く、千鶴もなかなか帰ってこない。

初音「会いたいよ……お兄ちゃん」

 その時、初音はふと思い立った。

 会いに行こうと……。

初音「こんなモヤモヤした気持ちを抱えたままは嫌……」

 胸の前でギュッと手を握り締め、出かける準備をし始めた。

初音「え〜と、お料理ができるように包丁を持っていかなきゃ」

 包丁を装備。

初音「あと、お兄ちゃんのために、友達に貰った看護婦の制服に、スクール水着に……」

 あの〜もしもし?

初音「お兄ちゃん、コスプレよりロウソクとかロープの方が好きかな?」

 ガサゴソガサゴソ……。

初音「万が一、お姉ちゃん達に出くわした時の為に毒薬も持っていかなきゃ」

 ……。

初音「うん! 準備万端!!」

 初音は勢いよく玄関を飛び出して、駆け出していった……。

 

 その日の深夜、柳川はパトロールに出ていた。

柳川「まったく、警部補の俺がなんでこんな事を……ぶつぶつ」

 その時……。

柳川「ん?あれは……なんでこんな時間に小学生が?」

 前方から小学生らしき女の子が凄い勢いで走ってくる。

柳川「待ちなさい、君、こんな時間に何を……」

 

ザシュッ!!

 

初音「ごめんね、おまわりさん、急ぐから♪」

 その手には血塗られた包丁が……。

初音「あ、いっけない、おたまにしておくんだった」

 そういう問題じゃ無いだろう……。

 薄れ行く意識の中、つっこみを入れる柳川だった。

 

(終わり)